2020年01月24日
兄弟だから醜い争いになる
題名「エルサレム問題(1)宗教」で、
「ユダヤ、キリスト、イスラムは同じ宗教」と言っていますが、
同じ宗教ゆえに、醜い争いになります。
ロッテの兄弟争いで分かるように、
兄弟姉妹での醜い相続争いは日常的で、絶えることはないです。
ここにひろさちやさんの「キリスト教とイスラム教は親族宗教である」
を紹介したいです。
“ある男が、シナゴーグ(ユダヤ教の教会)において、一所懸命神に祈っていた。
「神さま、息子が、キリスト教の洗礼を受けてキリスト教徒になろうとしています。
神さま、息子を思いとどまらせるには、どうすればよいでしょうか……?」
そこに神が現われて、男に言われた。
「そなたはあきらめるがよい。じつは、わしの息子もそうだったのだ」
キリスト教というのは、ユダヤ教から出た宗教である。
キリスト教の開祖イエス・キリストは、彼自身最後までユダヤ教徒であった。
イエスには、新しい宗教を開く考えはなかった。
イエスの死後、イエスを「神の子」と信じた人々が創った宗教がキリスト教である。
結果的に、神の息子であったイエスがユダヤ教を飛び出して、新しくキリスト教を
開いたことになる。このジョークは、そのことを言っている。
ところが、もう一つのイスラム教のほうも、キリスト教と同じように
ユダヤ教から出た宗教である。
キリスト教がユダヤ教から出たのは紀元1世紀、
イスラム教がユダヤ教から出たのは7世紀のことであった。
したがって、キリスト教が長男で、イスラム教は次男の関係になる。
キリスト教とイスラム教は、兄弟宗教というわけである。
とすれば、先程のジョークは、次のように書き変えたほうがよいとひろさちやは
書いている。
ユダヤ教の信者「神さま、お救いください。わたしの二人の息子は、
長男はキリスト教徒に、次男はイスラム教徒になりたいと言っています。
どうしたら、彼らを思いとどまらせることができますか……」
神「男よ、あきらめたほうがよい。じつはわしの長男もキリスト教徒に、
次男はイスラム教徒になったのだ」
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教 ー この三つの宗教を一口に定義づけるなら、
契約宗教といえるだろう。
これらの宗教では、神と人間とのあいだに「契約」が結ばれたと考えている。
その「契約」の基本になるものは、古代のイスラエル人(ユダヤ人の先祖)が
シナイ山において、預言者のモーゼを仲介として神と結んだ「シナイ契約」である。
ユダヤ教の伝承によると、このとき人間は神からモーゼの十誠(戒)を核とした
「律法」を与えらた。ユダヤ教は、この「律法」にもとづいた宗教なのである。
しかしながら、キリスト教では、このような「律法」を古い契約と考えている。
ユダヤ教では、「律法」を守る以外に罪からの救いはないのだが、
キリスト教徒は「律法」が守れなくても、罪からの救いがあると考えている。
なぜなら、そのような罪からの救いは、神の子であるイエスが全人類のために
みずからの身を十字架にかけて死んでくれたからである。
そこで、イエスの「贖罪(しょくざい 罪のあがない)の業」が、
キリスト教では新しい契約と考えられている。
キリスト教では、「律法」の書であるユダヤ教の「聖書」を『旧約聖書』と呼び、
神の子イエスの「贈罪の業」を記した新しい契約の書を『新約聖書』と呼んでいる。
”旧約””新約”といった語は「古い契約」「新しい契約」の意味である。
では、イスラム教はどうなるか……?
