2019年05月27日
サラミスの海戦が目前に、歴史映画『300スリーハンドレッド 帝国の進撃』
映画に出てくる「帝国」といえば、マーベルコミック「キャプテン・マーベル」のクリー帝国、あるいは「スターウォーズ」の銀河帝国を思い出します。
しかし、この映画の「帝国」は地球の歴史をさかのぼった紀元前500年頃の話。
現在の、イラン高原からトルコ、エジプトまで治めたペルシャ帝国のこと。
西はエーゲ海近くまで侵略し、もうすぐギリシャというところまで拡大した時の、いわゆる「ペルシャ戦争」が舞台です…。
あらすじ・背景
この映画の前作「300 スリーハンドレッド」は、スパルタの精鋭300人で100万の大ペルシャ軍を迎え撃ったという悲劇のストーリー。
モデルは、史実にある「テルモピュライの戦い」で、善戦するも陸路では結局、多勢に無勢。全滅するのでした。
続編となる今作は、ギリシャの都市国家アテナイのテミストクレス将軍(サリヴァン・ステイプルトン)を中心とした同盟軍で、ペルシャ帝国のクセルクセス王にさらに激しく抵抗します…。
あらすじと見どころ
(引用:https://www.facebook.com/300riseofanempirespartans/)
◇サラミス島の海戦へ
海戦に誘導するといっても、ペルシャ海軍の戦力も相当なモノ。周囲は反対しますが、テミストクレス将軍は、海上に固執します。
彼が誘導しようとしたのは、サラミス島の近海。ここは、入り組んだ峡谷の多い島でした。
狭い海峡では、両軍の大きな戦力差を縮められる考えたのです。
◇ペルシャ海軍の切札「アルテミシア」
さて、この映画の見どころは、ペルシャ海軍の切札アルテミシア(エヴァ・グリーン)の登場。
女海賊として今も名を遺す、妖艶な指揮官です。
クセルクセス王に仕えた小国ハリカルナッソスの女王で、押され気味のペルシャ海軍の先頭に立ち、テミストクレスに果敢に挑みます。
なお、この戦いは歴史上の「サラミスの海戦」がモデルになっています。
◇演技派エヴァ・グリーンが楽しめる!
暗い過去をもつアルテミシアの怨念の表情と、策略を巡らせる彼女の顔はなかなかの迫力。
アルテミシアを演じるエヴァ・グリーンは、『007カジノロワイヤル』が有名ですが、圧倒的な演技力が魅力です。
また、兵士を満載した当時の木造船「三段櫂船(さんだんかいせん)」同士が激突する映像も見どころがいっぱい。
クライマックスからエンディングへ
優勢のはずのペルシャ軍ですが、狭い海域では案の定、船と船の一騎打ちしかできず、テミストクレス率いる精鋭に攻め込まれて行きます。
何万もの兵を従えながらも、最後決戦では船上で、テミストクレスとアルテミシアが直接対決。
なかなか見応えがあります。
歴史に名を遺すペルシャ戦争の分かれ目を見届けて下さい…。
感想とおすすめ度
紀元前500年ごろの戦争を映画で再現!
映画はなんでもできると言うものの、これだけリアルな映像だと本当に見ごたえがあります。
古代史をちょっと紐解きながら見てみると、また感慨深いものがあります。おすすめです、ぜひ!
300 <スリーハンドレッド> 〜帝国の進撃〜 [ サリバン・ステイプルトン ]
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