2020年02月23日
面接質問でよくある「映画トーク」、急に聞かれてウロたえないためにー
新卒でも、転職活動でも、面接で不意に聞かれる「映画はよく見ますか?」といった質問。
就職と何の関係があるの?と思いますよね。
でも、こういったいわゆる「映画ネタ」質問は、志望者の個性や本音を引っ張り出す質問として、企業ではけっこうよく使います。
なぜなら、好きな映画にはその人の好みや考えが反映されるのと、世間の動きへの関心度も見られる便利な質問だからです。
(関連記事:『就活の面接質問、「最近見た好きな映画は?」になんと答えますか?』で理由を詳しく説明)
突然の質問に、ウロッとならないようにしたいものですね。
■観ていないときは、「最近、観ていません」と明言
「映画はよく見ますか?」と質問され、最近ほとんど見ていない、あるいは語れるものが思いつかない場合を先に解説しておきましょう。
そんな時の応対は、「申し訳ございません。最近、観ておりません。」と明言します。
面接官はこの質問で何らかの意図をもって質問しているので、答えられないというのはちょっと残念。
観てないものはしょうがない、とここはキッパリあきらめ、モジモジせずに断言します。
「申し訳ございません。」という言葉は、日常会話であれば謝る筋合いのものではありません。
しかしここでは、あくまで就職面接の質問なので謙虚に「申し訳ございません。」と前置きしておくと印象もいいでしょう。
ただ、「愛読書は?」と同様に世間一般常識的に、映画の一本ぐらいは語れるものは持っておきましょう。
企業人は、仮に営業職になったとして世間話の材料として映画をとらえるところが多くあります。
■『1917 命をかけた伝令』を使って解説
(引用:https://www.facebook.com/1917Film/)
さて、「映画はよく見ますか?」と聞かれたら、最近、何本か見た中から印象に残っている映画を挙げるといいでしょう。
言い方は、履歴書に「趣味は映画鑑賞」と書いていない限り、
「ハイッ!頻繁にとまではいきませんが、話題の映画は見るようにしています。」
と答えるといいでしょう。
今回の具体的な応答例は、2020年公開の戦記映画『1917 命をかけた伝令』を使って解説します。
(画像引用:https://www.facebook.com/1917Film/)
1.簡潔なあらすじの<応答例>
面接官:「最近見られた映画で印象に残っている映画はありますか?」
志望者:「ハイッ!『1917 命をかけた伝令』が強く印象に残っています。」
(ちなみに、答える前に「ハイッ!」と強めに言うとクセを付けると好印象につながります。)
面接官:「では、簡単なあらすじと、印象的だった点を簡潔に説明して下さい。」
志望者:「ハイッ!まず、簡単なあらすじから述べます。背景は第一次世界大戦でタイトル通り、1917年のことです。
ドイツ軍を攻める英軍が、激戦の結果、通信網がダウンし重要な将軍のメッセージを味方の軍に伝えなければならない事態が発生します。
その伝令に選ばれたのが主人公となる2人の兵士ですが、撤退したと見せかけているドイツ軍の陣地内を必死の覚悟で通り抜け、味方にメッセージを伝える話です。
◆あらすじを簡潔に述べるときのポイント
(引用:https://www.facebook.com/1917Film/)
(1)はじめて観る人を想定
面接官が映画の質問をする以上、多少なりとも映画の内容は知っているはず。
しかし、それは意識せず観たことがない人に教えるつもりで話すといいでしょう。
⑵最初に背景を述べると説明しやすい
背景とは、「時代」(この場合だと、第一次世界大戦)、「舞台」(英軍と独軍の激戦地)など
⑶簡単な流れを主人公を通して
どこから説明しようかという場合は、主人公をまず挙げる。(伝令の二人が味方にメッセージを届ける話)
この3ポイントを念頭に置いて、話していくと話しやすいでしょう。
あれこれ言いたい点が出てくるけれど、できるだけ削いでいくようにします。
2.印象に残っている点<応答例>
志望者:「次に、印象に残っている点について述べたいと思います。全体としては、強く感動した映画でした。印象に残っている具体的なところは3点あります。
ひとつは、「恐怖を感じながらも、一旦、命令を受けた後の決断力の強さ」
ふたつめは、「2人が励まし合う姿と協力」
みっつめは、「目的を達成した安ど感の一方で、戦争のむなしさ」
◆印象点の述べ方の解説
2時間もある映画の中から、印象的な点を探すのはなかなかむつかしいものです。
しかし、面接官も絶対的な正解を持って尋ねているわけではありません。
あくまで、志望者の主観で十分なので自信を持つことです。
最初に「全体として」と述べた後、3点でも2点でもいいので結論からしっかり述べるようにします。
結論を言ったあとは、時間との関係で膨らませるなり、端折るなりするといいでしょう。
3.最後をきっちり締めくくる
「簡単なあらすじと印象に残っている点を」という質問は、答えるにはちょっと長い質問かもしれません。
しかし、求めていることはビジネスの世界でもあり得る、「簡潔にまとめて話す力」を試されています。
自分の話が長くなると、引きずられどこまで話したっけ?となりがちです。
したがって、最後に
「以上が、『1917 命をかけた伝令』の簡単なあらすじと印象に残っている点です。」
と締めくくりの言葉を添えると「まとまり感」がよく出ますよ。
■まとめ〜企業の気に入る映画のチョイスとは〜
今回紹介した、『1917 命をかけた伝令』はいわゆる戦記映画です。
戦争映画に出てくる組織や命令、あるいは目標への執念、仲間との協力は必ずビジネスの世界と相通じる点が多いので、ぜひチョイスするといいでしょう。
一方、戦記映画にありがちな悲惨さ、戦争のむなしさが描かれるシーンもあります。
そこばかり強調すると、単なる反戦論だけになるので要注意。
バランスよく話すことが大切です。
これ以外、「映画ネタ」質問でおススメな戦記映画を紹介しておきましょう。
参考:『ウィストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』
参考:『ユダヤ人を救った動物園』
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