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スキー場と電気料金


 スキー場は、オフシーズンで電気の使用量が0kwでも、ピーク時の半額の基本料金を払わなければならない。

 この仕組みは事業用の電気料金算出方法を少し知っている方なら理解できると思います。なにもスキー場だけを電力会社さんが意地悪しているわけではないんですね。
でも、この負担が大きいのは間違いないです。

 こんなブログを見つけました。
スキー場の電気料ってなんか変
 ここで言われている事は、確かにそのような感想を持っても不思議ではないと思います。

 この疑問を理解するには、まず「デマンド」を知ることが必要です。
簡単に言ってしまうと、30分単位で計測してそのうちの1回でも使用量が増えると、その値を元にその後11ヶ月はそれを基準とした、基本料金を払い続けなければならない。そんなルールなんです。

 ここでスノーヤーの方なら気づくと思われますが、ほとんどのスキー場ってスノーシーズンはゴンドラやリフトを稼動させていますし、ナイターのあるところは照明も使用しています。しかし、オフシーズンは通年営業をしていないところなどはまったくと言っていいほど、電力を使用していないのです。

 だったら、オフシーズンは契約を休止したらいいじゃないかと考えがちですが、先にご紹介したブログのコメントにもあるように、「一旦契約を解除するとトランスというものを、降ろしてしまうらしく、そのトランスをもとに戻すのは契約者側の負担になるらしく、この工事また高いのだそうです。又、契約を切ると再契約してくれない」など色々制約があり、それはできないようです。

 この仕組みを変えられない以上は、ピークをいかに低く抑えるかが重要になってきます。

たくさんの索道(ゴンドラ・リフト)設備があるスキー場では、運転開始時間に時差がありますよね。
 これは、準備の都合で下から順番に稼動していくという意味もありますが、デマンド管理の為に一斉に起動させる事を避けているのです。

 ちょっと専門的なお話になりますが、何か装置を動かし始めるときには「起動電流」と言うものが発生します。最初の一瞬だけとても大きな電力を必要とするのです。
 これは、例えば止まっている車を人間が押そうとすると最初は大きな力が必要ですよね。しかし、いったん動き出した車を押し続けるのには、そんなに大きな力を必要しないのと似ています。

 元スキー場の管理者で今でも業界内の事に詳しい方と会食した際に、この話題になったのですが、スキー場を管理していらっしゃる方の中でもこのデマンド管理について理解していらっしゃらない方が居ると嘆いていらっしゃいました。
 通年での経費がリフト券の金額に少なからず影響していると思われますので、少ない人数で沢山の業務をこなされて大変でしょうが、ぜひお願いしたいところです。




おわり。






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