市場はきっかけが欲しかっただけ?
先週のFOMCでは、
極めてハト派的と解釈されました
パウエル議長会見だですが金曜日の
雇用統計の結果を受けて、タカ派方向に
シフトしていると想定されていました。
よって、講演に向かって
ロングポジションを持つ
プレーヤーが多い中
ボスティック・アトランタ連銀総裁は
「0.5%利上げに戻ることに驚かない」
とまで言いました
タカ派パウエル期待と同時に
雨宮新日銀総裁期待もあり、
ドル円はロングになりやすい状況の中
ユーロドルやポンドドルも
下落トレンドに入りつつあり、
目先はドル高となりそうですが
発言の要旨は以下の通り。
*先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)でのメッセージは、インフレ鈍化のプロセスは始まったが、まだ先が長いというものだ
*インフレ低下プロセスにはかなりの時間がかかる。
*プロセスには紆余曲折あり、さらなる利上げが必要となる可能性
*雇用統計は予想よりかなり強い
*強い雇用統計は、われわれが相当な期間を要すると考える理由を示している
*継続的な利上げが適切と予想、まだ十分に抑制的な水準には到達していない
*予想以上に強いデータが続けば、それに応じて追加利上げを実施する
*2%のインフレは世界の標準、FRBは変更を検討せず
*2023年はインフレが大幅に鈍化する年になる見通し
*インフレを2%に近づけるには来年までかかるだろう
*経済が堅調なため、労働市場も堅調
*雇用市場にダメージを与えずディスインフレが始まったのは良いこと
*新型コロナのパンデミック(世界的大流行)、米国の労働力供給に永続的な影響を残した。労働者不足は「構造的」と感じられる
*労働市場は現時点で最大雇用を超えていないとしても、少なくとも最大雇用の状態
*現在のインフレの大部分はパンデミックに伴う活動の停止と再開に関連
*バランスシート縮小の終わりに近づくまでに「数年」
*債務上限は財政当局の問題
*債務上限巡る議論、議会の上限引き上げによってのみ終わらせることが可能で、そうなる必要がある
*債務上限が引き上げられなかった場合、FRBがその影響から経済を守ることができると考えるべきでない
*FRB、長期的に2%のインフレ目標達成に向けた手段を有しているが、インフレは世界的なイベントに影響される
*忍耐強くある必要
*サービス部門の大部分でまだディスインフレは見られず、忍耐が必要
*住宅部門でディスインフレはまだ見られていないが、今年下半期に起きる可能性
*ディスインフレがいつ大規模なサービス部門に定着するか最も懸念、外部要因も懸念
*労働市場の状況に多少の軟化が見られると予想
*労働市場は堅調だが賃金の伸びは緩やか、今回のサイクルはこれまでと異なる可能性
*賃金上昇、持続可能な水準近くまで低下
*労働市場が軟化するとの見方は変わらない
*われわれはデータに反応する
*好調な労働市場や高インフレ示すデータが続けば、織り込み済み以上の利上げが必要になる可能性
*力強い雇用統計、インフレ対応に長い道のりが残っているとの先週のメッセージを強調
*インフレが痛みなしに直ちに解消することはない
*一段の利上げを行い、その後に十分かどうか見極める必要
この内容をきっかけにドルは売られ131.5付近の壁も破って
131円台もブレイク前日の急上昇の窓埋めをする形になりました
市場は下落のきっかけが欲しかったのかもしれません
これから出直し上昇があるか期待しています