2020年07月30日
称号に至る病
称号 退屈へのレジスタンス
今一番食べたい肉料理は?
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肉の日
だという。
29=にく=肉の日。
記念日にありがちな語呂合わせだな。笑
今、自分が食べたい肉料理は、ステーキ。
外食ではしばらく食べておらず、一昨日から、
(食べてみようかな)
と、丁度思っていたところだった。
イギリスの王ヘンリー8世は、ある時、ステーキを食べた。
それが、あまりにも美味かったから、
「サーの称号を与えよう」
と言った。
それで、これは、サーロインステーキと呼ばれるようになった、という説がある。
ヘンリー8世は、初代エリザベス女王のお父さん。
本当かどうか、疑わしい面もあるが、面白い話である。
称号使いこなし、情報を集めました。
★今日のベビメタ
本日7月27日は、2014年、初めてのアメリカ単独公演であるロサンゼルス公演@The Fonda Theaterが行われた日DEATH。
2019年6月29日、BABYMETAL AWAKENS THE SUN ALSO RISES@横浜アリーナ公演を終えた出演者とスタッフは、そのまま空港へ直行し、イギリス・グラストンベリーフェスを目指した。鞘師里保と大村孝佳神がどこで合流したのかはわからない。現地に先乗りしていた可能性もある。
BABYMETALの出番は、現地時間6月30日午後2時35分。
横アリ終演後、最も早く搭乗できる羽田-ロンドンの直行便は、テッペンを回った6月30日午前1時55分発のブリティッシュ・エアウェイズ。羽田-ロンドン間の飛行時間は12時間30分で、東京-イギリス間の時差は8時間なので、ロンドン着は現地時間6月30日午前6時25分になる。ヒースロー空港からグラストンベリーフェス会場までは、交通渋滞を考えなければ3時間程度だから、午後2時35分の出番には間に合う。ただし、飛行機の発着が遅れなければの話だ。
綱渡りのようなスケジュールだが、結果的にチームBABYMETALは、予定どおりに世界最大の音楽祭グラストンベリーフェス2019に出演することができた。
セットリストは以下のとおり。
1. メギツネ
2. Elevator Girl
3. Shanti Shanti Shanti
4. Distortion
5. PAPAYA!!
6. ギミチョコ!!
7. KARATE
8. Road of Resistance
神バンド:大村孝佳(G)、BOH(B)、青山秀樹(D)、Leda(G)
アベンジャー:鞘師里保
グラストンベリーフェスの正式名称はGlastonbury Festival of Contemporary Performing Artsで、Downloadフェスティバルとは異なり、ロックだけでなく、ポップス、ジャズ、フォークまで幅広いジャンルのフェスであり、2019年にはのべ2800組のアーティストが出演した。
6月30日は最終日で、メインステージのPyramid Stageのヘッドライナーはベテランオルタナティブロックバンドのザ・キュアーで、マイリー・サイラス、カイリー・ミノーグらがラインナップされていた。
BABYMETALが出演したセカンドステージThe Other StageのヘッドライナーはイギリスのロックバンドChristine and the Queensで、ビリー・アイリッシュ、Bring me the Horizonも出演していた。
ラインナップを見てもわかるとおり、いわゆるメインストリームのアーティストが主体で、エクストリームなHR/HMバンドは少数派だった。
メタル系ではないアーティストが主体のグラストンベリーフェスについて、二人は
―引用―
MOA:仲間がブリングミーホライズンしかいないんですよ。
SU-:仲間!(笑)
MOA:心強かったです。ブリングミーホライズンがいてくれて。
(『Rolling Stone Japan』2019年11月号)
―引用終わり―
と語っていた。ビリー・アイリッシュとツーショット写真を撮った時には、17歳ながら凄い貫禄で、年下に見られたようだったと言っている。
だが、会場の雰囲気がメインストリーム主体の「アウェイ」だったとしても、BABYMETALの音楽性はオールドスクールなヘヴィメタルではなく、歌詞はすべて日本語だし、8曲のセトリ中「メギツネ」「Shanti Shanti Shanti」「PAPAYA!!」「KARATE」の4曲は、イギリス人から見ればエスニックなアジアンテイストである。
しかも、BABY「メタル」といいながら、三人のジャパニーズ・ヤングガールが見事なコンビネーション・ダンスを繰り広げるユニットであり、様々な音楽的要素を「融合」させたスタイルは、メインストリームの音楽ファンにとっても十分楽しめるものだったはずだ。
BBC Music at GlastonburyがYouTubeに提供したライブ映像では、1曲目「メギツネ」で、「キーツーネー、キーツーネー、私はメーギツネー」というSEに続いて、銀のキツネ面をかぶって上手から登場した三人が客席に向かって深々とお辞儀をし、背後のスクリーンに「ARE YOU READY TO HEADBANG?」「ARE YOU ALL READY TO HEADBANG?」という大文字が映し出されても、熱狂しているのは、数万人集まったピットの一部で、ほとんどが「静観」しているのがわかる。三人は笑顔だが、気合が入っている。特に鞘師里保の動きは手足の振りの大きさ、キレともすさまじいエネルギーを感じる。
