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2020年02月09日

「大往生したけりゃ医療とかかわるな」

中村仁一:1940年生まれ、京都大学医学部卒、
病院長を経て2002年から老人ホーム診療所長。

病気の予防にはワクチン、といわれます。…そのワクチンについて考えてみましょう。
 2009年に“新型インフルエンザ”が流行しました。ところが、希望者全員にワクチンがいき渡らないと考えられたため、優先順位による予防接種が行われました。ワクチンを打っておけばインフルエンザにかからないと思っている人も多く、一部ではパニックも起きました。
 …「新型インフルエンザワクチン接種について」という政府広報…によれば、「ワクチン接種の効果」について、「重症化や死亡の防止には一定の効果が期待されます。ただし、感染を防ぐ効果は証明されておらず、接種したからといって、感染しないわけではありません」とあります。
 つまり、ワクチンを打ってもインフルエンザにはかかり、他人にもうつすということです。したがって受験生に予防のために打っておこうと勧めるのは、笑止という外はありません。本当に受験に備えるには、早めに天然ものにかかっておくことでしょう。
 実際に老人ホームでは、予防接種をしていたにもかかわらず、死者が出たところもあるのです。しかし、そのことに関しては、マスコミは何のコメントもしていません。結局、死亡の防止といっても、ワクチンの直接作用ではなく、予防接種した人の身体が、どれだけワクチンに反応して、抗体という抵抗勢力をつくれるかということに尽きます。
 一般的には、年をとればとるほど、また、重い持病があったり、免疫を抑えるなどの特殊な薬を飲んでいたりするほど、この反応する力は弱くなると考えられます。
 したがって、本当に、死亡や重症化の予防ができるのか、あやしくなってきます。
 また、なぜ予防はできないのかといえば、インフルエンザの侵入門戸は、鼻やのどの粘膜だからです。ワクチンを打っても抗体ができるのは、血中であって、これらの粘膜ではありません。予防というのは、いわば、門の外で撃退する場合を指し、門を入って玄関を上がって座敷で初めて闘うような事態ではありません。
 さらには、現在の日本のワクチンは、インフルエンザの粒子全体を使うのではなく(全粒子を使うと副作用が強い)、2つある突起の1つ(HA)を切り離して抗原として使っています。このため、本物がやって来た時に、撃退できるのかという疑問もあります。
 以上のことから、ワクチンの接種は意味がないと思いながらも、世間の少数派のせいもあり、私自身は立場上、老人ホームに移ってからは、毎年接種し続けてきました。
 しかし、厚生労働省が政府広報で「打ってもかかる」と認めたので、大手を振ってやめることにしました。医療従事者優先でワクチンが回ってきましたが、当然打たず、他へ回しました。
 また、同広報には「ワクチン接種は、多くの方に重症化予防というメリットをもたらしますが、接種後、腫れたり、発熱の症状が出たり、まれに重篤な症状を引き起こす可能性もあります。この点をご理解のうえ、個人のご判断により接種をうけていただくようお願いします」ともあります。
 このシーズン中、インフルエンザで死んだ人が204人なのに対し、予防接種後に死んだ人が133人もいます(日本医師会雑誌、2012年12月)。このうち、121人は60歳以上なので、持病(基礎疾患)を悪化させた可能性もあるのではないかと思われます。
 しかし、そのほとんどは、因果関係なしで片づけられています。…
 …個人にとっては、あたれば100%です。しかも、やってみないとわからない、予防できない状況下で、個人の判断で受けろといわれても困るのです。
(※ここからは小児ワクチンについて延べられていますが、引き続き抜粋します。)
 2011年、細菌性髄膜炎を予防する小児肺炎球菌ワクチン(ヘモフィルスインフルエンザ菌b型)を同時接種した乳幼児7人が、相次いで死亡しました。これは、ワクチン後進国の汚名返上ということで、鳴物入りで公費負担で導入されたものでした。
 そして、一時接種が見合わせられましたが、結局、因果関係が認められないとして再開されました。国内での死亡は、10万回接種で、0.1〜0.2人、つまり、100万回接種で1人から2人ということです。
 しかし、国内で細菌性髄膜炎により実際に亡くなった0〜4歳の子は、2007年から2009年の3年間で、年平均11.7人といいます…。
 実際に、髄膜炎で命を落とした子が11人強、ワクチン接種後に亡くなった子が7人、マスコミで全く報道してくれませんが、これをどう解釈したらいいのでしょう。…
 多分、細菌性髄膜炎で子どもを亡くした親は、予防接種をしてさえいればと思うでしょうし、予防接種後に子どもを亡くした親は、注射などするんではなかったと悔やんでいることでしょう。
 親としては「本当に安全なのか」と不安は拭えませんが、もともと「不確実」でやってみないとわからないのが医療です。確率的には極めて安全といえますが、亡くなるケースがあるわけですから、“一種の賭け”になるとしかいいようがありません。

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