玩具屋だよ〜

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意外にも私があまり持っていない怪獣のご紹介です。





こちらは食玩で展開されていた指人形のシリーズです。以前ウルトラ怪獣でもご紹介した物と同等の仕様です。ただしこちらは食玩のみの展開として販売されました。アンテナショップを持っていた円谷怪獣よりも展開としては地味だったのを覚えてます。なのでお菓子売り場をよくチェックしていないと出会うことが出来ない点はちょっと集めるのには苦労しました。


そしてこのヘドラは今まで立体化の機会が殆ど無いものでしたが、昨今の時代背景もあり徐々に立体化がされ始めた時代のものです。怪獣としては【公害】と言うテーマがかなり危険で企業としても扱いづらい怪獣でもありましたし立体化のアレンジがなかなか難しい造形だったのも幸いして当時のブルマァク製玩具も売れ行きと生産量で結構珍しく感じます。


さてこの指人形が作られ始めた背景としてゴジラ映画が頻繁に作られていてこの指人形シリーズやお菓子のメーカーさんからも塩ビ人形の食玩が出たりしていました。そして満を持して本家ゴジラシリーズのソフビ化も始まりました。

という流れがあるのですが、実は私はヘドラのソフビを所有していません。

前置きが長くなりましたが、そのような背景を背負ってこの指人形は作られました。子どもたちの目線をわざとそらしているような感じのする地味な色使いもすばらしいです。（ブルマァクでさえヘドラは逆にカラフルな色使いでした）まぁ子供目線で言えばあまり好んで買わないのではないでしょうか？



しかしそれでも大人目線で見た場合指人形という部分でデフォルメは仕方がない要素なのですが、そのスタイリングは見事でデフォルメといいつつも造形情報はしっかり再現されていて単なる指人形を超えた作りになっています。しかもその正確な造形情報を嫌味なく指人形として落とし込んでいる点はとてもセンスがいい造形となっています。

成型色も子供には地味、しかし大人の目にはこの【ゴミのような色合い】がヘドラのすべてを物語っているように感じます。もともと着ぐるみもとてもセンスのいい造形だったのでこれを見事に落とし込んでいるのにはただただ脱帽であります。

縦のまぶた等不気味な部分もチャームポイントとして造形されている部分も素晴らしいですね。


実際玩具の世界では【いわれのない迫害】を受けていたヘドラが時代の風にのってしっかりとした造形で姿を表した記念すべき物だと思います。この時代の造形センスが本当に感心させられる物であります。

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