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2024年02月03日

白川静博士の『常用字解』に出会い、漢字の世界に沼ってます。

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今、新しいことを始めるために屋号を決めたいと思っているんです。
これが、なかなか決まらない!

これは、いいんじゃないか!
こう思うと、すでにある屋号だったり、商標として登録されていたり……。
なかなか悩ましい。
みなさん、ユニークな屋号をしっかり決めていてすごいなあ。

キーワードを考えなくちゃと、辞典や辞書をとにかくガンガンめくっています。
国語辞典、古語辞典、漢和辞典、感情辞典……。
ほかにも、季語辞典、科学用語辞典、数か国語事典、方言辞典など、本当にたくさんの辞書がある。
世の中にはこんなにたくさんの辞書があったのか!と驚きます。

それで出会ったんです。白川静博士の『常用字解』(平凡社)
漢字博士の白川先生の解説に、目的を忘れて脳に激震が走りました!

たとえば、「努力」という漢字。
この字を見ても、ワクワクしません。
灰色の気持ちになるのには、漢字の成立から理由があった!



音声は奴(ど)。力は耒(すき)のかたち。
農耕につとめることをいう。
努は字形からいえば、しもべが農耕に勤めはげむことをいう。
生きていくための農産物を作り出す農作業は、機械を持たなかった古代の人々にとっては、とくに努力(休んだり怠けたりせずに、つとめはげむこと)を必要とすることであった。
怒は「いかる、いきどおる、おこる」という激しい感情を意味する語で、努力にはそのような激しさが必要であった。
のち農耕のことに限らず「つとめる、はげむ」の意味に用いる。

出典:『常用字解』白川静(平凡社)



常用字解第2版 [ 白川静 ]

価格:3300円
(2024/2/3 13:45時点)
感想(9件)





しもべが耒を使って、怒るくらい激しい感情で労働に精をだすのが、「努力」とは!
ひえー、「努力」とは、元来おそろしい言葉だったのだと、60年以上生きてきて初めて知りました。

漢字の意味や歴史、成り立ちがわかると、文字から見えてくる景色が変わる!
白川静先生、スゴイです。

『常用字解』冒頭文によると、漢字の使用制限は1946年の「当用漢字表」の内閣告示から始まったそう。
これは、連合軍が漢字の制限・廃止を日本政府に求めてきたのに端を発するものだったというのですね。
そこにはなんの文化的考慮は含まれず、このような政策は歴史上、例を見ないと書いてある。

●言葉の制限は伝統的な文化との断絶につながる

●歴史も古く、多くのすぐれた古典をもつ民族にとって、その理解が失われ、受容の機会が失われるのは容易ならざる事態

白川先生は、こう憂いておられる。

この辞書には、白川静先生が後世の日本人に伝えたかった日本人の文化の継承が込められていることを知りました。
本当に尊い一冊です。

これまで出版に携わっていながら、漢字がこれほどまでに奥深いとは、、、
理解してこなかった自分が恥ずかしい。
還暦の自分ですけれど、これからどんどん学んでいきたい。
そして、若い世代におすすめしていくのがきっと、シニア世代の役割なんだと思います。

けれどまずは、屋号を決めないといけないんですけれどね

辞書に沼っている私ですが、【シニア副業ブログ生活のすすめ】で老眼世代におすすめの国語辞典、言い換えに役立つ『品格語辞典』について記事を書いています。

【老眼世代におススメ】『大きな字の国語辞典』|見やすい特色を徹底解説
https://umekotokyo.com/perfect-for-the-presbyopia-generation-a-dictionary-of-common-japanese-with-large-characters/

【信頼される記事作成の秘訣とは?】「すごい」「感動」の連発はNG!|言い換えに役立つ『品格語辞典』
https://umekotokyo.com/a-dictionary-that-helps-you-write-reliable-articles/


もしご興味ありましたら、ぜひこちらもご覧くださいませ。




2024年01月26日

蛙になった妻の心を溶かす魔法?

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夫にカエル化した妻の心を救う方法


先日、夫にカエル化してしまった60歳奥様の体験(毎日新聞の読者投稿)をご紹介しました。

60歳といえば、まだまだ未来があります。
新しい喜びや感動を作れます。
カエル化したまま生きていくのはつらすぎる。

白雪姫は美しい姿で眠っているが、やがて王子様が助けにくる。
カエル化した妻の心を溶かしてくれるのは、誰なのか?

