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2017年11月07日
悲しい……。ピーマンの実が落ちる理由は?【家庭菜園】
家庭菜園でピーマンを育てていると花から実になった途端に、地面に落ちてしまうというお話を聞きました。
管理人はピーマンの花が落ちたことはあっても実が落ちたことはありません。
ネットでの類似例などを元に調べてみました。
ピーマンの実が落ちる原因は?
植物の不調は正直な話、水が多過ぎても少な過ぎても肥料が少な過ぎても同じ症状になりますし、病気の場合もあります。
はたまた天候不順が原因のことも。
このピーマンの実が落ちる理由についても調べてみると、水が少ない、肥料が少ない、気温が足りない、病気といった原因がありました。
個人的にネットを調べて思ったのは、朝晩2回水をやって同じような症状になっている人が複数いたということ。
乾燥が嫌いなピーマンに水を朝晩2回まくというのは間違いではありません。
ですが、人間が水2リットル飲むのが健康にいいからと、子どもに2リットルの水を飲ませたりはしません。
苗でも同じことです。
もしかして、小さい苗に水を朝晩あげていませんか?
ピーマンは乾燥が嫌いですが、乾燥状態で枯れてしまうわけではなく、収穫量を減らしながらも秋まで持ちこたえる生命力を持っています。
元々、植物の一部は一度、人間のように足みたいなものを持って歩き回ったことがあるけれど、結局、根っこを土に張っていたほうがエネルギーを消費しなくてもいいからという理由で、足を捨てたものもあるといいます。
つまり、植物は省エネの一環として動かないという選択をしました。
動き回る人間と違い、人間が思っている以上に栄養や水は必要としないのです。
虫に食べられるのでは? という疑問が浮かびますが、虫に襲われた時に農薬と同じ成分を作ったり、虫が嫌いそうな臭いを出したり、トゲを出したりして対応をしています。
1日1回だけでも、毎日、水をあげているとよほど悪い土でもない限り、土の中には染み込んだ水があります。
時々、サボっても大丈夫なくらいの水が土の中にはあるはずです。
大暑の時期やよほど固い土でもない限り、朝晩2回の水やりは必要ないと管理人は思います。
実が落ちる理由としては受粉がうまくいかない可能性も考えられますが、基本的にピーマンやししとうは自家受粉といって自分で自分に受粉をします。
基本的に他の苗の花粉を必要としないので、滅多にないことだとは思います。
水のやり過ぎの弊害
水をたっぷりとあげましょうと言われますが、たっぷりとあげ過ぎると根っこがダメージを受けてしまいます。
水枯れの状態では葉っぱが枯れ出すことがあります。
管理人は花や実を落としたという経験はありませんが、水枯れにより花や実のみならず茎すら落ちる落ちるということはあると思います。
水の必要量は植物の種類や大きさによって違い、土や天候などにも左右されるので経験で会得して下さいとしか言えません。
まとめ
ピーマンの実が落ちる原因は正直、色々あります。
・気温が低いのかもしれない。
・水が少ないか多い。
・肥料が少ない。
・病気
のどれかが多いと思います。
本当のレアケースな原因としては、受粉がうまくいっていないです。
ただ、ピーマンは自家受粉(自分で自分の花に受粉する)なので、通常は人や虫によって受粉する必要ありません。
2017年10月12日
なんだか貧相!ピーマンの実が膨らまないのはどうして?
丈夫で評判なピーマンを育ててみたけれど、実が膨らまないと困ってはいませんか?
膨らんでほしいのに、貧相に細長い姿が標準の品種もあるようですが、そうでないのならもう少し頑張ってほしいですよね。
そこで、ピーマンにどうやったらやる気を出してもらえるかを解説します。
水分不足
ピーマンは高温(28度から30度)と水が大好きな高温多湿っ子。
土が乾燥しちゃうと元気がなくなり、実が膨らまなくなることもあります。
土の乾燥を防ぐためには草やワラのマルチや黒マルチをするのが効果的。
栄養不足
実を大きくするのに、リン酸が多く使われます。
チッソしかない油かすもしくはカリウム主体の草木灰だけで育てていると、リン酸が足りなくなります。
油かす以外にも米ぬかや骨粉が必要です。
それに、リン酸は土の中で別の成分とくっつきやすく、植物が吸収したくても別の成分が邪魔をして吸収出来ないことがあります。
リン酸の吸収率を高めるためには土の中に、リン酸と別の成分を引き離す菌の住処を提供するのが手っ取り早いです。
土に、炭やもみ殻くん炭を混ぜ込むことで、炭の隙間に菌が住みつきます。
明らかに成長が鈍い時などは追肥を増やすのも有効ですが、天気が悪いと肥料の吸収が悪くなります。
この場合は木酢液をまいて、肥料吸収を促進させましょう。
管理人は個人的に、HB-101は肥料吸収促進の他に耐寒性を少し高める効果があると感じているので、寒い日にまいてあげています。
実がなり過ぎ
ピーマンさんにやる気はあるけれど、限界を超えているパターンです。
吸収した栄養を実1つ1つに分け与えるので、結局、実は栄養が少なくなり、細く育ったのです。
いっぱい収穫すれば、実にいく栄養が増えるので、また大きくなります。
最初から細いのは嫌という人はある程度、摘果して間引いておきましょう。
ただ、細いのも味に変わりはないので、どんどん食べると良いですよ。
まとめ
ピーマンの実が膨らまないのは、
・乾燥
・栄養不足
・実のなり過ぎ
のどれかであることが多いです。
基本的に病気の類ではないので、土が乾いていたら水を上げて、追肥をして、収穫をして様子を見ることをおススメします。
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2017年09月07日
家庭菜園でのおいしいピーマンの簡単な育て方
家庭菜園でピーマンを育ててみたいと思っていませんか?
