2020年08月20日
激安鉄道♪掘り出し物があるかも♪
鉄道にうるさいあなたに
今や公共施設や列車内での喫煙が出来ないのが当たり前ですから、若い方には信じられないかもしれませんが、昔は列車内でもタバコは吸い放題でした。
それが禁煙時代に向かうひとつの契機になったのが、今から44年前の今日・1976(昭和51)年8月20日から東海道新幹線『こだま』に1両だけ
禁 煙 車
が連結されたことでしょうか。
日本では1872(明治5)年に新橋〜横浜間で鉄道が開業しましたが、その14年後の1886年には各列車に中等車1両は禁煙するように定められました。
そして1908年には鉄道長が東海道線・横須賀線の急行車両に喫煙室を設けるなど今でいう分煙対策を施しましたが、その後なぜか廃止され、国鉄時代は通勤形車両を除き全車両で喫煙できるように。
ゆえに特急・急行はおろか、普通車両にも座席近くに灰皿がつけられていました。
ですから私が若い頃乗った国鉄の列車は、タバコ臭いのが当たり前。
高校生時代に駿台予備校の夏季講習や受験で上京した際に利用した特急あさまには各座席のシート後方に灰皿がついており、過半数の乗客が吸ってましたから、車内は白煙でキリがかかったよう。
小学生時代に缶ピースで死ぬ思いをして以来大のタバコ嫌いだった私には、上野−長野間の片道3時間余りは、まるで拷問させていたようなものでした。
ちょうど私がそのタバコの残臭に苦しめられていたその頃に、この禁煙車が導入されたわけです。
そして更に社会全体が禁煙化に向かう契機となったのが、1980年に『嫌煙権確立を目指す法律家の会』が国や専売公社、そして国鉄を相手に嫌煙権訴訟を起こしたこと。
これにより、国鉄は翌年に在来線にも禁煙車両の接続をはじめ、その数は急速に増加。
民営化しJRになってからもその流れは止まらず、1989年には東海道本線全線が禁煙化されたのを皮切りに、全国に全線禁煙化の波が広がっていきました。
私のようなタバコ嫌いには有難いことでしたが、逆に愛煙家にはどんどん住みずらい社会になってきましたネ。
駅の喫煙ルームの前を通り過ぎると、狭いスペースで黙々とたばこを吸っている愛煙家の姿を見かけます。
あれだけ煙い部屋に入ったら、わざわざ吸わなくてもそこで呼吸していれば吸ったと同じじゃないか?・・・なんて私は思うんですが、そんなこと面と向かって愛煙家に言ったら怒られるんでしょうネ。
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