2018年07月27日
ホームヘルパー2級(介護職員初任者研修)を取得した話 〜 施設実習最終日 グループホームA 〜
施設実習もこれで最後、長かったホームヘルパー2級(介護職員初任者研修)取得への道が見えてきた。今回の実習も前回と同じグループホームで行う。10時から前回接したK様とのコミュニケーションで昼になった。昼食時は手は動くのだがなぜか食事が自分で摂れない入居者(婆さん)の食事介助をさせてもらう。
これから口に運ぶ食材の説明と声掛けをしながら介助していくと、その入居者は涙ぐみながら手を合わせ「ありがとうございます」と何度もお礼を言ってきた。その姿を見たら体中に熱いものが込み上げてきて涙が出そうになり必死でこらえた。これまで生きてきた中で人からこんなにも感謝された経験はない、しかも無職クズ人間である自分に対してだ!本当に嬉しかった。
この出来事が後に介護職へ飛び込むきっかけとなったことは言うまでもない。食事後は引き続きK様とコミュニケーションを取りながら過ごした。14時過ぎ、K様の入浴介助をさせてもらうことになる。職員が見守る中、授業で習った事、デイでの入浴介助を思い出しながら1時間ほど掛けて行った。
その後、時間が余ったので職員達と雑談し「ウチに来たらいいじゃない(今思えば社交辞令)」と声を掛けてもらい嬉しくなる。この施設の職員はケアマネ以外は全て女であり、もしそういった環境で仕事できたら楽しいだろうとか、恋愛するチャンスが巡ってくるかもしれないとか、下心丸出しの妄想をした。
15時過ぎから個室でレポートを書きながら「もう終わりか、まだこの施設に居たい、帰りたくない」そんな思いだった。俺にとってこの施設は好印象、介護職に就くならグループホームにしようと決意を固めた。最後に施設長と反省会をして実習終了。
初日、食事を作っていた職員は俺と同じくこの施設で実習後、施設長から誘われ働いているそうだが俺にそんな事が起こるはずもなく後ろ髪引かれる思いで施設を去る。後日、職安でこの施設の求人を見つけたので何の迷いもなく受付へ。この施設はほとんど男性を採用しないのでやめておいた方がよいとのことだったので諦めた思い出が蘇る。
◆当時のレポートを晒しておく
本日は食事介助と入浴介助をさせていただきました。講習で学んだことですが実際には人それぞれ状態が違い、その人に合ったやり方があり介護の仕方には正解がないことが分かりました。この2日間で感じたのはコミュニケーションの難しさでした。入居者様の状態、人生などの情報が分からないとなかなか話し掛けづらく会話が弾みませんでしたが経験を積めばコミュニケーションはとれるものだと感じました。
そして認知症といっても色々なタイプの方がおられるということを実際目にすることができました。デイサービスの実習では職員の方が常に話題を作り明るく利用者様を盛り上げているようでしたが、グループホームでは自然に家族と過ごすようなゆったりとした雰囲気があり、入居者様がその人らしく生活できるよう自立支援されている様子を見ることができ貴重な経験となりました。
◆終了式
ホームヘルパー2級の終了証を貰いに行くのだが、郵送も可能なので半数の生徒は教室に来なかった。皆の前で施設実習の感想を述べるように言われた。想定外だったが「介護拒否や嫌な目で見る利用者が居たので男はあまり歓迎されない仕事だと感じた」みたいな事を言った気がする。
「最後にみんなで食事でも」という展開には当然ならず、式が終わると各自速やかに散って行った。
posted by ゲーリー at 14:43
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