2019年03月29日
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「自然治癒力を上げる食べ物」ベスト5発表、識者が選ぶ
NEWSポストセブン / 2019年3月28日 16時0分
自然治癒力を上げる食べ物1位は納豆(写真/PIXTA)
「コーヒーを飲むとがん予防になる」「コーヒーを飲みすぎるとがんになる」両方ともネットやメディアでいわれていることである。「何を食べれば健康にいいか」の情報はそれだけ諸説あり、あやふやなものだということ。そこで、医師や管理栄養士など「食と健康のプロ」25人にアンケート調査を実施。体にいい食べ物は数あれど、その中でも特に「これだけは食べてほしい」という食品を「自然治癒力を上げる食べ物」としてランキング化した。
以下の25人の「食と健康のプロ」に「自然治癒力や免疫力を上げる食べ物ベスト5」を挙げてもらい、1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点として集計。合計点が多かった5つの食材は後述の通りだ。
磯村優貴恵さん(管理栄養士)、今津嘉宏さん(医師/芝大門いまづクリニック院長)、宇多川久美子さん(薬剤師/管理栄養士)、金丸絵里加さん(管理栄養士)、岸村康代さん(管理栄養士/フードプランナー)、工藤孝文さん(工藤内科副院長/ダイエット外来担当)、小峰一雄さん(歯科医師/「自然治癒力が上がる食事 名医が明かす虫歯からがんまで消えていく仕組」著者)、佐藤桂子さん(医師/肥満外来専門医)、柴亜伊子さん(医師/あいこ皮フ科クリニック)、島野眞澄さん(管理栄養士/オーソモレキュラー栄養カウンセラー)、伊達友美さん(管理栄養士/ダイエットカウンセラー)、鶴見隆史さん(鶴見クリニック理事長/医学博士)、中沢るみさん(管理栄養士)、中戸川貢さん(加工食品ジャーナリスト)、浜本千恵さん(管理栄養士)、福田一典さん(医師/「福田式がんに勝つ最強スープレシピ」著者)、藤岡智子さん(栄養士/フードライター)、藤田紘一郎さん(医師/免疫学者)、星子尚美さん(医師/星子クリニック院長)、堀知佐子さん(管理栄養士)、本間良子さん(医師/スクエアクリニック院長)、松村圭子さん(医師/成城松村クリニック院長)、望月理恵子さん(管理栄養士)、矢澤一良さん(早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構教授)、済陽高穗さん(医師/西台クリニック院長)
【自然治癒力を上げる食べ物ランキング】
◆第1位:「納豆」62点
「自然治癒力を上げるには、腸の健康が第一。そのためにいちばんいい食べ物は、やっぱり納豆」(浜本さん)
「食物繊維に加えて、女性ホルモンを増やす作用や抗酸化作用のあるイソフラボン、骨粗しょう症対策に不可欠なビタミンKが豊富。また、大豆に含まれるたんぱく質には体脂肪軽減やメタボ対策効果がある」(岸村さん)
「たんぱく質分解酵素ナットウキナーゼには血栓を溶かし、血液をサラサラにする働きがある。ただ、熱に弱いのが難点」(宇多川さん)
「免疫作用のある納豆菌やポリグルタミン酸、レバンが一緒に摂れる“完全食”」(堀さん)
◆第2位:「にんにく」25点
「アメリカ国立がん研究所によれば、最もがん予防効果が高い野菜の1つ。そのうえ、にんにくの香り成分であるアリシンは疲労回復効果がある」(中沢さん)
「硫黄化合物を豊富に含み、治癒力や抵抗力を高める成分が多く見つかっている」(福田さん)
「微生物に対する抗菌作用があり、腸内フローラの改善に役立つ。また、硫黄成分が体内の解毒を助ける」(本間さん)
「カリウム、ビタミンB1・C・B6、食物繊維などさまざまな栄養素が同時に摂取できる」(星子さん)
