2016年09月06日
安寧の日々は長くない
その後、アルバイと学業を両立して、比較的平穏無事な期間を過ごせた。就活も、訪問した企業の人事担当課長にすっかり、気に入られて、その後の筆記試験、役員面接もなんなく通り抜け、念願通りの企業に就職出来たのである。大学を卒業して、実家に戻って来て待ち受けていたものは、蒸発した父の借金であった。借金の取り立てのために、自宅や、会社にも押し寄せ、しつこい程に電話がかかってくる。おまけに、食費以外は母親に渡していた。先々の不安もあり、先輩に相談した結果、直近で離婚している父親の、債務弁済の義務も無いし、私の為にも、家を出た方が得策であると、アドバイスされた。
ほどなく、実家も家賃を滞納しており、母とは、離れて暮らすしか選択肢は、無くなっていた。母と私は、借家を出るも、また、6畳一間、共同玄関、風呂無し。家財も、机と、本棚、ステレオだけの、学生時代と同じ間借り生活が開始された。将来に対しても、大きな希望も無く、厳しき現実が勝っていたのである。
ほどなく、実家も家賃を滞納しており、母とは、離れて暮らすしか選択肢は、無くなっていた。母と私は、借家を出るも、また、6畳一間、共同玄関、風呂無し。家財も、机と、本棚、ステレオだけの、学生時代と同じ間借り生活が開始された。将来に対しても、大きな希望も無く、厳しき現実が勝っていたのである。
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