お気に入りのパン屋の中に、ブームで増殖し消えていった変な名前……ではない普通の名前の食パン屋がある。
季節ごとに期間限定味が出ており、一年後には去年の味と今年の新味が増えるのが楽しい。
お店は大変だと思うけれど、味が豊富なのも期間限定にまた会えるのも嬉しいのでなんとか頑張って欲しい。
秋の味覚として、紫芋で作った餡を生地に練り込んだ食パンが売られていた。
紫色が鮮やかなパンの断面に惹かれ、早速買って帰った。
翌朝、朝食にその食パンを食べた。
色だけ見てブルーベリー味をイメージしてしまったので、舌に芋味が広がって驚いた。
なんで買った時あんなに紫芋を認識していたのに、頭から消えていたんだろうか……。
自分のポンコツさはともかく、紫芋味食パン美味しかった。