2018年09月22日
自然科学について5
こんばんは、つーみなです。
今日も公務員試験の自然科学の続きです。
今日は地学を解説したいと思うのですが、この科目も生物と同様でほとんど暗記科目ですので、私からアドバイスを送れるとしたら。。。
「頑張って覚えてください」というしかありません。
ただ、これも生物と同様、文系の方でも十分に点を取れる科目ですので、頑張りましょう。
それでは、まず出題範囲から見てみましょう。以下のとおりです。
【地球の内部構造】:地震波、地球の内部構造、プレートテクトニクス
【岩石と地層】:火山と火成岩、堆積岩、地層、地球史
【気象現象】:大気圏、大気の運動、低気圧、日本の天気、海水の循環、フェーン現象
【宇宙】:地球の運動、太陽、惑星、恒星
ちなみに地学という科目の出題頻度としてはそれほど高くありません。
国家公務員試験は1問出るか出ないか。
地方上級試験は生物と合わせておそらく3問出ますので2問なら多い方です。
ちなみに生物と地学は、問題がまんべんなく出題される傾向にありますので、ヤマをはるのは難しいと思います。
以下に問題を載せましたので解いてみてください。
問題
火山に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。
1. マグマには二酸化ケイ素が含まれているが,その含有量が多いほど火山は緩やかに噴火し,含有量が少ないほど火山は激しく噴火する。
2. 火山ガスは噴火の際に多量に放出されるものであり,噴火していないときには火山ガスの放出はほとんどないため中毒事故が起こる危険性は少ない。
3. 火山の噴火は突然起こり,その予兆となる現象は特にないため火山の噴火を事前に予知することは困難である。
4. 火砕流は高温の火山ガスと火山砕屑物が一体となって流動化したもので,地面との摩擦が少ないため100km/hを超える高速で一気に遠くまで流れ下ることがある。
5. 流紋岩質マグマによる噴火では,溶岩流と火山灰降下の両方が見られ,それらが層状に重なると成層火山が形成される。
解説
1. マグマは二酸化ケイ素の含有量が多いほど粘性が大きくなって流れにくくなるため,噴火は激しくなり,二酸化ケイ素の含有量が少ないと粘性が小さくなって流れやすくなるため,噴火は緩やかになる。
2. 火山ガスは,水蒸気のほかに CO2,SO2,H2Sなどを含んでおり,噴火していないときでも常時放出されていることが多い。そのため SO2,H2Sなどの有毒成分による中毒には十分な注意が必要である。
3. 噴火の前兆現象としては,土地の傾動,地磁気の変化,微小な火山性地震などがあり,観測網を整備することによりある程度予知することは可能である。
4. 正しい。
5. 流紋岩質マグマではなく安山岩質マグマによる噴火についての記述である。流紋岩質マグマは低温で粘性が大きいため,これによる噴火では小規模でこんもりと盛り上がった溶岩ドームが形成されることが多い。
正答:4
※実務教育出版ホームページ参照
解けましたでしょうか?
皆さん、ここで1つのテクニックというか、公務員試験における豆知識なのですが、
私は、公務員試験からだいぶブランクがあるので、地学などほとんど覚えていません。
にも関わらず、正解は4だろうなと思いました。
なぜだかわかりますか?もう一度肢4を見てください。
「4. 火砕流は高温の火山ガスと火山砕屑物が一体となって流動化したもので,地面との摩擦が少ないため100km/hを超える高速で一気に遠くまで流れ下ることがある。」
ポイントは肢の文章の最後なのです。
「下ることがある。」
そりゃあるんじゃないですかね?そう思いませんか?
問題を作る側の立場になってください。
逆を言うならば、この肢が絶対にないと言い切れる科学的な根拠がなければ、この肢をまちがいにはできないということです。
自然現象であるのに、そんなことを否定できるわけありません。
ただし、前半の「火砕流は高温の火山ガスと火山砕屑物が一体となって流動化したもので」という文章がありますね。
ここでまちがっている可能性はあるのです。
そこはあなたが知識があるか無いかにかかっております。
そろそろ長くなってきたので、オススメ教材を紹介して終わりたいと思います。
ありがとうございました。
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