2024年01月28日
胸に輝く宝石は
今回はウルトラマンのカラータイマーについての小話です。
『ウルトラマンのエネルギーは地球上では3分間しか持たない。エネルギーが少なくなるとカラータイマーが赤に変わる。そしてカラータイマーの光が消えた時、ウルトラマンは二度と立ち上がる力を失ってしまうのだ。』と言うナレーションを聞いたことは皆さんにはあるでしょうか?
これは帰ってきたウルトラマンの劇中でジャックのカラータイマーが点滅を始めた際に語られるナレーションでウルトラマンの活動時間は3分間という設定はここから生まれました。因みに初代では3分間設定がないので「地球上ではエネルギーを急激に消耗する」となっていました。
ウルトラマンのエネルギー器官で活動に欠かせないカラータイマーですが、とある監督がリブートした作品に登場したウルトラマンにはカラータイマーが無いのは何故かわかるでしょうか?
実はウルトラマンのデザイナー成田亨氏の原案はカラータイマーと目の黒点(スーツアクターの覗き穴)が無い物でした。しかし、覗き穴の無い状態で第1回特写会の際、ウルトラマンが手を引かれてよろめきながらステージに立つような状況だった為に、急遽開けられた物でした。これは成田氏にとっては不本意であり、ウルトラマンのスーツアクターの古谷氏は「怒っているようでもあり、マスクに傷を入れるのを悲しんでいるような複雑な表情だった」と述べたそうです。後になって成田氏は古谷氏に、「やるせなかったが、あの場では仕方がなかった。実際の撮影では戻すつもりだったが、時間もなく面倒くさくてあのままにしてしまった。デザイナーとしては失格だったよ」と心情を吐露したそうです。
そして、問題のカラータイマーですが、これは「怪獣に対して無敵すぎる設定を鑑みて『時間制限』という弱点を設けた」「経費削減の都合で特撮シーンの撮影時間に制限を設けなければならなかった」の二つが主な要因であったとされています。確かに時間無制限に戦えてしまえば、後々に出涸らし呼ばわりされる「ウルトラファイト」や怪獣を襲う通り魔、赤いアイツこと「レッドマン」の様な無双番組に成り兼ねませんからね。
これ等の関係で子供にも分かり易く視覚化したのがカラータイマーだったのですが、成田氏は酷く嫌っており、晩年になっても氏が自身の作品中でウルトラマンにカラータイマーを描く事はほぼなかったそうです。
因みに、シン・ウルトラマンは最新技術によってウルトラマンをフルCGにしたことで、制限時間を体色の変化で表しました。
他にも初代ウルトラマン当時ではただの誤情報だったゾーフィが本当にゼットン連れて出てきました。
正直に言って小ネタとかでやってるんだと思うんですけど、何年前のネタなんだと思いますね。宇宙警備隊の隊長とゾーフィを混同する事は無いと思いますが「かつての誤情報を本当にする奴がいるか普通?」と、思ってしまいます。
如何だったでしょうか?
今回はウルトラマンのデザインについての小話。そして、シン・ウルトラマンについて私が思った事を少しだけ語らせていただきました。
作品についてどう思うのかは人それぞれで、新作好きも懐古厨もどちらも良いと私は思います。過度に相手に押し付けたりしない限りは。
皆さんも、他人の感想も自分の感想もどちらも大切に、傷付け合わないように配慮して作品を楽しんでいきましょう。
『ウルトラマンのエネルギーは地球上では3分間しか持たない。エネルギーが少なくなるとカラータイマーが赤に変わる。そしてカラータイマーの光が消えた時、ウルトラマンは二度と立ち上がる力を失ってしまうのだ。』と言うナレーションを聞いたことは皆さんにはあるでしょうか?
これは帰ってきたウルトラマンの劇中でジャックのカラータイマーが点滅を始めた際に語られるナレーションでウルトラマンの活動時間は3分間という設定はここから生まれました。因みに初代では3分間設定がないので「地球上ではエネルギーを急激に消耗する」となっていました。
ウルトラマンのエネルギー器官で活動に欠かせないカラータイマーですが、とある監督がリブートした作品に登場したウルトラマンにはカラータイマーが無いのは何故かわかるでしょうか?
実はウルトラマンのデザイナー成田亨氏の原案はカラータイマーと目の黒点(スーツアクターの覗き穴)が無い物でした。しかし、覗き穴の無い状態で第1回特写会の際、ウルトラマンが手を引かれてよろめきながらステージに立つような状況だった為に、急遽開けられた物でした。これは成田氏にとっては不本意であり、ウルトラマンのスーツアクターの古谷氏は「怒っているようでもあり、マスクに傷を入れるのを悲しんでいるような複雑な表情だった」と述べたそうです。後になって成田氏は古谷氏に、「やるせなかったが、あの場では仕方がなかった。実際の撮影では戻すつもりだったが、時間もなく面倒くさくてあのままにしてしまった。デザイナーとしては失格だったよ」と心情を吐露したそうです。
そして、問題のカラータイマーですが、これは「怪獣に対して無敵すぎる設定を鑑みて『時間制限』という弱点を設けた」「経費削減の都合で特撮シーンの撮影時間に制限を設けなければならなかった」の二つが主な要因であったとされています。確かに時間無制限に戦えてしまえば、後々に出涸らし呼ばわりされる「ウルトラファイト」や怪獣を襲う通り魔、赤いアイツこと「レッドマン」の様な無双番組に成り兼ねませんからね。
これ等の関係で子供にも分かり易く視覚化したのがカラータイマーだったのですが、成田氏は酷く嫌っており、晩年になっても氏が自身の作品中でウルトラマンにカラータイマーを描く事はほぼなかったそうです。
因みに、シン・ウルトラマンは最新技術によってウルトラマンをフルCGにしたことで、制限時間を体色の変化で表しました。
他にも初代ウルトラマン当時ではただの誤情報だったゾーフィが本当にゼットン連れて出てきました。
正直に言って小ネタとかでやってるんだと思うんですけど、何年前のネタなんだと思いますね。宇宙警備隊の隊長とゾーフィを混同する事は無いと思いますが「かつての誤情報を本当にする奴がいるか普通?」と、思ってしまいます。
如何だったでしょうか?
今回はウルトラマンのデザインについての小話。そして、シン・ウルトラマンについて私が思った事を少しだけ語らせていただきました。
作品についてどう思うのかは人それぞれで、新作好きも懐古厨もどちらも良いと私は思います。過度に相手に押し付けたりしない限りは。
皆さんも、他人の感想も自分の感想もどちらも大切に、傷付け合わないように配慮して作品を楽しんでいきましょう。
【中古】ガシャポンヒカルナル ウルトラマンカラータイマー02 [1.カラータイマー 青発光ユニット](単品) 価格:4980円 |
価格:8800円 |
特撮と怪獣 わが造形美術 増補改訂版【電子書籍】[ 成田亨 ] 価格:2750円 |
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/12404638
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック