◆施設実習2日目 訪問介護
この日も同じ施設に向かうと、訪問介護の事務所に案内されしばらく待機。8時半頃、担当の職員(おばちゃん)の車に乗り利用者宅へ向かう。気さくな人で道中色々話しかけてくれ気が楽だった。最初に向かった先はなぜかホームセンターだった。聞いてみると利用者の買い物らしく、けっこうな量のペットフードを買い込んでいた。
その後、1件目である屋敷風の家に行き利用者の方(婆さん)に挨拶して掃除の手伝いと片づけを一時間弱行った。介護じゃなくて便利屋みたいな仕事だなと思いながら1件目を後にした。
2件目は「介護」と呼べる仕事だった。寝たきりの婆さんがベッドに居て、横には生命を維持するためと思われる装置が動いている。会話のできる状態ではない利用者にも関わらず職員のおばちゃんは自然に話し掛けている。ここでの仕事は「オムツ交換」のようでさっそく取り掛かっていた。初めて見る他人の便(大量の下痢便)と猛烈な悪臭を目の前にしても拒否反応が全く起こらない自分が居た。
手際のよい清拭とオムツ交換作業を見学した後、部屋内の掃除をしていたが、これはサービスにはないことで本来ならしなくてもよい作業だがこういう心遣いも大切だと職員は言っていた。授業ではサービスにはないことをしてはならないと習ったのだが、理想と現実は違うことを実感する。
施設に戻ると12時を少しまわっていたので昼休憩となる。前回と同じく個室にて持参した弁当を食べてレポートを書き進めながら過ごした。午後からも訪問先をまわるのかと思いきや今日は仕事がないとのことだったのでデイサービスで過ごすことになったが、相変わらず利用者に話し掛けられず苦痛で長く感じる時間を耐え抜いた。
16時以降は掃除を手伝って実習を終えた。終業前に行う各利用者の介護記録報告ミーティングに参加、最後に実習の感想を求められて焦ったが「これまで製造業しか経験したことがなく、介護という異業種を体験できたことは貴重な経験になりました」と頭を下げた。
この施設での2日間は無事終わり安堵して帰宅する。
◆当時のレポートを晒しておく
午前:8:20〜10:20 訪問介護同行(一軒目) / 10:20〜12:15 訪問介護(二軒目)
午後:13:30〜 デイサービスにて利用者様の介助、見守り、掃除(訪問介護実習終了のため)
学んだこと
寝たきりで反応のない利用者様でも常に声掛けすることの重要性を学びました。短時間でサービス提供するため、作業の一つ一つが手際がよく利用者様に気を配り工夫をされている様子を見ることができました。施設とは違い訪問介護では利用者様の生活に沿ったサービスを提供できる事が魅力に感じ、利用者様の不安を取り除きながら小さな変化を見逃さないことが訪問介護では大切であると学びました。
また自分自身、他人の家にお邪魔し掃除をするという経験は初めてで家庭内の色々な物などを目にしてしまうため、プライバシーや守秘義務を守る重要性を実感できました。
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