ピーマンは野菜の中でもとても簡単に育てることが出来ます。
是非、チャレンジしてみましょう。
ピーマンの豆知識
ナス科のピーマンはトマトやナス、じゃがいもの親戚になります。
ナス科一門はカラー、味、食感のバリエーションが豊富なのが特徴です。
原産地は南アフリカ。
アフリカと聞くと、乾燥したサバンナを思い浮かべてしまいますが、乾燥状態は好きではありません。
確かに、乾燥状態が続くとピーマンは実がつきにくくなります。
育てやすい野菜なので、家庭菜園初心者からベテランまで定番の野菜です。
日当たりが良くて温かい場所を好むので、冷夏の年はどうしても成長がうまくいきません。
それと雨が少ない年も成長が鈍る傾向にあります。
用意する道具・肥料
(1)短めの支柱
株が大きくなると、風で倒れやすくなるので、様子を見て支えてあげる必要が出てきます。
(2)有機石灰
牡蠣殻やホタテの貝殻で作られた石灰を用意します。
(3)肥料
基本的にはチッソ、カリウム、リン酸がバランスよくあることが大切ですが、果菜類なのでリン酸を多く必要とします。
リン酸の骨粉か鶏フン、カリウムの草木灰、チッソの油かすを用意しましょう。
新鮮な米ぬかが手に入るのなら、肥料吸収が早くなるボカシ肥料を作ることをおススメです。
家庭菜園で使える手作りボカシ肥料の簡単な作り方
(4)もみ殻くん炭
米の表皮であるもみ殻を炭にしたものです。
リン酸は土の中で余計なものとくっつきやすく、結果、野菜に吸収され辛い特徴があります。
もみ殻くん炭に住む菌がリン酸と余計なものを取り外して、リン酸が吸収されやすい状態を作ります。
(5)堆肥
土をふかふかにして植物が成長しやすい・菌が活動しやすい状態を作ります。
牛フンや腐葉土が有名ですが、どちらを使っても構いません。
雑草を放置して土になってしまったものがあるのなら、それでも構いません。
(6)苗
ピーマンの育苗は真冬にすることになります。
保温が必要なので、一般家庭では難しく、苗を買うことをおススメします。
園芸店やホームセンターで元気そうなのを選べば大丈夫です。
土作り
連作障害があるので、過去1年間はナス科の野菜を植えたことのない場所に植えましょう。
それが出来ない場合は堆肥を多くまき、連作障害軽減のための資材を投入します。
用意するのは堆肥・石灰・肥料です。
乾燥を嫌うことと根っこが土の表面付近で伸びるという特徴があります。
これだと、強風とかで倒れやすいので、少しでも土の奥まで成長しますようにということで、深めに耕し、堆肥を通常より多めに入れます。
石灰と肥料は袋の表記を守って下さい。
表記がないという場合は石灰と肥料は1平方メートル1掴みかそれより少なめで構いません。
ボカシ肥料も1平方メートル1掴みです。
堆肥は袋の表示よりちょっと多いくらい。
表示がない場合の標準は1平方メートル2キロなので、3キロくらいにします。
全てをまき終わったら、よく混ぜて下さい。
ボカシ肥料はすぐに植えても構いませんが、それ以外の有機肥料は1週間ほど置きましょう。
その間に菌が有機肥料を分解し、植物が吸収しやすい形にしてくれます。
畝と植えつけ
ピーマンの最初の花が咲いた頃が植えつけのタイミングですが、咲いていない状態でも大丈夫ですし、地温が15℃以上の時も植えるのに適したタイミングです。
高さ20cmと幅が50p以上の畝を用意します。
水はけのよさが大切なので、畝は高くしましょう。
60cm間隔で植えていきます。
10cmから15cmほどの深さの穴を掘り、1掴みの半分ほどの肥料を入れ、土を入れます。
穴に水を入れてから、ピーマンを植えましょう。
植える時は根っこの部分が1cmほど出して下さい。
乾燥に強くなります。
水はけがよい土が好きだけど、乾燥は嫌いという特徴がありますから、植えた後は草やワラでマルチをしましょう。
新鮮な雑草だと虫のエサにもなり、フンが栄養になるのでおススメ。
ただ、草をめくると虫がいるわけですから、虫が苦手な人はやめたほうがいいです。
追肥
肥料をあげ過ぎると実がつかないだの成長がなんか変、虫がつくなど面倒なトラブルに巻き込まれ、良いことはありません。
最初の追肥は植えてから、1ヶ月後くらいになります。
葉っぱの1周り外側に円を描くように肥料をまきます。
鶏フン以外の有機肥料はネズミに食べられてしまうので、しっかりと土と混ぜて下さい。
葉っぱの一回り外なのは、葉っぱと根っこが存在する位置が大体同じだからで、肥料が根っこに触れないけれど、すぐに吸収出来そうな場所にまいてあげます。
根っこに直接肥料が当たると、葉っぱが縮れるなどのダメージを受けてしまいます。
2回目の追肥は1回目の追肥から1週間から2週間後。
葉っぱの色を見て判断します。
葉っぱの色は常に薄めの緑色を心掛け、緑色が濃過ぎると肥料過多なので、肥料はあげません。
明るい緑色から黄緑色は肥料が足りません。
この辺りは毎年、育てていく内に分かってきます。
梅雨時は曇りがちで冷えやすい日々が続くので、肥料を吸収する力が落ちると共に、肥料を寒さに耐えることに使うので成長が鈍ります。
その時に追肥をすると、苗が弱ることがあります。
この場合は木酢液やHB-101をまいて見守ります。
どちらも肥料の吸収率を高め、HB-101はそれに加え耐寒性をあげる効果があるのでは? と言われていますし、管理人もその効果を感じています。
水やり
土が乾燥しきっても枯れないことが多いですが、成長しなくなります。
最低でも週1回あげれば大丈夫です。
本当に暑い夏の日は最低でも週3日は確保したいところ。
収穫
最初の収穫はまだピーマンが小さい内に取ります。
これはピーマンの株が更に成長し、より多くの実をつけるためです。
1回、小さい内に取った後は大きくさせて大丈夫です。
側枝かき
基本的に水と追肥さえすれば、枝に手は入れなくてもいいのですが、風通しが良いほうが病気のリスクが減ります。
そのため、花がついていない枝は取ってしまって大丈夫だそう。
ただ、葉っぱや枝を取り過ぎると、実がつくのに支障がきたしてしまいます。
放っておいても勝手に取れるものもあるので、管理人は取りません。
虫
ピーマンは葉っぱや実に虫がつくことがあります。
アブラムシなら肥料過多が原因のことが多いです。
葉っぱの裏にびっちりとつく気持ちの悪い虫がアブラムシです。
管理人は小さい苗に間違って肥料を多く施した時にやられることが多く、ひとまず木酢液かHB-101をまいて様子を見ます。
翌日にはいなくなっていることが多いです。
木酢液もHB-101もアブラムシに対しては似たり寄ったりの効果になります。
果実の中に入るのはタバコガと呼ばれる害虫の子供です。
実に害虫が入り込むと、薬剤は効果がないので果実ごと処分するのがいいです。
虫食いを避ければ、食べられないこともないのですが、中で繭を作っているものもあるので、食欲減退します。
テントウムシの偽物みたいなのが、葉っぱをよく食べていることがあると思いますが、それがテントウムシダマシという名前の害虫です。
手で潰したほうが早いですが、元気な株では大きな被害はないので、放っておいても大丈夫です。
完熟ピーマン
ピーマンは完熟させると、赤くなります。
完熟ピーマンは腐りやすいのと株が疲れやすくなるので、流通しないのだそう。
そのため、ピーマンの完熟は家庭菜園ならではの楽しみです。
甘みが強くなり、とてもおいしいのですが収穫までに時間が掛かるので、緑の時に収穫するよりは実の中に虫が入っているものが多くなります。
収穫したピーマンを数日、放置しておくと少し赤くなるので、赤ピーマンを食べたい時はこちらがおススメ。
完熟してから収穫した赤ピーマンには及びませんが、これも緑色のピーマンよりは甘くなります。
まとめ
ピーマンは管理の手間があまりありません。
追肥と水やりと草取りだけやれば、美味しい実が収穫出来るので、家庭菜園に最適です。
水はけの良い土壌で暑い年だと、途方に暮れるくらいの量が収穫出来ます。
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植物本来の力を最大限に引き出せます。