2020年03月14日
選抜高校野球大会の直前中止
新聞のコラム欄より 2020/03/13版より
選抜高校野球大会の直前中止を決めた日本高野連は、「出場選手の健康、安全が最優先」と説明した。ちょっと待てよ、と思った人も少なくないのではないか。学校体育の延長にある部活動本来の目的は、心身の健康増進にあろう。
▼開催可否の最終結論を1週間後に協議するとした上で、出場校には無観客開催に向けた準備を要請していた。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、夢を摘まない状況判断をギリギリまで模索したとも理解できる。
▼一方で、高校スポーツは野球以外、既に全国選抜大会の中止を決めていた。プロ野球とJリーグが開幕や再開の延期の根拠とした連携対策会議での専門家意見。オブザーバーとして会議に出席した日本高野連は、意見を参考に「独自判断」の姿勢を示していた。
▼確かに列島注視の甲子園大会は、高校スポーツを超えた思いが詰まる。その特殊性に縛られるあまり決断を先送りし、観客はいないが「夢の舞台で試合ができる喜び」を期待させたことも事実だ。
▼「高校野球は学校教育の一環。何とかやりたい気持ちも持っているが、それができない苦しい決断を理解してほしい」。日本高野連会長は会見で語った。見えない敵の“被害者”は、球児なのか高野連なのかと問いたくもなる。
▼出場予定だった選手と監督は無念さを胸にしまい込み、気丈に夏への切り替えを口にした。苦渋の決断を言う日本高野連が気遣う以上に、球児の心身は鍛えられていると感心するばかりだ。
こういうニュースはこの高野連ばかりではない。
以下引用
3/5(木) 18:30配信
共同通信
テニスの全国選抜高校大会実行委員会は5日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、今月下旬に福岡市で開催予定だった大会
を中止すると発表した。これにより、全国高等学校体育連盟の加盟団体が3月に予定していた24の全国大会
(ソフトボールは男女別会場)は全て開催されないことになった。19日から無観客で行う方針の野球は同連盟に非加盟。
テニスは2月に団体戦の中止を決めていたが、個人戦も実施しないことを決めた。ほかには前橋市で開催予定だった柔道、
鹿児島県で予定されていたバドミントンなどが開催を見送った。
と、いうようになっていたが、結局、春の高校選抜も中止となった。
本当に、無観客試合でもやらせてあげたいというのが周囲の関係者の気持ちだろうが、
どうにもならない事態を受け入れるしかない。
入って来るニュースがどれもこれも本当にやるせない。
選抜高校野球大会の直前中止を決めた日本高野連は、「出場選手の健康、安全が最優先」と説明した。ちょっと待てよ、と思った人も少なくないのではないか。学校体育の延長にある部活動本来の目的は、心身の健康増進にあろう。
▼開催可否の最終結論を1週間後に協議するとした上で、出場校には無観客開催に向けた準備を要請していた。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、夢を摘まない状況判断をギリギリまで模索したとも理解できる。
▼一方で、高校スポーツは野球以外、既に全国選抜大会の中止を決めていた。プロ野球とJリーグが開幕や再開の延期の根拠とした連携対策会議での専門家意見。オブザーバーとして会議に出席した日本高野連は、意見を参考に「独自判断」の姿勢を示していた。
▼確かに列島注視の甲子園大会は、高校スポーツを超えた思いが詰まる。その特殊性に縛られるあまり決断を先送りし、観客はいないが「夢の舞台で試合ができる喜び」を期待させたことも事実だ。
▼「高校野球は学校教育の一環。何とかやりたい気持ちも持っているが、それができない苦しい決断を理解してほしい」。日本高野連会長は会見で語った。見えない敵の“被害者”は、球児なのか高野連なのかと問いたくもなる。
▼出場予定だった選手と監督は無念さを胸にしまい込み、気丈に夏への切り替えを口にした。苦渋の決断を言う日本高野連が気遣う以上に、球児の心身は鍛えられていると感心するばかりだ。
こういうニュースはこの高野連ばかりではない。
以下引用
3/5(木) 18:30配信
共同通信
テニスの全国選抜高校大会実行委員会は5日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、今月下旬に福岡市で開催予定だった大会
を中止すると発表した。これにより、全国高等学校体育連盟の加盟団体が3月に予定していた24の全国大会
(ソフトボールは男女別会場)は全て開催されないことになった。19日から無観客で行う方針の野球は同連盟に非加盟。
テニスは2月に団体戦の中止を決めていたが、個人戦も実施しないことを決めた。ほかには前橋市で開催予定だった柔道、
鹿児島県で予定されていたバドミントンなどが開催を見送った。
と、いうようになっていたが、結局、春の高校選抜も中止となった。
本当に、無観客試合でもやらせてあげたいというのが周囲の関係者の気持ちだろうが、
どうにもならない事態を受け入れるしかない。
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