この本をオビを見たとき、正直ドキッとしました。
なぜなら、この本で「ビジネス書もどき作家」の本を何冊か買っているからです。
このような著者が「ビジネス書もどき」と称される本を読んできた自分としては
少しきつい内容でしたが、こうゆう見方もあるのかとおもいました。
P20
これがまた、地味な苦労はしたくないがいい目だけはみたい、
それに効果はできればすぐにでも欲しいという一攫千金期待層にマッチしたのであろう。
なにしろ「大ぼら本」のなかには、トイレ掃除をすれば臨時収入が舞い込んでくる、
なんて本があるくらいである。
「感謝」するだけで幸運が「雪崩のように」やってくる、なんて本まであるのだ。
ビジネス書もどきで読者になっているのは、このような人だと書いてあります。
ただ、このような意識は誰にも少なからずあるものだとおもいます。
だから、大部分の人が購入対象になるため
多くの人が買って、そしてベストセラーになってしまう。
ちなみに、この本で批評している「もどき作家」は
勝間和代先生、石井裕之先生、本田健先生、苫米地英人先生、
ほかには、斎藤一人先生、小林正観先生、神田昌典先生、本田直之先生など
それぞれの本を一冊ごとに紹介しています
しかし、私がこの本を読んで少し疑い深くなった目で見ると
この本もベストセラー著者を批判して注目を集めているように見えます。
(できればそうであって欲しくないが)
そして、読むなら経営者の自伝とかいっています。
ここで経営者とは松下幸之助、本田宗一郎など多くは昔からいる有名な経営者です。
ただ、もどき作家も中にも経営者が多くいるので有名な経営者の自伝を
紹介するのが著者も無難と考えたからでしょう
ちなみにこのもどき作家のなかにもそのような本やセミナーに警告して
いる人たちがいます。
非常識な成功法則―お金と自由をもたらす8つの習慣P3
皮肉なことに、いわゆる成功法則は、成功法則を商売に成功した人によって語られる。
実体験がないから、過去に数千回、数万回は語られた陳腐な内容の焼き直しとなる。
やせるためのダイエット本が、手を変え品を変え、繰り返し出版されるのと同じである。
「損する生き方」のススメ (Forest 2545 Shinsyo)P52 注)下記は石井氏の言葉
ところが、今の世の中を見ていると、きわめてインスタントです。
ちょっとしたセミナーに参加するだけで天職を見つけたいとか、
たいした努力もしないで人生の目的を見つけたいなどというわけです。
セミナーや自己啓発本を提供する側も、参加者のそんな気持ちに付け込んで
「教えられたとおりにやれば、誰でも簡単にうまくいく」
だなんてセミナーで高額をとる。
参加者としても、本当は自分が苦労しなくちゃいけない部分を、
お金で補えるなら安いものだと思って参加する。他にも、同じ様なことをいっている人がいるかも知れませんが、
私はこの先生方に、
同じようなことをあなたたちも言われてますよといいたい。
この本は、私のように自己啓発書中毒になりやすい人は読んだほうがいいでしょう。