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幼稚で不公正な「赤い資本主義」ー各国の対応

幼稚で不公正な「赤い資本主義」の国に対して、国際会議ボイコット・米国内スパイ活動・資源買いあさり・英国原発への参入・透明性欠く灰色企業問題等、諸外国が中国や中国企業に対していろいろな対応をし始めました。次の記事は個々の項目について解説されています。世界の各地で「赤い資本主義」への脅威論が高まっています。

幼稚で不公正な「赤い資本主義」 中国リスクどう向き合う? 中国企業への警戒が世界で高まっている。米議会は通信大手2社の政府システムからの排除を求め、カナダでは石油開発企業の買収に批判が殺到英国では原子力発電所建設計画の入札に、安全保障の懸念が高まった。経済大国の企業と思えぬ振る舞いに加え、取引上の「透明性」は全くない。各企業の背後に見え隠れするのは中国共産党の存在で、それこそが中国進出のリスクの正体でもある。日本も含め各国による「赤い資本主義包囲網」は形成されつつある。

経済大国にふさわしくない幼稚な振る舞い 「欠席は全く適切なことだった」 中国外相の説明は、世界各国に対する少しの配慮もなかった。中国は今月、東京で開かれた国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会に、財政相も中国人民銀行総裁も参加しなかった。尖閣問題への対抗措置だが、日本開催は以前から決まっていたことだ。「美しい季節の東京で重要な問題を議論する素晴らしい機会を逃した」ウイットの効いたラガルドIMF専務理事に比べると、その行動は荒っぽさが際立つ。世界経済の行方を討議する場に2国間関係を持ち込んで平然としている姿は、世界第2位の経済大国にふさわしいものではない

スパイ行為の危険性 米下院情報特別委員会は10月8日、中国を代表する大手通信機器メーカー「華為技術(ファーウェイ)」と「中興通訊(ZTE)」に関する調査結果を発表した。1年にわたる多角的な調査は「両社製の部品を使うとスパイ行為にさらされる危険がある」という報告書にまとめられた報告書は両社製品を政府の通信システムから排除することや、民間企業にも購入の自粛を求め、両社による米企業の買収を阻止すべきだと結論づけた。「悪意ある目的のため、中国は両社を利用する手段も機会も動機もある」と記し、事実上の締め出しを求める非常に厳しいものだ。「中国の経済や政治制度はカナダと大きく異なり複雑だ」 ロジャース委員長は「共産党政権や軍と両社のつながりが引き起こす懸念は深刻だ」と訴えた。

資源買いあさりへの「包囲網」 カナダで問題になっているのは、海洋石油・ガス探査の国有企業、中国海洋石油(CNOOC)が7月に発表したカナダ石油大手ネクセンの買収計画だ。CNOOCは日中間で問題になっている東シナ海のガス田開発を手がけ、南シナ海へも進出している。北米各地に開発権益を保有するネクセンの買収額は151億ドル(約1兆2千億円)。まとまれば中国企業では過去最大規模。各国からの投資を歓迎しているハーパー政権だが、この案件には資源独占などの懸念や批判が噴出した。ロイター通信によると、カナダ政府は今月11日、検討期間の30日間の延長を決め、「徹底的で慎重な検査を行う」(パラディ産業相)という事態に追い込まれた。ハーパー首相も「中国の経済や政治制度はカナダと大きく異なり複雑だ」と述べ、他の西側諸国と同列には扱えないと認めた

英国原発への参入 中国側には第三者が判断に参加できる透明性がない大西洋を越えた英国で持ち上がったのは、原発と電力という安全保障の核心に触れる問題だ。独企業が撤退したあとの原発計画に今夏、仏原子力大手アレバが中国国営の広東核電集団と組んで入札することが明らかになった。英国での成功は海外への原発売り込みを図る試金石になるとみられたが、結局アレバは今月、入札を見送ったことを明らかにした。与党保守党議員からも安全保障上の懸念を引き起こすといった批判が続出。前労働党政権のエネルギー政策担当者も「英国のエネルギー供給網の内部に入り込んでくることになる」と脅威論をかき立てていた。中国企業の参入に高まった批判が、入札見送りに影響した可能性もある。

透明性欠く“灰色”企業 米国政府が企業に命じてイランに経済制裁を科すように、西側諸国のといえど政府や政治情勢から自由な企業はない。大統領選と議選前に発表された米下院報告書も、対中強硬姿勢を票に結びつけたい議員たちの政治的な思惑もにおう。しかし、最大の問題は中国側には第三者が判断に参加できる透明性がないということだ。「公正か不正かはさておき両社は何かを隠しているという印象」。ZTEは対イラン制裁に抵触する部品を輸出した疑いがあるが関連文書の提出を拒んだ。影の部分を自ら作り出す行為だ。華為技術は「危険な政治的干渉だ」と米下院報告書に反論したが、そのまま中国政府に向けるべきだろう。と記載されています。

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