2014年02月15日
雪に阻まれた約束
何故か早起きし、小窓から外を眺める。まだ朝の6時前だというのに雪が
アスファルトをしっとり濡らしていた。何となくため息が出る。
今日は大切な約束があった。
簡単に言えば飲みの約束なのだが、俺にしては珍しくそれなりのもてなしを
考え、予め店を決めていた。
予報では夕方から深夜にかけてこの前より降るとのことであった。
今日は仕事を早上がりして向かうつもりいたので、無茶とはわかりながら
日の出る前にノーマルタイヤの愛車を職場へ向かって走らせる。
ワイパーにかかる雪がまるで俺の行く先を阻むように感じてならなかった。
職場についてからも、降り積もる雪が気になっている俺がいて、あざ笑う様に
容赦なく降り続ける。昼を過ぎるとアスファルトを白く覆い流石に今日は
「無理だなと」つぶやく自分がいた。
早めに中止の連絡をしなければならなかったが、携帯が言うことを聞いて
くれない。苛立ちはピークに差し掛かり叩きつけたい衝動に駆られる。
何とか連絡をつけることは出来た。しかし一方でこの雪に対する苛立ちは
収まらなかった。
仕事を終えた俺は、車を動かすのは諦めて、雪と向かい合うようにある意味
戦うように、最寄りの駅まで歩く。相変わらず雪が俺をあざ笑う様に降り続ける。
駅に着いた俺は、異常な程の渇きに耐えられず、店を探した。
安い居酒屋が見つかり、そこでビールを流し込む。虚しさに駆られた。何かを
やろうとした。何事も全く受け付けてくれなかった。雪が追い打ちをかける。
この気持ちは、俺と約束の相手にしかわからないだろうと思った。
タバコをふかし、肴をつまみぼんやりと外の雪を眺める。
相変わらず、雪は無言で降り続けていた。
クリックお願い申し上げます。
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簡単に言えば飲みの約束なのだが、俺にしては珍しくそれなりのもてなしを
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今日は仕事を早上がりして向かうつもりいたので、無茶とはわかりながら
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職場についてからも、降り積もる雪が気になっている俺がいて、あざ笑う様に
容赦なく降り続ける。昼を過ぎるとアスファルトを白く覆い流石に今日は
「無理だなと」つぶやく自分がいた。
早めに中止の連絡をしなければならなかったが、携帯が言うことを聞いて
くれない。苛立ちはピークに差し掛かり叩きつけたい衝動に駆られる。
何とか連絡をつけることは出来た。しかし一方でこの雪に対する苛立ちは
収まらなかった。
仕事を終えた俺は、車を動かすのは諦めて、雪と向かい合うようにある意味
戦うように、最寄りの駅まで歩く。相変わらず雪が俺をあざ笑う様に降り続ける。
駅に着いた俺は、異常な程の渇きに耐えられず、店を探した。
安い居酒屋が見つかり、そこでビールを流し込む。虚しさに駆られた。何かを
やろうとした。何事も全く受け付けてくれなかった。雪が追い打ちをかける。
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