2019年03月12日
トマソン
またまた、「招待券があるから」と美術館の誘われた。
一瞬考えたけれど、自分の予定が他の日と入れ替え可能と判断して行くことにした。
1968年 激動の時代の芸術2/10 - 3/24
本展は、1968年からちょうど半世紀が経過した2018年の視点から、約400点の作品や資料とともにこの興味深い時代の芸術状況を、回顧しようとする試みです。
http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/exhibition/detail/44
という、ちょっと頭を掠っていた展示なので、観ておこうと有難い申し出ではあった。
雑誌や洋服生地なども、「サイケ」と呼ばれたデザインのものが流行った頃の芸術状況だ。
横尾忠則さん、宇野亜喜良さん、寺山修二さん、福田繁雄さん、落合恵子さんなど、今でも
その活躍は伝わってくる。
(亡くなっている方もおられるが)
そんな中でトリックアートの作者の吉田益信さんと赤瀬川原平さんが気になった。
吉田さんのは、トリックとの説明はないが、面の続き方が気になって何度も近づいてしまって
スタッフの方に注意されてしまった程だ。失礼しました。
他の作品も近くで観れて興味深かった。
そして、嬉しかったのが赤瀬川原平の作品に沢山会えたことだ。
私にとっては「赤瀬川原平=トマソン」なのだ。
トマソンの語源は、プロ野球・読売ジャイアンツ元選手のゲーリー・トマソンに由来。
トマソンは、元大リーガーとして移籍後1年目はそこそこの活躍を見せたものの、2年目は全くの不発でありながら四番打者の位置に据えられ続けた。その、空振りを見せるために四番に据えられ続けているかの様な姿が、ちょうど「不動産に付着して(あたかも芸術のように)美しく保存された無用の長物」という概念を指し示すのにぴったりだったため、名称として採用された。
彼とトマソンの説明はこちら。↓
https://matome.naver.jp/odai/2135801747071902601
そうなのだ、無用の長物を芸術だと思う気持ちと、当時コレクションしていた赤瀬川原平さんの
ことを知ったのは、もっと遅くなってからだと思うが、探してみれば「?」という不動産はあるだろう
とワクワクしたのを覚えている。
だから今回の展示物の中に、それとは違った前衛芸術家としての彼の作品に沢山触れられて
大収穫だったのです。
結局のところ、実際の作品は初めてでした。
何か彼の様に物事捉えると毎日が楽しみになってくるんです。
追伸:
この記事は2019/03/11に書きました。
東日本大震災発生8年が経ちました。
犠牲者追悼記念式典の出席者の方々と一緒に、自宅にて黙とうを捧げました。
私も、あの日のことは遠方からですが、リアルタイムで記憶しています。
犠牲者の方々のご冥福をお祈りいたします。
一瞬考えたけれど、自分の予定が他の日と入れ替え可能と判断して行くことにした。
1968年 激動の時代の芸術2/10 - 3/24
本展は、1968年からちょうど半世紀が経過した2018年の視点から、約400点の作品や資料とともにこの興味深い時代の芸術状況を、回顧しようとする試みです。
http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/exhibition/detail/44
という、ちょっと頭を掠っていた展示なので、観ておこうと有難い申し出ではあった。
雑誌や洋服生地なども、「サイケ」と呼ばれたデザインのものが流行った頃の芸術状況だ。
横尾忠則さん、宇野亜喜良さん、寺山修二さん、福田繁雄さん、落合恵子さんなど、今でも
その活躍は伝わってくる。
(亡くなっている方もおられるが)
そんな中でトリックアートの作者の吉田益信さんと赤瀬川原平さんが気になった。
吉田さんのは、トリックとの説明はないが、面の続き方が気になって何度も近づいてしまって
スタッフの方に注意されてしまった程だ。失礼しました。
他の作品も近くで観れて興味深かった。
そして、嬉しかったのが赤瀬川原平の作品に沢山会えたことだ。
私にとっては「赤瀬川原平=トマソン」なのだ。
トマソンの語源は、プロ野球・読売ジャイアンツ元選手のゲーリー・トマソンに由来。
トマソンは、元大リーガーとして移籍後1年目はそこそこの活躍を見せたものの、2年目は全くの不発でありながら四番打者の位置に据えられ続けた。その、空振りを見せるために四番に据えられ続けているかの様な姿が、ちょうど「不動産に付着して(あたかも芸術のように)美しく保存された無用の長物」という概念を指し示すのにぴったりだったため、名称として採用された。
彼とトマソンの説明はこちら。↓
https://matome.naver.jp/odai/2135801747071902601
そうなのだ、無用の長物を芸術だと思う気持ちと、当時コレクションしていた赤瀬川原平さんの
ことを知ったのは、もっと遅くなってからだと思うが、探してみれば「?」という不動産はあるだろう
とワクワクしたのを覚えている。
だから今回の展示物の中に、それとは違った前衛芸術家としての彼の作品に沢山触れられて
大収穫だったのです。
結局のところ、実際の作品は初めてでした。
何か彼の様に物事捉えると毎日が楽しみになってくるんです。
追伸:
この記事は2019/03/11に書きました。
東日本大震災発生8年が経ちました。
犠牲者追悼記念式典の出席者の方々と一緒に、自宅にて黙とうを捧げました。
私も、あの日のことは遠方からですが、リアルタイムで記憶しています。
犠牲者の方々のご冥福をお祈りいたします。
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