声優さんのラジオを第一回から聴いていたら、お便りのコーナーで卒業式の思い出を話されていた。
卒業式かあ。唯一覚えているのがネチっこい思い出だな。
中学生一年生の時、部活に三年生の先輩いなかったのに、式の見栄えのために下級生全員参加強制されてブーブー言ってた。
しかも卒業式当日、リアタイしていたアニメの最終回と被っていて不満が更に募った。
普通にサボっている同級生がいて、自分もそうすればよかったと思ったが、世間体を気にする親の目があったので無理だった。ハハッ。
昔は土日夕方にがっつりアニメが流れていたのじゃよ。今もそうか。
五月に卒業式の話をするな。
卒業式と近いところにいる入学式の記憶も蘇ったのでついでに書く。
五月に(ry)
……(ry)って今も使って大丈夫なんだろうか。
入学式で唯一覚えている記憶は高校入学時のもの。
自分は結構珍しい苗字らしく、全国で世帯数2桁だった。
そこだけ聞くと激レアに思えるが、漢字差分を合計すれば3桁に増えるので実際はそこまでではない。はず。
漢字は常用漢字の組み合わせで珍しい読み方はしない。
まあ普通に読めるよねって苗字。なのだが。
担任が新入生の名前を一人ずつ読み上げ、呼ばれた生徒がはいと応じて立ち上がる場面。
自分の苗字ガッツリ間違えられた。どうして。
直前までの珍しい苗字もきちっと決めていたのに。
黙って座ったままでいたら読み間違えに気付いたようで先生が言い換えた。
それも違う。どうして。
三度目の正直と言うやつで、やっと正しく呼ばれ、自分も起立した生徒の一員に加わった。
自分の他は誰も間違えられなかった。どうして。
式が終わって説明が終わって帰宅後。
父が妙に上機嫌で、自分が苗字を間違われても返答しなかったことを誉めてきた。
曖昧に笑って誤魔化したが、内心で別段誉められるような理由ではないと焦っていた。
名前を間違われたことに毅然とした態度をとったのではない。
予想外の事態に困惑し、固まっていただけなのだ。