「007 スペクター」に見る心の闇とトラウマ① 最終的には愛かなあ。前作「スカイフォール」について。母性への恋慕と父性への信頼が絡み合っています。: 日々スピ日記　今日もいい日ですね。 I t's a nice day, isn't it?

2015年12月17日

「007 スペクター」に見る心の闇とトラウマ① 最終的には愛かなあ。前作「スカイフォール」について。母性への恋慕と父性への信頼が絡み合っています。

「007 スペクター」に見る心の闇とトラウマ①
最終的には愛かなあ。
前作「スカイフォール」について。
母性への恋慕と父性への信頼が絡み合っています。

今公開中の「007 スペクター」の映画を見に行きました。

この今のジェームスボンドのダニエル・クレイグの007は大好きです。

前回の「スカイフォール」はとても魂が揺さぶられました。

主題歌のアデルが歌う「スカイフォール」

この曲とストーリーが今までに無いジェームスボンドを描いていましたので

この「スカイフォール」は自分の中ではNo.１です。

愛国心・忠誠心・母性への恋慕と父性への信頼が絡み合っています。

この作品でボンドの過去が語られたことも衝撃でした。

両親を無くし孤児なのです。

この伏線が次作の「007 スペクター」にも繋がります。

そして、この「Skyfall」というのは、

ジェームス・ボンドが幼少時代を過ごした故郷スコットランドの地名です。

彼の両親は、幼い頃に亡くなっていました。

そこに何かトラウマがあり、心理検査のシーンで暗示されています。

ここから内容に入りますので、

読みたくない人は映画を見た後に読んでください。

「Ｍ」は、ボンドにとって、母親だったのか？　

この映画はの肝は「Ｍ」に切り捨てられた二人の男の物語と言えます。

一人はジェームス・ボンド、もう一人は敵役シルヴァです。

そして、この二人は、組織（MI6）からも切り捨てられます。

しかし、ボンドは「Ｍ」に対する個人的な思いがあり戻りました。

ボンドは、自分の育った故郷の家でならこの強敵であるシルヴァと闘えると思い、

命令違反ながらも「Ｍ」とスカイフォールへ向かいます。

「Ｍ」はそこでならボンドに守ってもらえる、もしくは命を落としても構わないと。

ご存知だと思いますが、

「Ｍ」はこれまで男性でしたがこの頃は女性です。

イギリス情報局秘密情報部（MI6）の局長です。

女優さんは、ジュディ・デンチ

特に『ゴールデンアイ』以降の『007』シリーズで、

ジェームズ・ボンドの上司「Ｍ」と呼ばれ、

「Ｍ」の3代目で初の女性です。

アデルの　Skyfall歌詞です。

This is the end

Hold your breath and count to ten

Feel the earth move and then

Hear my heart burst again

これが終着点

息を止めて

１０を数えて

地球が動くのを感じて

そして

心がまた張り裂ける音を聴いて

～

Where you go I go,

What you see I see

I know I'll never be me, without the security

Of your loving arms

Keeping me from harm

Put your hand in my hand

And we'll stand

あなたが行くところに私は行く

あなたが見るものを私も見る

決して私が自分自身になれないことをわかってる

あなたの愛しい腕で守ってくれない限り

傷つけてくるものから守って

私の手に、あなたの手をおいて

そうして私たちは立ち向かう

↑この歌詞のブロックは、「Ｍ」のボンドに対する思いです。

アデルの「スカイフォール」が流れるオープニングタイトルはすごかったですね。

先日地上波TVの際はカットされていました。

オープニングやシーン丸ごとカットがあって、

ちょこちょこぶつ切りで、本編を138分を90分にしてました。

ディスクを借りるか購入して見るのをおすすめします。

敵役シルヴァは、自分を切り捨てた「Ｍ」に対して、

恨みを持っており、「Ｍ」を執拗に追跡し殺そうとします。

もっと早い段階で「Ｍ」を殺すことができたのですが、

そうはしませんでした。

シルヴァは「Ｍ」に母性を求めていたからだと思います。

諜報部員としてとても優秀で、もっと愛して欲しかったのです。

ですが、組織と「「Ｍ」には受け入れられず、ならば愛しているがため「Ｍ」を殺そうと、

そして、自らも「Ｍ」と一緒に死のうとしました。

　
一方、ボンドは、「Ｍ」に切る捨てられながらも、

「母性」への憧れと、「Ｍ」からの厳しい対応に「父性」を感じ、

「Ｍ」に「母性」だけでなく、「父性」までも敬意を持っていました。

そのため、命をかけて「Ｍ」を守ります。

あと、この作品では、

ボンドの肉体と能力の衰えを表現しています。

冒頭のシーンでは打たれて水中に落下しています。

なんとか一命をとりとめ、「Ｍ」のもとへ戻るボンドでしたが、

能力検査で、体力、能力共に衰えていて不合格のレベルでしたが、

「Ｍ」の計らいでなんとか復帰し大活躍するボンドでした。

年取っても頑張っているところがいいですね！

そこで、ボンドは、「Ｍ」を信じる覚悟でいました。

このような感じで、

このアデルの主題歌の「Skyfall」は鳥肌モノでした。

是非皆さまも

１．カジノ・ロワイヤル

２．慰めの報酬

３．スカイフォール

４．スペクター

の順で見て頂くことをオススメします。