イスラム教では、神は人類の救済のために多くの使徒をこの世に遣わして、
人間に呼びかけてこられたと考えている。
モーゼもイエスも神が遣わした使徒なのだ。そして、モーゼやイエスによって、
人類に啓典が与えられた。
しかし、ユダヤ教徒やキリスト教徒は、神から与えられた啓典 ―すなわち、
『旧約聖書』や『新約聖書』― を隠蔽(いんぺい)し、改窺(かいざん)し、
あるいは使徒を神格化するといった誤りを犯した。
そこで神は、最後にマホメットという使徒を遣わしてこられ、
『コーラン』という正しい啓典を与えられたのである。
イスラム教では、そう考えている。
つまり、マホメットこそ最後の使徒であり、『コーラン』こそ正しい啓典だという
のである。
その『コーラン』を正しく保持して行くのが、イスラム教徒の使命なのである。“
また、「戦闘的なのは教義より民族性」と言っていますが、
それはその通りで、
仏教は、上座部仏教(小乗仏教)、大乗仏教、密教に分けられるが、醜い争いはないです。
一部に創価学会のようものがありますが、
浄土宗(大乗仏教)、禅宗(大乗仏教)と真言宗(密教)との争いはないです。
見た目は似ていますが、教義は全く違います。
武田邦彦先生の本
「ふるさと納税」の検索結果
ふるさと納税 はじめての方へ
お恵みください。クリックしてくれたら1円入ります。
「ユダヤ、キリスト、イスラムは同じ宗教」と言っていますが、
同じ宗教ゆえに、醜い争いになります。
ロッテの兄弟争いで分かるように、
兄弟姉妹での醜い相続争いは日常的で、絶えることはないです。
ここにひろさちやさんの「キリスト教とイスラム教は親族宗教である」
を紹介したいです。
“ある男が、シナゴーグ(ユダヤ教の教会)において、一所懸命神に祈っていた。
「神さま、息子が、キリスト教の洗礼を受けてキリスト教徒になろうとしています。
神さま、息子を思いとどまらせるには、どうすればよいでしょうか……?」
そこに神が現われて、男に言われた。
「そなたはあきらめるがよい。じつは、わしの息子もそうだったのだ」
キリスト教というのは、ユダヤ教から出た宗教である。
キリスト教の開祖イエス・キリストは、彼自身最後までユダヤ教徒であった。
イエスには、新しい宗教を開く考えはなかった。
イエスの死後、イエスを「神の子」と信じた人々が創った宗教がキリスト教である。
結果的に、神の息子であったイエスがユダヤ教を飛び出して、新しくキリスト教を
開いたことになる。このジョークは、そのことを言っている。
ところが、もう一つのイスラム教のほうも、キリスト教と同じように
ユダヤ教から出た宗教である。
キリスト教がユダヤ教から出たのは紀元1世紀、
イスラム教がユダヤ教から出たのは7世紀のことであった。
したがって、キリスト教が長男で、イスラム教は次男の関係になる。
キリスト教とイスラム教は、兄弟宗教というわけである。
とすれば、先程のジョークは、次のように書き変えたほうがよいとひろさちやは
書いている。
ユダヤ教の信者「神さま、お救いください。わたしの二人の息子は、
長男はキリスト教徒に、次男はイスラム教徒になりたいと言っています。
どうしたら、彼らを思いとどまらせることができますか……」
神「男よ、あきらめたほうがよい。じつはわしの長男もキリスト教徒に、
次男はイスラム教徒になったのだ」
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教 ー この三つの宗教を一口に定義づけるなら、
契約宗教といえるだろう。
これらの宗教では、神と人間とのあいだに「契約」が結ばれたと考えている。
その「契約」の基本になるものは、古代のイスラエル人(ユダヤ人の先祖)が
シナイ山において、預言者のモーゼを仲介として神と結んだ「シナイ契約」である。
ユダヤ教の伝承によると、このとき人間は神からモーゼの十誠(戒)を核とした
「律法」を与えらた。ユダヤ教は、この「律法」にもとづいた宗教なのである。
しかしながら、キリスト教では、このような「律法」を古い契約と考えている。
ユダヤ教では、「律法」を守る以外に罪からの救いはないのだが、
キリスト教徒は「律法」が守れなくても、罪からの救いがあると考えている。
なぜなら、そのような罪からの救いは、神の子であるイエスが全人類のために
みずからの身を十字架にかけて死んでくれたからである。
そこで、イエスの「贖罪(しょくざい 罪のあがない)の業」が、
キリスト教では新しい契約と考えられている。
キリスト教では、「律法」の書であるユダヤ教の「聖書」を『旧約聖書』と呼び、
神の子イエスの「贈罪の業」を記した新しい契約の書を『新約聖書』と呼んでいる。
”旧約””新約”といった語は「古い契約」「新しい契約」の意味である。
では、イスラム教はどうなるか……?
イスラム教では、神は人類の救済のために多くの使徒をこの世に遣わして、
人間に呼びかけてこられたと考えている。
モーゼもイエスも神が遣わした使徒なのだ。そして、モーゼやイエスによって、
人類に啓典が与えられた。
しかし、ユダヤ教徒やキリスト教徒は、神から与えられた啓典 ―すなわち、
『旧約聖書』や『新約聖書』― を隠蔽(いんぺい)し、改窺(かいざん)し、
あるいは使徒を神格化するといった誤りを犯した。
そこで神は、最後にマホメットという使徒を遣わしてこられ、
『コーラン』という正しい啓典を与えられたのである。
イスラム教では、そう考えている。
つまり、マホメットこそ最後の使徒であり、『コーラン』こそ正しい啓典だという
のである。
その『コーラン』を正しく保持して行くのが、イスラム教徒の使命なのである。“
また、「戦闘的なのは教義より民族性」と言っていますが、
それはその通りで、
仏教は、上座部仏教(小乗仏教)、大乗仏教、密教に分けられるが、醜い争いはないです。
一部に創価学会のようものがありますが、
浄土宗(大乗仏教)、禅宗(大乗仏教)と真言宗(密教)との争いはないです。
見た目は似ていますが、教義は全く違います。
武田邦彦先生の本
「ふるさと納税」の検索結果
ふるさと納税 はじめての方へ
お恵みください。クリックしてくれたら1円入ります。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/9581441
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック