2018年に発売された、新政酒造と陶芸家 田村一氏のコラボ作品
ユリイカ(eureka)。
137本限定で、定価は37,000円です。
価格が高いのには理由があり田村一氏の盃がついてきます。
書いていて思い出してきましたが、高額のためスルーした記憶があります。
当時はまだ、一升瓶で11,000円のお酒を購入することさえためらっていた時期であり、今のように4合瓶で8,500円のお酒を購入するなど思ってもみませんでした。
昨年、一昨年とずいぶん感覚がマヒしてきたように思います。
ユリイカは限定137本という少数の付加価値と、手にしたものだけが使える盃(蝦夷蕾、万葉蝦夷蕾、蝦夷女之手)が時折、SNSで登場していました。
ワイングラスのような形が香りを立たせ、お酒の味をより豊かにしてくれる盃とのことですが、すでにワイングラスでお酒をたしなんでいた私は、さほど気にしていませんでした。
気にしていたのは、亜麻猫10周年記念酒を買い逃したことでした。
お酒はともかく、
付属の亜麻猫グラスが欲しくて、2021年12月に開催された新政ナマハゲフェスティバルで単品販売されたときには、価格に疑問符をつけながらも購入しました。
記念酒セットの価格の半分の5,500円位と想定しており、オークション/フリマ相場もその程度でしたが、結果は定価8,800円でした。
話題がそれましたが、このユリイカ、限定137本にも関わらず高額転売者が存在します。
先日は、メルカリで10万円ほどで落札されていました。
定価3000円に満たない、新政No.6H-Typeとのセット販売ですが、落札価値の大半はユリイカが占めているでしょう。
現在も、単品20万円オーバーで出品している人がいます。
ところが!!!
この相場に激震が走りました。
田村一氏がユリイカのコラボの際に余った蝦夷蕾を「OKUYUKI」を通じて販売していたのですが、昨年の新政酒造の一大キャンペーンもあり、新政酒造の人気が高まっていたのでしょう、家のみの酒器をSNSで披露したい新政ファンに大好評となり、追加で受注生産することとなりました。
このため、限定数を誇っていた盃は再調達が可能となり、転売価格の盃に相当する価値は定価並みに下落しました。
ユリイカの構成
・ユリイカ日本酒(純米大吟醸クラスの原酒)720ml
・田村氏の盃(蝦夷蕾、万葉蝦夷蕾、蝦夷女之手のいずれか)
盃の受注生産にかかる定価は次のとおりです
・蝦夷蕾 \16,500(税込)
・万葉蝦夷蕾 \19,800(税込)
・蝦夷女之手 \27,500(税込)
これまでのように、例えば10万円で販売し続けようとすれば、残ったユリイカ日本酒の価値に頼らざるを得ません。
最高価格の「蝦夷女之手」の入ったセットでも
100,000円-27,500円=72,500円
購入者が、ユリイカ日本酒に72,500円の価値を見出せなければ売却は不可能です。
では、「蝦夷蕾」のセットではどうでしょうか。
100,000円−16,500円=83,500円
限定137本のユリイカ日本酒に83,500円の価値を見出してもらえなければ希望価格で転売できません。
これを機に、転売目的で限定酒に飛びつく人が減少すればいいなと思います。
今年は、天蛙周年記念酒(グラスセット)、170周年記念酒(予想)の販売が見込まれますので、飲みたい人が買えればいいなぁと思います。
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蝦夷蕾、万葉蝦夷蕾、蝦夷女之手の受注生産2月8日まで (新政酒造 ユリイカ)・
新政酒造 ユリイカ(eureka)に添えられた盃「蝦夷蕾」が受注再販売【参考リンク】
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OCUYUKI -おくゆき- ・
@hajime_tamura_official instagram
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