そこで早速、Google AIが開発した大規模言語モデル、bard(バード)に相談してみました。

そうしたら、「カエル化した妻を救う方法」をいくつか提案してくれました。
その中のひとつに、とても素晴らしい答えを返してくれて、「bardさん、すごい!」と驚きました!

魔法を使う

蛙化は、呪いや魔法によって引き起こされた可能性もあります。
その場合は、魔法によって蛙化を解消する必要があります。

日本には、蛙化を解消する魔法や呪いに関する伝承があります。
例えば、蛙化した人を抱きしめ続けると、元の姿に戻るという伝承があります。
また、蛙化した人に特定の食べ物を食べさせると、元の姿に戻るという伝承もあります。

もし、魔法によって蛙化が引き起こされていると確信できる場合は、魔法を使うことで蛙化を解消できる可能性があります。

いずれの方法で蛙化を解消する場合も、妻と夫の話し合いは欠かせません。
妻と夫が協力して、蛙化を解消するための方法を探しましょう。


「ここまでできる夫であれば、妻がカエルにはならないよ」
ということではありますが、
妻においしいケーキやお土産を買って帰るのも魔法のひとつだったんですね。

昔からの伝承や物語には、幸せになる方法が秘められている。
ストーリーって素晴らしい
こう、改めて人工知能に教えてもらいました。

身近な人への関心を、もっと態度で示すように心がけたいと思います!

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2024年01月24日

帯状疱疹の予防接種を受けました。夜中に腕痛背中痛……

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50歳過ぎたら帯状疱疹に要注意!

こんな言葉をよく聞きます。

以前、皇太后時代に上皇美智子様が帯状疱疹に罹られたという報道を見て、
初めてこの病気を知りました。

その後、私のまわりでも、友人、知人、家族など、帯状疱疹に罹る人がいました。
体の左右どちらかに赤い発疹が帯状に出て、
チクチクピリピリそれはそれは痛いそうなんです。

顔に症状が出た知人もいて、
化粧でごまかしづらく外出するのがつらかったと言います。

帯状疱疹に罹った人たちは、
「とにかく痛いし、なかなか治らなくて大変だった」
こう口を揃えて言いました。

ところで、帯状疱疹ってなんなの?
そのメカニズムはこうです。

水ぼうそうのウイルスが帯状疱疹の原因です。
水ぼうそうが治った後も、このウイルスは長い間体内に潜伏しています。
普段は体に備わる免疫機能によってウイルスの活動が抑えられていますが、加齢や疲労、病気などで免疫機能が低下するとウイルスが再活性化し、皮膚に痛みの伴う発疹が現れることがあります。
これが帯状疱疹と呼ばれる病気なのです。

水ぼうそうにかかったことのある人の体内には、生涯にわたって帯状疱疹の原因となるウイルスが潜んでおり、日本人成人の九十%以上は、帯状疱疹を発症する可能性があるといわれています(1)。

(1)国立感染症研究所 帯状疱疹ワクチンファクトシート 平成29年2月10日

出典:「50歳を過ぎたら帯状疱疹に要注意」(グラクソ・スミスクライン株式会社制作の広告より)



ちょうど自治体から「帯状疱疹の予防接種費用の一部助成」の案内が届いていました。
「生ワクチン」と「不活化ワクチン」、どちらか一方を選択します。

早速、受けに行きました。

「筋肉注射ですよ。
すごく腫れる人もいるから、今日は運動もお酒もやめて、お家でゆっくりしてねー」
「少し痛いわよー」
こう看護婦さん言われながら打ってもらいましたが、それほど痛くはありません。

「ああ、ひと安心、ひと安心」
念のため、鎮痛剤を飲んで就寝しました。

ところがどっこい、それだけでは終わらなかった。
夜中に腕と注射したほうの背中がジンジン、ジンジン痛くなってきて、
翌日もかなりだるいし痛い。
けれどこの注射のおかげで100%防げるわけではないそうではありますが、
発症確率は低下しているはずだから、ガマンガマン。

帯状疱疹を防ぐためには、
・栄養バランスを配慮した食事
・適度な運動
・良質の睡眠
などをとって、免疫機能を低下させないようにするのがよいそうです。

人生後半に向けて、しっかり体調管理を心がけていきたいと感じる予防接種でした。

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2024年01月23日

夫にカエル化!60歳奥様の実話

カエル化現象って、知ってますか?

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相手の些細な現象から嫌悪感に変わることを言う「Z世代」で流行っている言葉だそうです。

カエル化してしまった60歳女性の投稿が毎日新聞の「女の気持ち」(2024.1.7)に掲載されていました。

投稿した女性はパートで働く60歳。
定年退職し再雇用で働く夫を労おうと日帰り旅行を計画したそうです。
夫さんの好物、電車の時刻なども調べて、準備したそうです。
きっとずいぶん、時間と心をかけたことでしょう。
とても優しく素敵な奥様です。

ところが!!出発当日の玄関先からこの奥様のカエル化が始まります。

かっちりしたコート姿の夫さんは
背中にリュック、
肩には重そうなカバン、
首には双眼鏡の大荷物。

夫君はこんな姿で登場しました。
確かに、一緒に歩くのはちょっと気恥ずかしい、、、。

それでも気を持ち直してスタートしたことでしょう。

ところが案の定、
夫くんの歩くのは遅い
せっかく調べた電車に乗ればいびきをかいて寝る。
下調べしていたであろうカフェに入るつもりが、安いチェーン店に変えられる。
おでん屋に入れば、追加注文した分を夫君は全部ひとりで食べてしまう。

道中、夫は妻をまったく気遣わずのマイペースすぎるほどのマイペース。
妻の話を聞くとか、声かけする気配もなかったことでしょう。

「夫さん、おつかれさま」という奥様の温かい気持ちが徐々に引いて、
低体温に変身していく過程が手に取るように伝わってきました。
投稿を読んでいて「あーあ」とため息が出ます。

このお話、深夜枠ドラマにしてほしい。
シニア男性にはアルアルかと思いますが、男性陣は女性にカエル化されないようにご注意くださーい(笑)

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2023年12月20日

言葉の魔法使い

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ふと、気づきました。

言葉

なんて美しい単語なのでしょうか!
言の葉っぱです。
大木に言の葉っぱたちが 青々と繁り、 ひらひらと頭上から舞い落ちてくるイメージ。

太古の人たちは 必要な事しか話さなかったらしい。
言挙げした約束の言葉を裏切ったら 命にかえたと本で読みました。

口から出る人の言葉は、 命のかけらのような 神聖なものなんですね。
大切な人と気持ちを分かち合うために、言の葉を使いたい。
エネルギーに満ちた言葉を誰かが笑顔になるために、そっと使えるようになりたいです。

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爽やかな若さにホッコリした話

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昼間の電車に乗りました。
隣の座席に座っていた高校生と思われる、テニスラケットを持った男子2人組。
子どもができるメカニズムについて、生物学的に熱く語り合う声が聞こえてきた。
お互いの知識を出し合って、理解を深め合っていく。

聞いちゃ悪いと思いながら、私しゃあ、耳ダンボだよ

「いや、それはこうだよ」
「いや、こうじゃないか?」

2人ともまじめな表情で、真摯な追求を重ねている。
聞こえてくる会話に心が洗われる思いだった。

ああ、若い子はなんて爽やかなんでしょ!
未来は明るいぞ。

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2023年12月09日

言葉の魔力と悪魔力

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少し前になりますが、実家が購読している毎日新聞の読者投稿欄に「瞳の色」という短い文章が掲載されていました。
投稿者さんは茅ヶ崎にお住まいの48歳の女性の方です。

今から20年ほど前の20代の頃、美容院で「目の色がきれいですね」と美容師さんが褒めてくれたそうなんです。

彼女は目が細くて、幼い頃は「細目ちゃん」というあだ名までつけられていた。
子どもですから、言う方は面白がって軽い気持ちで言っていたことでしょう。
しかし言われた方は深く傷つき、コンプレックスになっていたんじゃないかと思うんです。
それが、優しく温かい美容師さんの一言で、サーっと暗闇が消えて花園のような気持ちになった。

