2019年05月28日
映画『ダンケルク』とあわせて見たい『ウィンストン・チャーチル』。大撤退の史実!
「ウィンストン・チャーチル」は誰もが一度は聞いたことのある名前。イギリスの第61代首相です。
この映画の原題は「Darkest Hour」(もっとも苦しい時期)。副題にもあるように、第二次世界大戦中にヒトラーと戦った時期にスポットが当たっています。
チャーチル役の名優ゲイリー・オールドマンは、この映画でアカデミー賞主演男優賞を受賞。
また、特殊メイクが素晴らしく、日本人の辻一弘さんが「メイクアップ&ヘアスタイリング賞」を受賞したことでも有名になった映画です。
あらすじ・時代背景
ヒトラーと戦った中でも、主なテーマは「ダイナモ作戦」。
同盟国フランスに送っていたイギリス軍がナチスドイツの猛攻を受け、フランス北部の「ダンケルク」から撤退した時の作戦名です。
この「大撤退」は、世界史に残る4年後のノルマンディー再上陸につながったと言われています。
この間、チャーチル首相はなにを迷い、どんな決断をしたのでしょうか…。
あらすじ・ここが見どころ
(引用:
https://www.facebook.com/DarkestHourUK/)
◇ダンケルク撤退への道
1939年、ナチスドイツはポーランドに侵攻。以降、ヨーロッパは次々とヒトラーの手に落ちて行ったのです。
同盟国フランスと共闘し同国に援軍を送っていたイギリスも、ドイツの機甲師団には勝てず、追いやられた先がドーバー海峡に近いダンケルク。
その兵士の数は、なんと40万人と言われています。
◇ヒトラーとの講和を迫られる
議会では、保守派がチャーチルにヒトラーと講和の道を選択すべきと詰め寄りますが、チャーチルは拒否。
結局、ダンケルクに退避した40万人は、身を隠すものがなにもない海岸に残されることに。
当時、制空権はドイツに握られており、彼らは無抵抗のまま陸と空の両方から攻撃にさらされていきます。
◇秘書エリザベスの悲痛な生の声
ヒトラーと最後まで戦う意志を見せ続けるチャーチル。しかし、40万人を人質に取られたような状態の中、チャーチルの迷いと苦悩は深まるばかり。
彼の苛立ちを目の当たりにし、寄り添う秘書エリザベス・レイトン(リリー・ジェームズ)。
❖リリー・ジェームズ⇒「ベイビー・ドライバー」
彼女の一市民としての声を聴き、また、妻クレメンティーン(クリスティン・スコット・トーマス)に支えながら彼はどう決断していくのでしょうか…。
クライマックスからエンディングへ
(最後のネタバレなし)迷いに迷うチャーチルが最後に聞こうとしたのは、市民の生の声。
ひとりで地下鉄に乗った彼が耳にしたのは、Never Surrender!
ヒトラーに屈しないことと、ダンケルクで砲弾にさらされている兵士たちの救出でした。
民意を感じ取ったチャーチルが下したのが「ダイナモ作戦」。
40万人を引き揚げるには圧倒的に不足する船舶の手配!これに国をあげて取り組むのでした…。
感想とおすすめ度
多少の犠牲を払いながらも、後々の戦いに多くの人的資源を残すことのできた「大撤退作戦」。
なんといってもクライマックスは感動的です。
We Shall Never Surrender!彼の議会での演説に痺れます。ぜひ、ご覧ください!
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