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2018年12月07日

濡れ落ち葉。

世間でのこの言葉「濡れ落ち葉」は、いい意味には使われていない。


落ち葉のお掃除をする時に地面にくっつて離れなくて、掃除がしにくいことこの上ない、濡れ落ち葉。


それを、定年退職後の夫が奥さんの周りを離れないようなことに例えるからだ。


奥さんが出掛けようとすると、

「どこへ行くんだ?、俺も行く」

「何時に帰ってくるんだ、俺の飯は?」

と、いちいち聞く。


挙句、スーパーへの買い物にくっついて来て、自分では品物を選べないので奥さんの後ろにくっついて、


背後霊のような恰好で覗いているだけ。

もっと、迷惑なのは、奥さんの買い物籠に、自分の好きな嗜好品だけ放り込む。


やられる奥さんの愚痴は、

「一緒に来られると、支払いが倍になってしまう〜〜!」

と、いうものになる。


そんな買い物スタイルのご夫婦を、最近はよく見る。

くっつかれる方にも、

「車を出してもらって荷物の運搬が助かるから仕方ない」

という事情もあるかもしれないので一概に迷惑でもない場合もあるだろう。


しかし、一日中顔付き合わせていたくない、と外出したい時まで、背後霊スタイルではやりきれない。


何故こんな話になるかというと、


毎朝、我が家の庭先に落ちている落ち葉が、前夜の雨で濡れると、正にそれになるからだ。
DSC_0406.JPG

落ち葉を掃き集めている途中、一部がペタッとくっついて離れなかった。


我が家は、夫婦それぞれが自立して移動できるように、コンパクトながらも専用の車を

持つことにした。

「どこに行くの?何時に帰ってくるの?」

なんて、お互いに、決して聞かない。

まして買い物中に背後霊みたいな者は立たせることはない。


夫婦で同行するだけが幸せではない、お互いが自立していることが幸せ、と堅く

思っている夫婦もいる。


夫婦のある程度の距離感は絶対に必要だと、ずっと思って暮らしてきたし、暮らして行く。


その為に必要なスキルは相手を頼りにしないで、自分で身に付ける。

そういう思いで、PC周辺機器、スマホ関係等も、困った時は「ソフトの会社に直接聞く」

というスタンスで乗り越えてきた。


濡れ落ち葉を見ながら、そんな思いがこみ上げてきた。









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