50歳のときに、東京からUターンで石川県の片田舎に戻り
それ以来、いろいろな野菜作りに挑戦しています。
野菜つくりの際に、農薬を使わない栽培を心がけていますが、
農薬を使わないということは、大変なことなんだと実感しています。
野菜の販売を目的とした生産者の場合、できるだけ生産量を上げようとし、
どうしても土壌の消毒をします。 ひとつには、殺虫のため、または、
殺菌のため。
僕が栽培している野菜は、そうした殺菌・殺虫の処理を最小限にし、
ほとんど農薬を使わない栽培を心がけています。
たとえばですが、 写真は、ほうれん草の2葉。
発芽したてで、まだ多くの目を出すはずなんですが、
土の中に住んでいる昆虫にあらされ、かなりの
ダメージを受けています。
これらの後は、昆虫が土の中を這い回るために
できてしまうのですが、 販売目的の生産者は、
この状況は、無すごすことができないのでは
ないでしょうか!?
生産量の減少は、即、収入に響きます。
農薬の使用は、これらの被害を出す害虫を
退治できますが、一方で、人間の体にも被害を
もたらします。
虫が死ぬのですから、人間に被害がないわけは
ないのです。
日々摂取する量は、無視できるくらい
小さなものかもしれません。
しかし、積算量を考えると、少しでも農薬を
少なくしたいと思います。
以前に、キャベツ農家さんが言っていました。
キャベツの栽培は、農薬なしではできません。
かなりの量の農薬を散布しないと、害虫は退治
できないんですよ! 収穫を確保するためには、
しょうがないですね!、と。
ご存知ですか? 僕の近隣の農家さんは、
自家用の栽培をしているのですが、自家用の
キャベツ栽培は、農薬を使いたくないので、
すべて、防虫ネットをかけていることを!
かなりの手間がかかるのですが、農薬を使うよりは
絶対安全だというんです。
販売を目的とした農家さんは、大量に生産するので、
そんなことしたら、経費が膨らみ、赤字になるのです。
これは、春菊の写真です。 同様に、被害を受けています。
これも、無視の被害にあい、ぼろぼろなところもあります。
忘れないでくださいね。 農薬は、根や葉から吸収されて、
野菜の内部に蓄積されているということを!
洗い流しただけでは、落ちないのです。