新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2018年10月11日
公務員の仕事について(権原担当編)
こんばんは、つーみなです。
前回は私が過去に担当したことのある、道路管理における権原担当の話が少し横道に逸れてしまったところで終わりました。
今回は、話を本筋に戻して、権原担当がどのような仕事なのかを深く掘り下げたいと思います。
権原担当がする仕事として、私の時代にやっていた仕事は大きく分けると下記のとおりです。
・寄附
・交換
・払い下げ
前回お話した寄附行為によって市が土地の所有権を無償で貰い受けることに次いで、
「交換」と「払い下げ」という行為があります。
まず、「交換」というのは言葉の通りですね。
価値や面積などにそれほど差がない土地同士を相手方と交換し合うという行為です。
件数としてはそれほど多くありませんが、土地を価値等を詳しく調べる必要がありますので、非常に時間と労力を要する大事な仕事です。
続きまして、「払い下げ」というのは、皆さん聞いたこともあるかもしれませんが、官有地を民(個人あるいは法人)が購入するという行為です。
この言葉を聞いて、怒った所有者もいました。
それもそうでしょう。対等な相手方として席についているのに、「払い下げ」という言い方は下に見られているようで、失礼ではないか!
私もそう思います。
昔は公務員が偉くて、民衆はそれについていくという時代がありましたので、その名残があるまま現在に至っている用語で、相手方には非常に失礼な文言ではないか思います。
ただし、そうやって交渉を有利に進めようとする相手方もいますので、あくまで公務員は毅然とした態度をとらないといけません。
以上のような仕事が権原担当の仕事になるのですが、やる仕事は交渉ごとだけではありません。
民法を勉強した方ならわかると思いますが、土地の所有権を自分のものにしようと思ったらある行為をしなくてはいけません。
そうです。「登記」ですね。
登記の定義を説明しましょう。
一定の事項を広く公に示すため、公開された帳簿に記載すること。取引における第三者に不測の損害を被らせないための制度
これはすごく重要な行為です。
皆さんが家を建てる為に土地を購入する時も必ず行わなければならない行為です。
では、その登記行為はどこでできるのかというと、法務局になるわけです。
次回はそのへんの法務局にまつわる説明をしていきたいと思います。
それでは話が長くなってきたのでこのへんで終了したいと思います。
ありがとうございました。
-
no image
-
no image