◆第3位:「ヨーグルト」23点
「たんぱく質やアミノ酸に加え、脂肪を燃焼させるビタミンが豊富。エネルギー生産効率を上げ、体力増強も期待できる」(矢澤さん)
「乳酸菌が含まれ、腸内フローラを整えることで、免疫力アップに役立つ。ダイエット効果も期待できる」(磯村さん)
「実は腸と脳には密接な関係があり、脳内で幸福感を作り出すセロトニンの90%は腸内で生成されるので、メンタルにもいい影響がある」(工藤さん)
「日本人に慢性的に不足するカルシウムを、効率的かつ手軽に補給できる食品。牛乳よりお腹を下しにくいところもいい」(望月さん)
◆第4位:「しょうが」20点
「食欲を増進させる、消化機能を高める、吐き気を止める、体を温めるなどの効果がある。アメリカ国立がん研究所によれば、がん予防効果がある食品の1つ」(福田さん)
「辛み成分ショウガオールとジンゲロールが健康にいい。便秘や下痢から、肩こりや神経痛、咳止めまでさまざまな不調に効果的とされる。体を温めるため生理痛の改善も見込める」(工藤さん)
「アレルギーやかゆみの原因となるヒスタミンを抑える作用や抗炎症作用がある」(本間さん)。「しょうがのぴりっとした刺激が免疫力を高めてくれる」(藤田さん)
◆第5位:「みそ」19点
「大豆の持つ良質なたんぱく質を消化しやすい状態で摂取できる。食物繊維、ビタミン、ミネラルなども豊富。みその機能性を研究した論文は多い。がんや生活習慣病のリスクを下げ、老化を抑制することもわかっている」(中戸川さん)
「お腹の調子が安定しない人にもおすすめの発酵食品。腸内環境を整える働きがある」(島野さん)
「消化酵素を活性化させ、代謝を上げて生活習慣病のリスクを減らす」(宇多川さん)
「毎日摂りたい。添加物が少なく、原材料がシンプルなものを選ぶべき」(磯村さん)
※女性セブン2019年4月11日号
NEWSポストセブン / 2019年3月28日 16時0分
自然治癒力を上げる食べ物1位は納豆(写真/PIXTA)
「コーヒーを飲むとがん予防になる」「コーヒーを飲みすぎるとがんになる」両方ともネットやメディアでいわれていることである。「何を食べれば健康にいいか」の情報はそれだけ諸説あり、あやふやなものだということ。そこで、医師や管理栄養士など「食と健康のプロ」25人にアンケート調査を実施。体にいい食べ物は数あれど、その中でも特に「これだけは食べてほしい」という食品を「自然治癒力を上げる食べ物」としてランキング化した。
以下の25人の「食と健康のプロ」に「自然治癒力や免疫力を上げる食べ物ベスト5」を挙げてもらい、1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点として集計。合計点が多かった5つの食材は後述の通りだ。
磯村優貴恵さん(管理栄養士)、今津嘉宏さん(医師/芝大門いまづクリニック院長)、宇多川久美子さん(薬剤師/管理栄養士)、金丸絵里加さん(管理栄養士)、岸村康代さん(管理栄養士/フードプランナー)、工藤孝文さん(工藤内科副院長/ダイエット外来担当)、小峰一雄さん(歯科医師/「自然治癒力が上がる食事 名医が明かす虫歯からがんまで消えていく仕組」著者)、佐藤桂子さん(医師/肥満外来専門医)、柴亜伊子さん(医師/あいこ皮フ科クリニック)、島野眞澄さん(管理栄養士/オーソモレキュラー栄養カウンセラー)、伊達友美さん(管理栄養士/ダイエットカウンセラー)、鶴見隆史さん(鶴見クリニック理事長/医学博士)、中沢るみさん(管理栄養士)、中戸川貢さん(加工食品ジャーナリスト)、浜本千恵さん(管理栄養士)、福田一典さん(医師/「福田式がんに勝つ最強スープレシピ」著者)、藤岡智子さん(栄養士/フードライター)、藤田紘一郎さん(医師/免疫学者)、星子尚美さん(医師/星子クリニック院長)、堀知佐子さん(管理栄養士)、本間良子さん(医師/スクエアクリニック院長)、松村圭子さん(医師/成城松村クリニック院長)、望月理恵子さん(管理栄養士)、矢澤一良さん(早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構教授)、済陽高穗さん(医師/西台クリニック院長)
