2011年04月17日
本『かばん屋の相続 (文春文庫)』
銀行を舞台にした短編小説集
『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』ですっかり池井戸ワールドにはまってしまい、文庫化されるごとに彼の作品を読んでいます。
ボクが銀行員ということもあり、彼の本を読むたびに、
やっぱり銀行マンというのは、特殊であり普通じゃないんだと思い起こされます。
彼の短編集ははじめて読みましたが、この文庫に収められている5編とも、それぞれが50ページにもかかわらず、印象深い主人公とその脇役によって色濃い内容となってます。
特に、3編目の「手形の行方」は、預かった手形をなくしてしまう話ですが、銀行員は取引先から通帳や現金や手形を取り次ぎしますが、もし自分が預かったものをなくしたら・・・と考えると、ぞっとしてしまいました。また4編目の「芥のごとく」では、新人銀行マンが業況悪化先の建て直しを誓い社長との絆を深め、奮闘するものの・・・最終的には厳しい現実により・・・と銀行マンなら体験するであろう苦い経験を代弁してくれる話になってます。
この本を読んで、銀行員の姿を疑似体験していただければと、銀行員のボクが思う作品でした。(世間一般の銀行員のイメージとは違って、実際は泥臭い仕事がほとんどということが伝わると思います)
⇒「Amazon」
⇒「楽天ブックス」『かばん屋の相続』
.
『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』ですっかり池井戸ワールドにはまってしまい、文庫化されるごとに彼の作品を読んでいます。
ボクが銀行員ということもあり、彼の本を読むたびに、
やっぱり銀行マンというのは、特殊であり普通じゃないんだと思い起こされます。
彼の短編集ははじめて読みましたが、この文庫に収められている5編とも、それぞれが50ページにもかかわらず、印象深い主人公とその脇役によって色濃い内容となってます。
特に、3編目の「手形の行方」は、預かった手形をなくしてしまう話ですが、銀行員は取引先から通帳や現金や手形を取り次ぎしますが、もし自分が預かったものをなくしたら・・・と考えると、ぞっとしてしまいました。また4編目の「芥のごとく」では、新人銀行マンが業況悪化先の建て直しを誓い社長との絆を深め、奮闘するものの・・・最終的には厳しい現実により・・・と銀行マンなら体験するであろう苦い経験を代弁してくれる話になってます。
この本を読んで、銀行員の姿を疑似体験していただければと、銀行員のボクが思う作品でした。(世間一般の銀行員のイメージとは違って、実際は泥臭い仕事がほとんどということが伝わると思います)
⇒「Amazon」
⇒「楽天ブックス」『かばん屋の相続』
.
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く