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ハナブサチロロ
世田谷区出身。
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2020年03月15日

映画『ラストレター』(2020/岩井俊二監督)@小田原コロナシネマワールド

毎日が新コロナウイルスのことばかり。
だからと言って小田原コロナワールドに行ったわけではない。
観たいと思っていた『ラストレター』の都内上映が終わってしまい、行けそうな映画館はここだけだったからだ。しかし、ここは初めて来たけれど娯楽が揃っていて天国みたいだ。特に温泉はうれしい(もちろん入った)。

さて、映画は。
想い、時間、場所、距離が織りなす脚本、人物よりも早く物語りそうなカットの数々。
そしてヒグラシや野球中継などの音が気持ちをざわつかせる。妹を走れるだけ走らせて、引っ張れるだけ引っ張らせて、いつの間にか死者の存在感に覆われていく。
森七菜の佇まいがとても良かった。
素性のわからない男とその女は実はあのアパートにはすでに住んでいなく、乙坂は横丁で一人酒をして帰っていった…つまりは乙坂の妄想、なんて想像をしてみた(手紙がテーマだからこそあの男のメールだかラインの返信の早さは面白かった)。

夕飯は小田原駅近くの寿庵でかけそば。
つゆがしっかり優しくとてもいい。


2020年03月13日

映画『デッド・ドント・ダイ』(2019/スウェーデン・米/ジム・ジャームッシュ監督)@日本シネアーツ社

コーヒー&ゾンビ。ユルくテンションは低い。そしてどこか詩的。ビル・マーレイも静かだ。
町に一つのダイナ―、ガソリンスタンドがある雑貨店、都会の若者が泊まりに来るモーテル…アメリカのザ・田舎のドキドキ感がとてもいい。
ロケ地はニューヨーク州北部の小さな町とのことだがストーリーに欠かせないロケーションが揃っていたらしい。時が止まっているかの雰囲気でいつの時代かわからなくなる。

それにしても超豪華俳優陣。中でも『KIDS/キッズ』(ラリー・クラーク監督/ハーモニー・コリン脚本)のクロエ・セヴィニーと『スプリング・ブレイカーズ』(ハーモニー・コリン監督)のセレーナ・ゴメスが出演しているのはちょっとうれしい。

おそらく最近では珍しいと思われるつぶし撮影も効果的だったと思う。
ジム・ジャームッシュ監督のバンド・SQÜRLのサウンドがカッコ良い。必聴。


2020年02月20日

映画『静かな雨』(2019/中川龍太郎監督)@シネマート新宿

記憶を考える繊細な恋の物語。やわらかな陽だまりの温みを感じる。月夜に降る雨は優しくも冷たそうだ。
登場人物たちは何を見、何を記憶していくのか、スタンダードサイズの映像がドキドキとさせる。音楽が二人を導いてゆく。
記憶は曖昧な物であり、恋自体も曖昧だと思う。だから二人は今を一緒に過ごすのだろうと思う。



2020年02月11日

映画『パラサイト 半地下の家族』(韓/2019/ポン・ジュノ監督)@TOHOシネマズ日本橋

富裕と貧困の構図が美術やロケーションを駆使して表現され、スルスルとパラサイトしていく展開がハラハラドキドキ楽しめる。
興味深いのは、少なくとも3組の夫婦が出て来るが、それぞれがそれぞれの夫婦の形を持っていて、それぞれの愛情表現があるところ。特に、豪雨の中、子供が庭のテントに引きこもるさなか、リビングでのイチャイチャシーンはとても良い。

ただ、彼ら半地下家族はもっと金銭に拘束されないオリジナルな幸せに浸かる能力があるはずなのに、どうも物語にはめ込まれてしまっていて、少しだけ腹が立った。
ジャージャー麺のくだりで、そのままほったらかしにしてみんなで逃げちゃえばいいのにとさえ思った。

『家族を想うとき』(2019年/ケン・ローチ監督)の家族は今頃どうしているだろうかと考えてしまった。
『家族ゲーム』(1983年/森田芳光監督)の団地は劣化していないだろうか、宮川一朗太演ずる沼田君は中流から貧困にシフトしていないだろうか、などと考えてしまった。


夕飯は新宿の地下の焼鳥屋・番番で。
煮込みがしみる。砂肝が旨い。幸せ。


2020年01月23日

Lifeworks、ヨコハマで生まれる物語たち

横浜シネマリンにて『Lifeworks』(第三期)を観る。横浜シネマリンとシネマ・ジャック&ベティの2館で、
本編前の「オマケ映画」として、定期的に無料上映されてきた作品たち(撮影ロケ地はもちろん横浜)であるが、それにしては存在感が大き過ぎる。

