先週行われた、女子プロゴルフツアー：アクサレディースは
堀奈津佳プロがツアー初優勝を飾りましたが、初日のプレーについての
LPGAの判断に他の選手の中から不満が出ているとのことです。

事の発端は、初日に出された天候不良による「追加競技特別規則」の
理解違いによるものです。

ゴルフをされる方はご存知だと思いますが、スポーツであるゴルフにも
野球やサッカーのように「競技規則（ルール）」があります。
しかし、ゴルフのように自然の中でプレーする競技は、天候に左右される場合が有り、
そのため、その時々で「ローカルルール」が適応される場合があります。

通常ゴルフではグリーン上以外でボールを拾い上げてボールを拭くことはできません。
しかし、今大会では天候が悪くボールが汚れたため、グリーン上以外の
コース上でもボールを拾い上げて拭くことが認められました。

今回問題になったのは、その後そのボールをどのようにして戻したかが
問われています。
LPGAから出された「追加競技特別規則」には、「同じ場所に置き直す」ことが
明確に示されていなかったため、堀プロは　「プリファードライ」と勘違いし、
ボールがあった元の場所から6インチ以内の場所にボールを置き直したそうです。

これが、規則違反ではないかと周りの選手から指摘され、堀プロは第2R終了後に
競技委員会に申告しましたが、上記の説明が曖昧だったことから堀プロの
プレーに問題なしとの裁定を下しました。

そんな中で、堀プロは動揺せず最終ラウンドで首位を守りきりツアー初優勝を
決めましたが、この事態についてまだ他の選手の中から不満の声があるそうで、
今週行われる「ヤマハレディース」の前に、再度LPGAから選手に説明される
とのことです。

私個人の意見としましては、メンタル面がプレーに大きく影響するゴルフで
一時は失格かもしれないと動揺したはずの選手が、最終日に結果を出して
優勝したことにまずは敬意を表す必要があると思います。
上記の「誤認」があったか、なかったかで結果がどう変わっていたか、
「たら・れば」を言っても始まりませんが、LPGAが出した裁定に従いプレーした
堀プロの初優勝を称えるべきかと思いました！

しかし、各選手が1プレーにナーバスになることも、もちろん理解できますので、
LPGAからしっかりした説明を行って頂き、今シーズン同様の事態が起こらないように
女子プロゴルフを楽しませて頂きたいと思いました！