2016年08月03日
オーディオテクニカ SOLID BASS ポータブルヘッドホン ブラックレッド ATH-WS770 が送料無料の13,410円!
NTT-Xにて、オーディオテクニカ SOLID BASS ポータブルヘッドホン ブラックレッド ATH-WS770 BRD が会員割引されて13,410円で販売されています。φ53o DEEP MOTION DRIVER 搭載、剛性の高いアルミニウム材による制振構造設計による重低音再生が特徴のヘッドフォンです。数日前に紹介したオススメのエレコムのEHP-F/OH2000MBKが完売だそうで、次のヘッドフォンを物色していたら目にとまったのがこの商品です。このヘッドフォンはハイレゾ音源対応ではないのですが、音質的には価格以上のものがあると思いますので、ポイントを絞って紹介します。エレコムのEHP-F/OH2000MBKと大きく異なる点は、最大入力が1,000mW(エレコムは100mW)、ドライバーユニットがφ53mm(エレコムはφ43mm)、再生周波数帯域が8〜29,000Hz(エレコムは20Hz〜40,000Hz)、インピーダンスが38Ω(16Ω)で両方とも密閉ダイナミック型です。繊細な表現はエレコムのEHP-F/OH2000MBKの方が得意、ダイナミックでパワフルな音楽表現はテクニカのATH-WS770に分があるという感じでしょうか。(厳密には、エレコムのEHP-F/OH2000MBKと比較するにはハイレゾ対応のテクニカのATH-WS1100の方がよいとは思います)
ヘッドフォンから実際に出てくる音は、両者で全く性質が違って面白いのですが、ハイレゾ音源を聴くわけでないのなら、本製品の能力は十分に満足できるものです(あくまで15,000円未満のヘッドフォンで)。ハイレゾ対応機器は増えてはきていますが、ハイレゾ音源がまだ不足しているのが現状で、また音源はそれなりの価格がしますので、ハイレゾ未対応品で高品質なものを選べといわれれば、本製品がリストに上がってくると思います。本ヘッドフォンの装着感は価格帯ピカイチで、付け心地と約265gある重さも負担にならない感覚です。重低音が自慢のSOLID BASEシリーズですので、ベース音の響きを聴き比べればズシリと重く、しかも芯があるという、さすがテクニカというチューニングです。重低音重視モデルは、低音にフォーカスしすぎて高域が汚く耳を刺すような音になりがちですが、本製品は高音域がしっかりとしているだけでなく、さらに綺麗に表現できています。この高域の綺麗さが低音のインパクトをぬぐってしまいますので、低音重視派ユーザーのなかには不満に思う人もいるようです。テクニカに言わせると、ひずみの少ない中高域は、精密加工アルミニウム材を組み合わせた堅牢なデュアル・エンクロージャー構造のおかげだそうですが、構造だけでそこまでひずみが取り除けるとは思えないので、個人的にはむしろドライバーユニットが高性能なのかなと感じるところです。単純に低音をイコライジングで大きくするような安っぽい音作りではなくて、ベースの芯の迫力をきかせて、その余韻部分をもしっかりと引き出すのは、さすが専門メーカーと思うところです。不満点が無いわけではなくて、低域と高域のチューニングがデフォルトで行き届いているため、中域が普通すぎる気がします。もっというと、やや中域不足気味な感じを覚えます。しかし、再生ソフト側のイコライジング処理で十分に補えるレベルですので、実際のところ問題にはならないと思います。具体的には、中域を持ち上げるか、低域と高域を抑え気味に設定すれば、全体的にしっとりした感じで、艶っぽくなりました(おとなしくなったわけではないです)。ハイレゾ対応ではありませんが、全域でひずみの少ない再生ができるヘッドフォンはそれほど多くはありませんので、ロック系の音楽がお好きな方にはオススメです。
タグ:NTT-X
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