2014年07月07日
【モバイル】KDDIが月額2700円の「カケホとデジラ」を投入――「3社横並び」よりも罪が深い「プラン一本化」
6月25日、KDDIは新料金プラン「カケホとデジラ」を発表した。音声定額プランが月額2700円ということで、結局、NTTドコモ、ソフトバンクモバイルの3社で「横並び」となってしまった。
一部には「ケータイ業界には競争はないのか」という指摘があり、それはもっともな事だと思う。田中孝司社長自身「ちょっと高いと思う」と発言しているのを見ると、確かにここで、先行した2社よりも安い値付けをするという冒険もできたかも知れないし、また、音声定額プランに関しても、独自の切り口で勝負するというのもあったろう。
しかし、KDDIが2500円といった料金で仕掛ければ、当然、他社は同額まで下げてくるだろうし、結局は同じ金額で横並びになるのは明白だ。
また、あまりに違った切り口で攻めるとなると、今度は消費者が「他社との違いがわからない」ということで、KDDIとしての差別化の意味がなくなってしまう。過去の新料金プランや学割キャンペーンを振り返ると、1社が尖ったことをしても、他社が真似するので結局は横並びになる歴史を繰り返してきた。
今回、KDDIはデータプランにおいて「ギフト制」と「パケット容量を細かく設定する」という2つで差別化を図ってきた。パケット容量を細かくするのは他社でもすぐに真似できるだろうし、ギフト制もKDDIのスタートが12月1日ということを考えると、それまでに真似されることもあるだろう。下手をすると他社のほうが先にギフト制を導入する可能性だってあり得そうだ。
今回の料金戦争で「3社横並び」を嘆くよりも、既存の料金プランを廃止するというほうが、よっぽど消費者に対してのマイナス面が大きいと思われる。
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