想定通りの重要イベントでした
8日のニューヨーク株式相場は、積極的な利上げへの警戒感から反落して始まったものの、その後は見直し買いが入り、プラス圏に浮上した。FRBのパウエル議長は8日のオンライン会合で、インフレ抑制に「強く取り組んでいく」と改めて表明。また、欧州中央銀行(ECB)は8日、政策金利を0.75%引き上げることを決定した。米欧の中央銀行がともに積極的なペースでの利上げを継続するとの見方が広がる中で景気減速への懸念から、米株は下落して始まった(Yahoo finance・JIJI.COM・みんかぶFX・FISCO)。
パウエル議長の、ケイトー研究所で行われた金融政策に関する討論会での発言要旨は以下で、ジャクソンホール会議と同様でした。
*インフレに対し直ちに、強力に行動する必要
*仕事をやり遂げるまで、続ける必要
*FRBには物価安定達成の責務がある
*インフレが目標を上回る期間が長引くほど、リスクが高まる
*歴史は時期尚早の緩和を警告している
NY市場ははこの日の安値まで下げた後は、重要イベントを通過した安心感からプラス圏に切り返しました。
パウエルFRB議長の講演後も米長期金利の上昇が落ち着いていることで金利低下の局面で恩恵を受けやすいハイテク銘柄にも買いが入り、株価を支えました。
米労働省が8日発表した新規の失業保険申請は前週比6000件減の22万2000件と、市場予想よりも良い内容だったことは相場の支援材料となっています。
パウエルFRB議長の講演後も10年債利回りは3.313%と穏やかな上昇 (+1.41%)。2−10年債の逆イールド継続。
米10年債利回りは上昇で、ドルは高止まり。ドル・円は143円995銭。 (+0.16%)。
WTI原油は、世界的な景気減速懸念から7カ月ぶりの安値まで下落した後、上昇、1バレル 82.8USD(+1.05%)と反発。
Goldは、米10年債利回り上昇を受け、1,708.1USD(-0.6%)と反落。
BTCは、ナスダックが上昇し、19,348.71USD (+1.66%)と連れ高で、続伸。
「昨夜ののニューヨーク株式相場は、パウエル議長の、金融政策に関する討論会での発言要旨が、ジャクソンホール会議と同様だったことで、10年債利回りは3.313%と穏やかな上昇 (+1.41%)。ドルは高止まり。ドル・円は143円995銭。 (+0.16%)。米長期金利安定で3指数は小幅続伸しました。」