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2023年03月10日
舞台観劇 閃光ばなし
あらすじ
時代は昭和、葛飾区
終戦から18年経った高度成長時代
父親から受け継いだ小さな自転車屋を営む佐竹是政(安田章大)は、自分たちの暮らす街を分断する巨大な用水路の存在に悩ませれていた
客足は減り、生活するのもやっと
綺麗事だけじゃ生きていけない厳しい現実
無鉄砲な妹・政子(黒木華)とともに後先考えずに権力に立ち向かっていく兄妹の姿は、ドロ臭く、強引で、悪知恵が働き、とてもヒーローとは言い難いが、実に痛快で清々しい
二人を取り巻く曲者揃いの市井の人々の思惑が交差して衝突する
二人は権力に打ち勝つことができるのか
感想
今回は姉の誕生日ということで、行きたいとは普段言っているものの行けてなかったみたいなので、舞台チケットをプレゼントすることにしました。
それとちゃっかり自分の分も応募しました。
今回の舞台会場はブリリアホール
舞台の前に私は新宿で友達とご飯を食べに行っていたのですが、帰ってきて財布をなくしたことに気づきまして、お店に電話して取りに行くことに。(見つかって良かった。)
そんなこんなで私のせいで時間ギリギリになり、駅について、会場について、そしてA席だったので、一番上の階まで猛ダッシュ。10月だというのに汗だくです。
誕生日プレゼントだというのに私のせいで申し訳ないことをしました(汗)
席としてはとても観やすいわけではなかったですが、会場を調べた時に酷評が多かった音響面に関しては、私的には全然問題なしでした。
やっぱり、座席や会場の作りにおいては時々問題視されてしまう音響部分。
セリフが聞こえづらい、なんて舞台において致命的です。
そこがクリアしていて、なおかつ上から舞台全体の観劇。バミリ位置なども確認できて、私的には満足でした。
そしてなんと言っても舞台の役者さんの人数。今まで一番多いような気がします。
なので乱闘場面などは大人数だからこその味のあるシーンとなっていました。
そうした細かい部分からも物語の壮大さを感じました。
高度経済成長と国はいうけど、みんながみんな、豊かなわけじゃない。暮らしに満足しているわけじゃない。
そんな昭和の貧困格差がテーマでした。
時代を歩めばもちろん街は変わっていく。
そして今日も今日とて政治家は『みんな』のためにっていうけど、
…本当に?
『みんな』って誰のこと?
『みんな』ってなに?
誰もが簡単に言葉にする『みんな』
あまりその真意は考えたことなかったけど、観劇後は、なんだか都合のいい言葉に思えてしまいました。
結局物語はハッピーエンドだったのか。
あやふやな結末は、多分、観劇した『みんな』に任せたものではないのかな?
一人一人が感じた、それぞれ違う結末があるんだと思います。
ちなみに私にはとてもハッピーエンドには思えませんでした。
演出
物語も壮大だったけど、舞台セットも負けじと壮大でした。
舞台の端から端まで、上から下まで。満遍なく使われていて目があっちこっちに動きまくり!
役者さんたちの出入りや早着替えだってお手の物。
中でスタッフさんが準備して待ているんだろうか?失敗が許されないからこそ、裏でたくさん工夫が施されているんだろうなと感心しました。
昔の舞台に今どきの技術がふんだんに使われていて今だからこそ出来る演出だったからこそ良かったし、毎公演、あんな派手な演出をやっていると思うと、凄すぎるし、美術さんたちの努力と工夫をめちゃめちゃ感じました。
最後の最後のシーンは今まで見たことないくらい大掛かりで必見です!