20年以上経っても忘れられないいい話ってステキだなぁと思うと同時に、言葉の魔力を感じる恐ろしい話でもあります。
私にも、軽い気持ちで言われたひと言がガッツリと脳の奥に刻み込まれてしまった経験があります。

たったひと言、されどひと言。
言葉は人生に大きな影響力、他人にかける言葉の持つエネルギーの重大さを改めて感じます。

この新聞投稿をされた人のように、美容師さんに目の色を褒めてもらって、たったひと言で人生が好転することもある。
いいエネルギーを増やす言葉かけは、どんどん広がるといいなぁと思います。
でも、逆のこと。不用意な言葉や、悪気がない無自覚な口撃、誹謗、中傷、悪いエネルギーの言葉もある。
悪魔言葉は恐ろしい。

昔の日本人は口数が少ないと、本で読んだことがあります。
けれど、いったん口にして言挙げしたら、命をかけると読みました。
言葉にはそれだけのエネルギーがある。
昔の人は言魂と言っていたそうなので、魔力に気づいていたんだと思います。

生きていればイラっとすることもありますが、悪魔に心を乗っ取られないように、良い言葉を使って良いエネルギーで生きたいと思います。

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2023年12月08日

忍び寄る老化に気づくとき

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内館牧子さんの『すぐ死ぬんだから』(講談社文庫)を読んでいる。

すぐ死ぬんだから (講談社文庫) [ 内館 牧子 ]

価格:946円
(2023/12/8 11:01時点)
感想(3件)




麻布十番と思われる商店街に住んでいる79歳の主人公。
若さを保とうといつもより頑張ってスクワット。
そうしたら、逆に膝が痛くなるという惨状が発生!
これって、シニアあるあるです。
若い主治医に診せたら「それは老化です」とスッパリ言い切られる場面があります。

経年劣化と言われた主人公は平静を装ってかなり驚くわけですが、読んでるワタシも驚いた!

だって若い主治医は、続けてこう言うんです。
「手の甲に血管が青く浮いてたら、それも老化です」

思わず我が手の甲を見る。
えー! 浮いてるよ、青い血管!!

内館さん、きっとリアル体験なんだろうな。
毒舌で面白おかしくなんでもネタにしちゃう貪欲な内館節、健在!
歳を取るのもネタ、老化もネタ、何でもネタ!エネルギーを感じます。
見習いたい!

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2023年12月07日

「すぐやる人」

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平日の昼下がり、地元書店に漫画を買いに行きました。
すると、書店入口近くに「すぐやる」テーマの陳列コーナーができています。

「すぐやる」「はやくやる」は、20代、30代のビジネスパーソンに関心を持たれそうなテーマです。
でもそのためにわざわざ一冊の本を買って読む人ってどんな人?
どんなことに困っているんだろ?

などと思い巡らせていましたら、そこに80オーバーと思われる大先輩の女性二人組がやってきました。

「あらぁ!すぐやるだって」
「いいじゃない」
「読んでみようか」

こう、まるで女子高校生みたいに2人でキャアキャア話しながら「すぐやる」本を手に取っていました。
意外な展開に、「え!」と耳がダンボになりちょっと接近しました。

「すぐやる人」陳列の近くには、なんと
「70歳は老化の分かれ目」とか、「80歳でも元気な人」みたいな、高齢元気本が陳列されているではありませんか。

「ふむふむ、世の中、こういうことになっているのか」と目から鱗が一枚パラリと落ちた。

「すぐやる」目的が若い人と大先輩では違うかもしれませんが。
確かに、シニア世代になるとすぐやらないと、「そのうち」はないかもしれない。
きっと、80代になるとなおさらのはず。
歳を取って思うように動けなくなったときの後悔は「やった後悔」より「やらなかった後悔」だと聞きます。

それにしても、今の時代の80代は若々しいです。
これから人生後半に向かう身としては、励みになります。
高齢世代も確実に変わってきていると肌で感じた昼下がりの書店でした。

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プロフィール
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Umeko
シニア世代のUmekoです。 本好き、漫画好き、ゆるランニングが趣味です。 ブログ一年生のあれこれや、てくてく歴史散歩をゆる〜く紹介しています。

【経歴】新卒でアパレル営業職/業界新聞社勤務/出版社で書籍企画と編集/ただいまデジタル学習中。趣味はゆるマラソンと山歩き。

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