これは、三番目に大事なものと言うRCサクセションの曲です。
作詞:忌野清志郎 作曲:肝沢幅一
歌詞はこちら。
https://petitlyrics.com/lyrics/921303
BEST OF THE RC SUCCESSION1970〜1980と言うアルバムが好きでよく聞いていました。
いかにもロック、ベイベー!と言う感じよりも、どちらかと言うと昔の曲の方が好みでした。
なんとなく、メッセージが濃くてストレートに感じられるから。
youtubeで「初期のRCサクセション」で検索した時に、この曲を見つけました。
この曲は私の持っているアルバムには含まれていなくて、この動画で初めて知りました。
まだこの頃はメイクしてなくて髪型も大人しくバカリズムの升野さんみたい。
でも、声を聴くと確かに忌野清志郎。
ロックではなくフォークだけど、この頃から既に清志郎節全開。
目付きがするどくどこか冷めてるようで、時折しかめっ面で声を絞り出します。
歌詞の内容は、女子高校生の視点。
その女性が大事なのは自分、勉強、その次に恋人と言う。
大事な時期だからか、高3になったらしばらくお別れしましょうとのこと。
あぁ、これは清志郎さんの実体験で、女の子にフラれたのかな?w
その経験を糧にして曲を作ったのか。
それにしても、男の子なら誰もでもよくて、見せびらかすためだなんて。
遊ばれているのか、そもそも相手にもされてないのか。
そして、ラスト。
何かを待ってるかのようにたっぷりと間を取って、一言。
その声はびっくりするくらい澄んでいて、しかもその一瞬だけやさしい目。
ゾクっとしました。
不意に短刀でぶすっと刺されたみたい。
ああ、そうなのか、そういう事なのかって、全部理解しました。
たった5分ほどなのに、ちゃんと物語になっていて、主人公の女の子の複雑な心情も表現されている。
ラストのあれ以上短くても長くてもいけない見事な間。
計算されたタイミングなのか、会場の空気を直感で読み取ってるのか、いずれにしても完璧。
はぁ、すごい人は昔からすごいんだなぁ。(小並感)
忌野清志郎さんについて残念に思うことが2つあります。
1つは、いい曲が沢山あるのに、誰もが知ってる曲と言うのは意外に少ないこと。
知名度が高いのはスローバラードとデイドリームビリーバーあたりでしょうか。
これからもいろんな人が歌い継いでほしいです。
もう1つは、もっと映画やドラマを見たかった。
なんの作品か忘れましたが出演しているのを見て、すごく味がありました。
演技が上手かどうか知りませんが、セリフがなくても存在感ありますもんね。
もし、神龍を呼び出して願い事が叶えられるなら、
一番目はいつまでも健康でいたい、その次に仕事がうまくいくことで、三番目に清志郎の新曲が聞きたい。