日本中が歓喜に包まれた昨日のブラジルW杯最終予選対オーストラリア戦!
5大会連続のW杯出場を決めたことに、誰もが喜んでいましたが、
私個人的には、昨日の試合は「負け」に等しい戦いだったと思います。
ホームの埼玉スタジアムには6万人ものサポーターが詰めかけ、
大声援の中でのホームアドバンテージがあった侍ブルーにとって、
1-1の引き分けで納得している選手は誰もいないと思いました。
後半37分、オーストラリア左サイドからのクロスボールは直接ゴールに!
クロスボールを蹴ったオアー選手自身、ミスキックだと思ったかもしれませんが、
無情にもGK:川島選手の頭の上を超えて、ゴールネットを揺らしました。
ここまで、再三オーストラリアゴールを脅かしていましたが、ゴールを奪えなかった
侍ブルーにとって、この時間での1点ビハインドは致命的だと思いました。
しかし、ピッチの選手たちは誰ひとりとして諦めていませんでした。
特に、ロシアから帰国後約48時間しか経っていない本田選手は
こんな状況でも香川選手とどう戦うかを話していたそうです。
そんな中、この試合1度も試みていなかったショートコーナーを
遠藤選手→本田選手で行い、本田選手が右サイドからニアに低く速い
クロスボールを蹴ると、オーストラリアDFのペナルティエリア内でのハンドを誘いました。
もちろん、これでPKを獲得したのですが、PKが必ずしも得点に結びつく訳では
ありません。
これまでにも、多くの有名選手でもPKを外して涙を飲んだことも多いのです。
しかし、この「絶対決めなければいけない」状況の中で本田選手は
コースではなく力でゴールのど真ん中に決めました。
この時、既に90分の試合時間は過ぎ、アディショナル・タイムに入っていました。
この後、もう1点を挙げる時間が残されている訳もなく1-1で試合終了!
アウェーのオーストラリアにとってみたら、オマーンとB組のもう1枚の
W杯への切符をかけているだけに、この引き分けは勝ちに等しいのかもしれません。
試合終了後のインタビューで本田選手が、
「みなさんは期待していないかもしれませんが、コンフェデ杯に優勝目指していますので!」
とコメントしたことが、昨日のオーストラリア戦の悔しさを物語っているように
思いました。
今や、侍ブルー:日本代表チームはW杯出場が目標ではなく、W杯で少しでも上に
少なくとも前回大会より上に、と変わりつつあると思います。
W杯出場決定は大変嬉しいニュースではありますが、東京の某所で浮かれたり
大阪の某所で川に飛び込んだりするほどの出来事ではないと感じました!