2012年10月25日
登山には中毒性がある!?
たまには、山の話題も。
ランニングハイはよく聞きますけど、登山にも似たような効果があるようです。
「歩くうちに快感ホルモンが分泌される?」
「山を登り始めてしばらくすると気分がよくなり、疲れがさほど苦にならなくなる」などという話を聞いたことはないだろうか。これもまた、有酸素運動による効果のひとつ。脳に大量の酸素が送り込まれ、セロトニンなどの脳内ホルモンがおおいに分泌されるため。なかでも注目されているのが「ベータ・エンドルフィン」。内因性モルフィンとも呼ばれ、いわば麻薬のようなはたらきをする、快感ホルモンである。
有酸素運動を始めてしばらくすると、視床下部の神経細胞群がベータ・エンドルフィンを分泌し始め、ほかの神経細胞へと伝達。さらに脳下垂体を通して血液中にも送り込む。「気持ちよい」というメッセージが脳内を駆け巡り、軽い陶酔状態をつくりだす。
わかりやすい例が、マラソンの最中に訪れる快感「ランニングハイ」。こんなときは、たとえ転んでケガをしていても、あまり痛みを感じないらしい。アルコールでほろ酔い加減になっているときと、ほぼ似た状態と思えばいいかもしれない。それほどではないにしろ、登山のときも疲労をさほど感じさせないホルモンが分泌されているはずなのだ。
また、ストレス発散効果もある。とくに、軽い抑うつ状態には効き目があるとされている。それは、崩れてしまった脳内ホルモンのバランスを回復する効果があるからだ。このほか、自律神経失調症や心身症、神経症、ストレスによる頭痛や睡眠障害の改善も期待できる。
山屋さんが時々口にする「山へ行けなすぎて、辛い」はこの話を聞けば、納得ですね。
おわり。
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