2019年04月29日
スパイ映画『レッド・スパロー』、ロシア女スパイvsCIAエージェントのだまし合い!
ロシアの女スパイ映画です。「レッドスパロー」は直訳すれば、「赤い雀」。
赤は共産圏、スパローはスパイの暗号です。
あまり政治的なニオイは気にせず、純粋にギリギリのスリルを楽しんで下さい。
ただし、ちょっと怖いところは薄目を開けてみましょう。
ジェニファー・ローレンスが好きな人、スパイ映画が好きな人にはたまりません。
あらすじ・映画の背景
主演ジェニファー・ローレンスは、『ハンガーゲーム』などが有名ですが、今作では「レッドスパロー」ことドミニカ・エゴロワ(スパイ名:カテリーナ)で登場。
ドミニカは、美貌と優れた身体能力をもったロシアのトップバレリーナです。
しかし、公演中の事故で二度とバレエができなくなることに。
そこにあらわれたのが、ドミニカの叔父で、ロシア政府の情報局高官ワーニャ・エゴロフ(マティアス・スーナールツ)。
ワーニャは、ドミニカを助けるフリをしながら、「政府に貢献する仕事」=「レッドスパロー」に誘おうとしていたのです…。
あらすじ・見どころ
(引用:facebook公式
https://www.facebook.com/RedSparrowMovie/)
◇ドミニカが罠にはめられた手口は?
そもそもドミニカはなぜスパイの道に入ったのか?
ワーニャは、ドミニカが受けた公演中の怪我は、同僚のライバルが故意にやったものだと教えます。
激怒したドミニカは、すぐさまライバルと共犯者を襲い負傷させることに。
ワーニャはこれをゆすりのネタにし、ドミニカに次なる仕事を言いつけます。
それは、某議員へのハニートラップでしたが、事に及ぶ直前に議員は目の前で誰かの手で殺害。
あたかもドミニカが殺害事件に関わったかのように仕組んだのです。
◇「レッドスパロー」への道
はめられた事を知らないドミニカは、ワーニャから究極の選択を迫られます。
「今後、政府の訴追で死を選ぶか、『レッドスパロー』になって政府に尽くすか?」と。
ドミニカには、病気で伏している母親がいたのですが、バレエができなくなり収入が立たれていました。
母親の面倒をどうすればいいのか、彼女は窮地に立たされます。
それはすべてワーニャが描いた罠で、そんな彼女には母親の援助も前提とした、スパイになる選択しか残っていませんでした。
◇スパイ名「カテリーナ」が接近した者は?
(引用:facebook公式
https://www.facebook.com/RedSparrowMovie/)
ドミニカが送られたのは、スパイ養成所でした。
あまりにも冷徹な養成所の訓練でしたが、ドミニカは同僚を殴打したところからわかる通り、度胸も能力も素晴らしく抜群の成績で卒業します。
ワーニャが見込んだ通りでした。
スパイ名は「カテリーナ」。彼女のミッションは、ロシア政府内からアメリカに情報を流す内通者「マーブル」を探し出すこと。
そのためにドミニカが接近したのは、アメリカから潜入スパイ、CIAエージェントのネイト・ナッシュ(ジョエル・エドガートン)でした。
クライマックスからエンディングへ
さあ、ここからのスパイ対スパイの腹の探り合いはいわゆる神経戦で、ピリピリ感が満載。
カテリーナとして、ドミニカはアメリカ側に立っているかのように見せかけネイトに近づきますが、ネイトはすでにカテリーナの正体を知っていたのです!
しかし、ネイトはそのまま受け入れて、逆にカテリーナから情報を探ろうとします。
そのやりとりを見ていると、「もしかしたらカテリーナは本当は祖国を裏切り、アメリカに寝返りしようとしているのでは?」
とさえ思わせる展開もあるので、しっかり鑑賞して下さい。
感想とおススメ度
ロシアのスパイ養成所を優秀な成績で卒業したスパイが、まさか国を裏切る行為に?
と、ハラハラしていると最後のとんでもないドンデン返しが待っています。
「マーブル」が誰かも楽しんで推理して下さい。
途中、いくつかの惨殺場面や拷問シーンがあり要注意ですが、主演ジェニファー・ローレンスファンには見ごたえのあるおススメ映画です!
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