SU-は長旅のためか、高音部でややピッチが不安定に聴こえた。間奏部で「Hey! Glastonbury! We wanna have a amazing time with you!」とSU-が叫んでも、「1、2、123、Jump!」と煽っても、ジャンプするのはステージ付近の一部に限られた。
観客の中にノリが生まれていったのは、3曲目の「Shanti Shanti Shanti」からだった。
三人の手足の先まで神経の行き届いた優雅なダンスと、ヘヴィメタルギターのリフ、そしてインド音楽のテイストが完全に融合し、二拍子と三拍子が入れ変わっても、いつのまにか観客のほとんどが自然にヘドバンし続けている様子が客席を俯瞰したBBCのカメラに収まっている。
圧巻は7曲目の「KARATE」だった。
曲が始まると、ピットでは小規模ながらモッシュサークルができた。三人は激しく踊り続ける。「♪セイヤ、セセセ、セイヤ」というMOAの澄んだ声がよく通っている。
間奏部、三人が倒れこんだ後、いち早く立ち上がったSU-は「Hey, Glastonbury. How you feeling today? How you feeling today, guys. 」「Let us hear your voice. And put your hands in the air.」と落ち着いた声で観客に語りかけた。2016年USツアーでやっていたハミング仕様の復活だ。
そこからSU-のアドリブハミングが始まった。「♪Wow… Wow Wow Wow…Wow wowowow…」というメロディが青空に溶け込んでいく。その声量、音程の安定感は3年前とは段違いだった。
自力で立ち上がったMOAと鞘師は上手と下手に分かれて、こぶしを振り上げ、観客にシンガロングを促している。だが、ほとんどの観客が両手をあげてSU-を見つめ、BABYMETALの世界観に没入していた。SU-が「Sing it!」と語りかけると、大合唱が始まった。ほかの欧米野外ロックフェスと同じだ。メインストリームとかメタルとか、ジャンルなんて関係ない。人の心を動かす音楽に垣根はないのだ。
シンガロングが高まり、ドラムがリズムを出すと、SU-は「セイヤソイヤ戦うんだ、Everybody Jump!」と叫んだ。
曲が終わると盛大な拍手と歓声が沸いた。
「アウェイ」でも臆することなく己の表現を貫いていく。その折れない勁さに、誰もが魅入られてしまう。それがBABYMETALだった。
フィニッシュ曲「Road of Resistance」では、三人が懐かしいBABYMETAL旗を担いで登場。2018年のDownloadとは全く違ういで立ち。だが、MOAの「1234!」の掛け声からダンスが始まると、鞘師里保の腕もちぎれんばかりのパワフルな振りと体の向きを入れ替えるキレに、Darksideのサポートダンサーを引き継ぐ強い気持ちを感じて、涙が出そうになる。「三人組体制の復活」=「Darksideの否定」ではない。
あの1年があったからこそ今がある。YUIのいた頃の三人組と、サポートダンサーに支えられたDarksideの2つのベクトルが弁証法的に昇華され、新生BABYMETALとなったのだ。
SU-が「♪Now is the time (It’s time!) It’s the time今この瞬間を」と歌うとき、MOAと鞘師は腕を組み、アイコンタクトする。その清々しさ。
「♪Go for Resistance!Resistance!Wowowowowow、心は一つ!」「♪Forever!Forever!Wowowowowow、心の奥に」のところは、SU-と同じメロディをユニゾンで歌うMOAの声がよく聴こえる。
間奏部のギターソロでは、MOAと鞘師がものすごいキレで踊り続ける。ステージ上に吹き込む風で、BABYMETAL旗が揺れる。
シンガロングパートでSU-が観客にマイクを向けると、上手ステージ前のサークルの観客は熱狂的にモッシュしていたが、多くの観客が笑顔でメロディを歌い、手拍子していた。
「♪ぼくらの…レジスターンス!」で曲が終わり、「We are?」「BABYMETL!!」のC&Rのあと、SUが「Get your Fox Hands U---p」と叫ぶと、ほとんどの観客がキツネサインを掲げ、拍手喝さいでBABYMETALを讃えた。
2014年Sonisphere、2015年Reading & Leedsフェスティバル、2016年Wembley ArenaとDownloadフェスを沸かせてBest Live Bandの称号を得、2018年はDarksideのスタイルを見せたBABYMETALは、2019年、明らかに進化していた。音楽には性別も年齢も国境も関係ない。人の心を動かすには、ジャンルにこだわる必要もない。8曲のセトリのうち4曲がアジアンテイスト、かつ4曲が『METAL GALAXY』収録曲だったことは、その証明だった。
(つづく)
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