【自然治癒力を上げる食べ物ランキング】
◆第1位:「納豆」62点
「自然治癒力を上げるには、腸の健康が第一。そのためにいちばんいい食べ物は、やっぱり納豆」(浜本さん)
「食物繊維に加えて、女性ホルモンを増やす作用や抗酸化作用のあるイソフラボン、骨粗しょう症対策に不可欠なビタミンKが豊富。また、大豆に含まれるたんぱく質には体脂肪軽減やメタボ対策効果がある」(岸村さん)
「たんぱく質分解酵素ナットウキナーゼには血栓を溶かし、血液をサラサラにする働きがある。ただ、熱に弱いのが難点」(宇多川さん)
「免疫作用のある納豆菌やポリグルタミン酸、レバンが一緒に摂れる“完全食”」(堀さん)
◆第2位:「にんにく」25点
「アメリカ国立がん研究所によれば、最もがん予防効果が高い野菜の1つ。そのうえ、にんにくの香り成分であるアリシンは疲労回復効果がある」(中沢さん)
「硫黄化合物を豊富に含み、治癒力や抵抗力を高める成分が多く見つかっている」(福田さん)
「微生物に対する抗菌作用があり、腸内フローラの改善に役立つ。また、硫黄成分が体内の解毒を助ける」(本間さん)
「カリウム、ビタミンB1・C・B6、食物繊維などさまざまな栄養素が同時に摂取できる」(星子さん)
◆第3位:「ヨーグルト」23点
「たんぱく質やアミノ酸に加え、脂肪を燃焼させるビタミンが豊富。エネルギー生産効率を上げ、体力増強も期待できる」(矢澤さん)
「乳酸菌が含まれ、腸内フローラを整えることで、免疫力アップに役立つ。ダイエット効果も期待できる」(磯村さん)
「実は腸と脳には密接な関係があり、脳内で幸福感を作り出すセロトニンの90%は腸内で生成されるので、メンタルにもいい影響がある」(工藤さん)
「日本人に慢性的に不足するカルシウムを、効率的かつ手軽に補給できる食品。牛乳よりお腹を下しにくいところもいい」(望月さん)
◆第4位:「しょうが」20点
「食欲を増進させる、消化機能を高める、吐き気を止める、体を温めるなどの効果がある。アメリカ国立がん研究所によれば、がん予防効果がある食品の1つ」(福田さん)
「辛み成分ショウガオールとジンゲロールが健康にいい。便秘や下痢から、肩こりや神経痛、咳止めまでさまざまな不調に効果的とされる。体を温めるため生理痛の改善も見込める」(工藤さん)
「アレルギーやかゆみの原因となるヒスタミンを抑える作用や抗炎症作用がある」(本間さん)。「しょうがのぴりっとした刺激が免疫力を高めてくれる」(藤田さん)
◆第5位:「みそ」19点
「大豆の持つ良質なたんぱく質を消化しやすい状態で摂取できる。食物繊維、ビタミン、ミネラルなども豊富。みその機能性を研究した論文は多い。がんや生活習慣病のリスクを下げ、老化を抑制することもわかっている」(中戸川さん)
「お腹の調子が安定しない人にもおすすめの発酵食品。腸内環境を整える働きがある」(島野さん)
「消化酵素を活性化させ、代謝を上げて生活習慣病のリスクを減らす」(宇多川さん)
「毎日摂りたい。添加物が少なく、原材料がシンプルなものを選ぶべき」(磯村さん)
※女性セブン2019年4月11日号
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