2009年11月18日
プロローグと普遍性
ロシアの街角。 ある果物屋さんの軒先で、
オレンジの入った木箱を開けた 店のおじさんは びっくり。
小さくて耳の大きな動物が、オレンジに紛れて眠っています。
きっと食べているうちに 眠りこんでしまったのでしょう。
手には 食べかけのオレンジを大事そうに抱えています。
店のおじさんは、その動物を木箱の枠に座らせようとしますが、
木箱の中へ すとんと落ちたり、木箱の外へぱたりと倒れたり。
これがもとで、『チェブラーシカ(ぱったりたおれ屋さん)』
という なんとも風変わりな名前を、命名されてしまいます。
果物屋のおじさんは、チェブラーシカの引き取り手を探しますが、
素性も何の動物かも分からないだけに、人々の反応は冷ややかです。
「やあ、まるで出来そこないの おもちゃみたいだ。
きみは この中にいて、客の気を引いてくれればいい。わかるね。」
チェブラーシカに興味を持った リサイクルショップの店主は、
店先にある電話ボックスの中に、チェブラーシカを住まわせます。
ある日、チェブラーシカの暮らす電話ボックスに一枚の貼り紙が。
貼り紙の言葉を頼りに、大した心積りも無いまま
チェブラーシカは独り、見知らぬロシアの街へと踏み出します。
チェブラーシカにとってそれは、
自分を探す ちいさな旅の始まりでもありました。
映画『チェブラーシカ』は、こうして幕を開けます。
児童文学をパペットアニメーション化した作品でありながら、
子供向けの物語だけには終わらない、随所に織り込まれた
示唆や、現代にも通用する リアルな社会の趣向。
チェブラーシカは、その中で神話の登場人物的に描かれていきます。
もちろん、こういったたぐいのお話は、『チェブラーシカ』だけに
限りませんが、時も国も越え、いまだ多くの人々の心を捉え続ける
大きな理由のひとつになっていると 言えるのではないでしょうか。
(C)2009 まーりたん All Rights Reserved.
オレンジの入った木箱を開けた 店のおじさんは びっくり。
小さくて耳の大きな動物が、オレンジに紛れて眠っています。
きっと食べているうちに 眠りこんでしまったのでしょう。
手には 食べかけのオレンジを大事そうに抱えています。
店のおじさんは、その動物を木箱の枠に座らせようとしますが、
木箱の中へ すとんと落ちたり、木箱の外へぱたりと倒れたり。
これがもとで、『チェブラーシカ(ぱったりたおれ屋さん)』
という なんとも風変わりな名前を、命名されてしまいます。
果物屋のおじさんは、チェブラーシカの引き取り手を探しますが、
素性も何の動物かも分からないだけに、人々の反応は冷ややかです。
「やあ、まるで出来そこないの おもちゃみたいだ。
きみは この中にいて、客の気を引いてくれればいい。わかるね。」
チェブラーシカに興味を持った リサイクルショップの店主は、
店先にある電話ボックスの中に、チェブラーシカを住まわせます。
ある日、チェブラーシカの暮らす電話ボックスに一枚の貼り紙が。
貼り紙の言葉を頼りに、大した心積りも無いまま
チェブラーシカは独り、見知らぬロシアの街へと踏み出します。
チェブラーシカにとってそれは、
自分を探す ちいさな旅の始まりでもありました。
映画『チェブラーシカ』は、こうして幕を開けます。
児童文学をパペットアニメーション化した作品でありながら、
子供向けの物語だけには終わらない、随所に織り込まれた
示唆や、現代にも通用する リアルな社会の趣向。
チェブラーシカは、その中で神話の登場人物的に描かれていきます。
もちろん、こういったたぐいのお話は、『チェブラーシカ』だけに
限りませんが、時も国も越え、いまだ多くの人々の心を捉え続ける
大きな理由のひとつになっていると 言えるのではないでしょうか。
(C)2009 まーりたん All Rights Reserved.
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image