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2019年03月17日

高校生ラガーマンと清掃。

ラグビーのマレーシアでの試合に参加した学生ラガーマンの試合後の清掃が話題になっている。

彼等は静岡聖光学院のラグビー部員だ。


”日本のラガーマンがゴミ拾い、「恥ずかしい」と話題に”となっているが、意味はマレーシア人

が彼等の行動に対して、自分達を恥ずかしく思う、ということだ。

http://www.malaysia-navi.jp/news/?mode=d&i=7117


私はこの話題を朝のTBSTVで観た。

早速、TV局は静岡聖光学院を訪ねて取材した。


彼等は来校した取材スタッフたち一人一人ににきちんと挨拶をしていた。

そして、あの清掃がマレーシアで初めてやったことでないことを知る。

部活始めに清掃し、終わってから清掃し、で部室の中も奇麗に整理整頓されていた。


授業風景を見せてもらうと、午後の5時間目の授業の前にも清掃していた。

「汚れた教室でより、きれいになった教室で勉強した方が余裕が出て、集中できる。」

と話してくれた。

01-243-700x467[1].jpg

ラグビー部は3年振りに県大会で優勝し、全国大会にも出場する高校で、「花園」出場も果たしている。

こういう取り組みは、ラグビーそのものにも生きてきているそうだ。


周りに気配り、目配りをすることは、試合の時の相手の動きや、選手の動きなどを把握するのに役立っているということで、この行動は学内の他の部活も見習い始めていると言う。


練習場にも、部室にもゴミ一つない様子が紹介されていて気持ちがいい。


私は、「気配り、目配り」がすごくよくわかる。

室内でも屋外でも、あるべきものを整頓し、不要なものを排除しておくと、あるべきものの姿が

はっきりとする。

区分けなのだ。

それは試合中でも、ボールの方向性が見えてくるのと同じなんだろう。


家庭での掃除も同じなのだ。

以前も書いたが物の住所にきちんと戻す作業は次の作業のスタートなのだ。


この話題を「日本人の行動は素晴らしい」と、ただ、驚かれたということで括ってほしくなかった。


高校生でも、高校生が、高校生でさえも、目配り、気配りができるようになっている日常に焦点が当たるべきだと思った。


だらだら箒を動かしてする掃除からは何も生まれない。

自身の環境を整えるためにする掃除は、既に「要・不要」の区分けの済んだ整った場所になるのだ。

そこに何かを加えても目立つし、何かを引いても目立つ、それが見えてくるということだと思う。


彼等の学校は中高一貫式の男子校だ。

よくある男子校の部室周辺の様子とは全く違って、凛として清々しい空気感があった。


今回の彼等の行動は家の中でやっていることを外でやっただけの事で、彼等にとっては普通の

習慣なのだ。特別なことではない。

多分、身についた習慣は生涯の宝となるだろうと思う。

もう、要らないものが見えてくる「目」が養われているから。


私はこんな男子が好きだ。






















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