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2019年04月24日

林間学校


あんまり怖くなかったらごめんなさい。
当時はすごく怖かったので一応投稿します。

小学5年生のとき、林間学校に行きました。
泊まるところはけっこう古く、わたしたちの代で使われるのは最後で取り壊されると聞きました。
校長先生が、「最後だから汚く使うのではなく、最後だからこそ感謝をこめてつかいましょう。」みたいなことを言っていたのを覚えています。

そこは平屋っていうんですかね?2階がなくて1階だけで、並んで2棟建ってました。
女子は1クラスずつ部屋に別れたんですけど、それぞれの部屋に庭があって。芝生になってて、奥の方は木が繁って陰になってました。庭と庭は生徒が夜中に行き来できないようにするためか、高い塀で区切られてしまっていて、抜け出すつもりだったわたしたちはがっかりしました。

夜、みんな布団を敷き終わって先生が寝る準備ができたか見回りに来るのを待ちながら電気を小さくして円くなって話していたときです。友達の1人が、カーテンが開いているからと閉めに行き、振り返ってわたしたちを手招きします。なんだろうと思って見に行くと、芝生の上に月明かりの下ゆらゆらと影が動いています。
「あの影なに…」
みんな息をのんで見守っていると、女の先生が部屋に入ってきました。
「寝る準備できたー?」
わたしたちは慌てて先生に影の話をしました。怖くて眠れないから確かめてくれ、と訴えると先生は窓の側まできてくれました。
「誰かの干したタオルが風で揺れてるだけでしょ。」
先生はそう言って、勢いよくカーテンを開けました。
すると、今までそこに見えていた影がなくなっていました。もちろん、誰もタオルなんて干していないんです。風もありませんでした。みんなキャーっと叫んで一ヶ所に固まります。先生も不気味そうな顔をしていましたが、カーテンを閉め、わたしたちに早く寝るように言って出ていきました。

みんな眠れるわけもなく、しばらくはみんなで定番の恋バナなどで盛り上がっていましたが、 夜中になるに連れて1人、また1人と寝てしまい、ついにわたし1人になってしまいました。1人で起きているのは嫌なので眠ろうとしても、目が冴えてしまって眠れません。そのうち窓が風が強いのかガタガタいいだしたので余計眠れませんでした。

朝になり、みんな起き出しました。わたしも含めてみんな昨日の影のことなどほとんど忘れかけていて、1人の子がサッとカーテンを開けました。その途端、きゃっと叫んで窓を指差します。なんだなんだと見に行くと、くっきりと手形がひとつ、ついていました。
「これ、昨日影を見てたときに誰かが窓を触ったからついたんじゃないの。」
冷静な子がそう言うと、みんなホッとしました。でも、誰かが、
「これさあ…外側からついてるよ…」
と言ってゾッとしました。
確かにその手形は外からつけられていて、わたしたちは1度も庭に出ていないのです。
そのあとは何事もなく林間学校は終わりました。
男子がイタズラでやったというのは塀が高かったので考えにくいです。今でも思い出すと怖くなります。
posted by 都市伝説のまとめ at 18:00 | 怖い
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