小説家コンビのファンタジックでラビリンスな世界に惑わされる『Necktie』(七里圭監督)、映像(撮影:四宮秀俊・照明:秋山恵二郎)のムードが緊迫感ある怖さを生んでいる『MARA』(伊月肇監督)、どこか寂し気な大人たちの人肌を感じる『送迎』(大崎章監督)、唐突に始まり路上でコロコロと展開していくコメディ『ハマの靴探偵』(井川広太郎監督)など見逃したらもったいない作品たち。

2020年も横浜は独特の雰囲気を持っている。
新しい物語が生まれて来そうな雰囲気を持っている。
だからこそ映画館はとても大切な場所であるし、こういった企画が続いてくれるとうれしい。

夕飯は初めて入った成城学園前のSet Lip。
ナスのグラタンとペスカトーレが旨かった。いずれもトマトソースの感じがいい。
オーストラリア産の赤ワイングラスがやさしくて合う。


2020年01月10日

映画『ナイブズ・アウト』(米/2019/ライアン・ジョンソン監督)@松竹試写室

ダニエル・クレイグ演じるクールで論理的だが少しだけユルい名探偵登場。ミステリー小説に出て来そうなキャラたちが事件が起きた屋敷に大集合。中でもマイアミ・バイスのドン・ジョンソンがかるーいおじさんを好演。そして看護師役のアナ・デ・アルマスがいい。『ブレードランナー2049』のジョイかあ。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』にも出演ということで観なくちゃなあと思う。

「正直者が馬鹿を見る」という言葉があるが本当だろうか。嘘だろうか。嘘だといいなと思う。


2020年01月04日

映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』(2019/山田洋次監督)@TOHOシネマズ仙台

懐かしい駅の改札。やはりいいなと思ってしまう。昭和に引っ張られてしまう。未来が見えづらくなってしまうからそれはあまり良いことではないのかもしれないけれど。
それにしても神保町のリリーの店なんて夢のようである。

『ニュー・シネマ・パラダイス』的に迫ってくるモンタージュ。
太地喜和子、大原麗子…映画女優は美しい。


2019年12月05日

映画『わたしは光をにぎっている』(2019/中川龍太郎監督)@新宿武蔵野館

水を揺らす光、スクリーンに照射される光、人目に触れることのないバックヤード…空間や存在感が銭湯と映画館はどこか似ている。
銭湯の脱衣所も映画館のロビーも人が集まり各々が自身のリズムでいることが出来る。
ただ、時代はどんどん進み、街は変化していく。
スパやシネコンはあるが、銭湯や昔ながらの劇場は消えていく。

そういった街も過渡期、世代交代も過渡期を迎えた時代の物語であるが、登場人物たちの遠い距離感が気になった。設定以上の何かが見えづらく、ふれあいが感じられない。だから人肌が感じられない。

ただ、劇中のカメラに残る映像には温かく危ういノスタルジーを感じた。
それは中川監督の『Plastic Love Story』(2014)に強く感じた儚げな残像のようなものである。



2019年11月28日

映画『アイリッシュマン』(2019/米/マーティン・スコセッシ監督)@ UPLINK吉祥寺

嗚呼人生。アイツもコイツもみんな死んでいく。残ったある殺し屋の独白。重厚で隙が無い。
ズシンと心身に来た。
クライマックス、それまでのリズムが変調して、「限界」に「手を尽くした」結果が現れる。

百戦錬磨の監督と役者陣が更なる深みに挑んでいる。
まだまだ表現しつくせないのだろうか。
ジョー・ペシの佇まい、スティーヴン・グレアムの細やかなキレキレ具合がいい。

クリスマス前に観て良かった。


2019年11月15日

映画『HYDRA』(2019/園村健介監督)@映画美学校

先日の井上・ドネア戦ではないが瞬きできない闘いが待っていた。三元雅芸のアクションには昔、リー・リンチェイにも感じた華がある。
仁科貴の怪演はアンダーグラウンドの不気味な世界へ誘ってくれる。まるで『タクシードライバー』のスコセッシのような風貌であり、『ニキータ』の掃除人のようでもあった。

こういったハードボイルドな日本映画はもっと制作されて欲しい。


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