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2014年11月04日

64,800円の3Dプリンタ「ダヴィンチ1.0」の実力は?

昨年(2013年)あたりから、3Dプリンタという言葉を耳にする機会が増えてきた。中でも注目を集めているのが、パーソナル3Dプリンタと呼ばれる、個人やSOHOなどをターゲットにした小型で安価な製品である。パーソナル3Dプリンタの基礎知識については、2014年1月に掲載された1カ月集中講座「パーソナル3Dプリンタ導入の手引き」を見ていただきたいが、パーソナル3Dプリンタの進化のペースは速く、その後も次々と新製品が登場している。


 パーソナル3Dプリンタのほとんどは、糸状の樹脂フィラメントを熱で融かして積層するFDM方式を採用している。パーソナル3Dプリンタブームの立役者ともいえるMakerBotの「Replicator」シリーズの販売価格は20万円後半から30万円強であり、個人が気軽に買うにはまだまだ高価であった。しかし、パーソナル3Dプリンタは、急速に低価格化が進み、今年(2014年)出た製品の多くは、完成品で10万円台、キットでは10万円を切る製品が主流となっている。

 低価格が進むパーソナル3Dプリンタの中でも、特に価格の安さで話題を呼んでいるのが、XYZプリンティングジャパンから登場した「ダヴィンチ1.0」である。ダヴィンチ1.0は、台湾XYZプリンティングが開発・製造しているパーソナル3Dプリンタであり、2014年3月に国内での販売が開始された。当初の販売価格は、69,800円であり、完成品のパーソナル3Dプリンタとしては国内最安クラスであった。さらに2014年9月25日に、価格改訂が行なわれ、64,800円と5,000円安くなった。

 6万円台前半という価格は、キヤノンのパーソナルレーザープリンタ「LASER SHOT」の登場時の価格の数分の1であり、エプソンが1996年に発売したフルカラーインクジェットプリンタ「PM-700C」(59,800円)と同程度である。6万円台前半で購入できるダヴィンチ1.0の実力はどれくらいなのか、しばらくの期間、試用する機会を得たので、レビューしていきたい。

以下、全文を読む


タグ:3Dプリンタ
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