2019年02月25日
クレジットカード番号で分かること――16桁の数字の意味とは？
クレジットカードの券面の14〜16桁のカード番号にはどのような意味があるのか？
クレジットカードの券面には何が記されているか
クレジットカードの券面を見ると、さまざまな文字や数字、ロゴなどが記されている。
・カード名
・カードの国際ブランドのロゴ（Visa、MasterCard、JCBなど）
・カード番号
・カード名義人のローマ字表記
・カード有効期限 月／年の順番で記されている。
電子マネー機能やポイントカード機能が付帯していればそれを示すロゴも、キャッシュカード一体型では銀行口座番号も記されている。
カード番号、名前、有効期限はエンボス（凹凸）加工で印字されているが、最近ではカード面に凹凸のないエンボスレスカードも普及している。
裏面にも重要な情報が、カードのウラ面には、3桁のセキュリティコードが印字されている。
（アメックスはカードのオモテ面に4桁のセキュリティコードを印字）
クレジットカードにポイントカード機能や電子マネー機能が付帯している場合、それらの番号やバーコードもウラ面に印字されている。
先頭6桁がカード種類、
7桁目以降が会員個別番号
この番号にはある規則があり、まったくランダムに割り振られているわけではない。
日本で発行されているクレジットカードの多くは
カード番号が16桁
Visa、MasterCard、JCBは「4・4・4・4」
アメックスは15桁「4・6・5」
ダイナースクラブは14桁「4・6・4」
ごとに区切られている。
桁数や区切り方は違っても、番号の付け方は「ISO/IEC 7812」と言う国際規格に準拠しています。
先頭から6桁でカードの発行会社や具体的な種類が分かるようになっています。
7桁目以降が会員個別の口座番号。
最後の数字はチェックデジットです。
1桁目は
JCBが「3」
Visaが「4」
MasterCardは「5」
先頭から6桁は
BIN（銀行識別番号）
IIN（発行者識別番号）
先頭の1桁目はMII：主要産業識別子
(カード発行会社の産業分類によって数字が異なる)
●MII＝主要産業識別子
ISO予約値と定義されているのが「0」
空港関連と定義されているのが「1、2」
ただし、先頭が「1、2」のクレジットカードは現状存在しないと見られる。
金融関連と定義されている、先頭が「3」「4」「5」のクレジットカードが多数です。
先頭が、
JCB、アメックス、ダイナースクラブカードは「3」
Visaは「4」
MasterCardは「5」
クレジットカードのBIN（IIN）の一例
「3」から始まるBIN（IIN）
3528-24 SAISON郵貯 JCB
3540-23 JCBコーポレート一般
3541-01 JCB GOLD プロパー
3691-16 Diners 一般
3695-63 Diners コーポレート
3761-04 AMEX
3761-07 AMEX GOLD
「4」から始まるBIN（IIN）
4205-23 AEON-VISA
4297-69 楽天カード VISA
4980-03 三井住友VISAクラシック
「5」から始まるBIN（IIN）
5252-15 SAISON-MASTER
5302-30 三井住友MasterCard GOLD
5436-16 アコム-Master
運輸分野として定義されている「6」と
石油関連と定義されている「7」は
クレジットカードではなく主にETCカードや国際ブランドを持たない百貨店カードなどに割り当てられている。
ヘルスケアや医療、通信関係に定義されている「8」
国ごとに割り当て可能な「9」に関しては、一部ETCカードに割り当てられている(日本で発行されているクレジットカードには存在しないようだ)
最後の桁は入力ミスをチェックするための数字
カード番号の最後の桁は、番号の入力ミスなどを検知するための数字「チェックデジット」となっている。
入力したカード番号の入力ミスがあれば、チェックデジットと照らし合わせて、それが判明する。
実際の決済に至るにはさらに名前、有効期限、セキュリティコード（実店舗ではサインか暗証番号）などがカード情報と一致しなければならないため、入力間違いが原因で他人のカード番号で決済してしまうことはありえない。
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