2016年02月25日
履歴書・職務経歴書の書き方と留意点
転職活動において、必ずといっていいほど必要になってくるのが「履歴書」と「職務経歴書」です。
職務経歴書は必要ない場合もありますが、企業によっては履歴書とは別に職務経歴書の提出も求められることがあります。
直前になって「準備していなかった」と焦ることのないように、履歴書と職務経歴書はセットで準備しておくようにしましょう。
転職をする際に履歴書を出すのは当然ですが、なぜ職務経歴書が必要になってくるのでしょうか。
そもそも職務経歴書とはどのようなものなのかをまずはご説明します。
職務経歴書とは、過去に自分が従事した職務や役職などを具体的にわかりやすく、時系列や経験(キャリア)に沿って記入するものです。
名前の通り、「職務や、経歴を、書く書類」ですね。
履歴書にも卒業した学校や勤務した会社などを記入する欄はありますが、その欄だけでは記入しきれない場合や、具体的な職務の内容や成果をアピールする書類として使用されることも多い書類です。
書類の形式は特に決められたものはなく、ワードやエクセルなどで自由に作成可能となっています。
今は履歴書を買った際に一緒に入っている場合も多くなりましたし、インターネットで無料でダウンロードして使えるファイル形式のものも多く出回っていますので、わざわざ自分で作成する必要はありません。
書類は手書きでも構いませんが、パソコンがある程度は使えるというアピールの意味も込めて、パソコン入力で作成するほうが好ましいとされています。
履歴書に比べて文字数も多くなるため、誤字などを後で修正できるのもパソコン入力の利点です。
基本的な構成は、職務内容、業務内容、業務内容に対する成果・評価、資格、自己アピールとなっているものを使うのが一般的です。
書類の書き方は様々ですが、どれが正解というものも特にありません。貴重な転職までの時間をムダにしないためにも、下記を参考に仕上げてしまいましょう。
【職務内容】
いつ、どこに勤めて、どんな仕事を経験したのか、退職の理由も簡単に記入しましょう。
(記入例)
社会福祉法人 〇〇会 特別養護老人ホーム 〇〇 入社
デイサービスセンター職員として2年間勤務
その後特養へ副主任及びユニットリーダーとして配属
従来型の特養とユニットケアの両方を経験
平成〇年〇月 上司との人間関係に悩み退職
【業務内容】
自分の行っていた業務をすべて、できるだけ具体的に、箇条書きで記入しましょう。委員会の委員長などの経験もあれば、合わせて記入しておくといいでしょう。
(記入例)
・施設ご利用者の日常生活全般における介護(身体介護、生活援助)
・ご家族様からの相談受付及び支援報告
・関連業者との連絡調整(介護用物品の発注や勉強会打ち合わせ等)
・役職者としての部下の指導及び教育における人材育成計画の作成と実施及び評価
・ユニットリーダーとしてのユニット運営業務全般
・各委員会や会議等での司会進行と議事録作成及
・勉強会開催及びサポート
・エクセル等を使用した資料作成のサポート
・PDCAに沿った業務改善計画と実施及び評価
・施設における年度目標設定と進捗管理
・主任業務
・一部相談員業務補助
・一部ケアプラン作成補助
・OJT推進
・ユニット運営業務
・各委員会委員長
【業務内容に対する成果・評価】
自分なりの業務に対する成果や評価を具体的に記入しましょう。
(記入例)
役職者、ユニットリーダーとして人材育成やユニット運営においての目標達成、チームワーク向上、サービスの質向上、他職種との連携強化、コストカット等で毎年成果を出すことが出来ました。
特に目標設定においてはPDCAや5W1Hを活用し、ゴールまでの目標の細分化を図るとともに、目標達成までのプロセスを全ての職員が分かりやすいよう具体的に説明を行い明確にすることで、職員ひとりひとりに自覚が芽生えチーム力を向上させることが出来ました。
さらにモチベーション維持のためのコミュニケーションを図る時間も作り出すことで、目標達成をスピーディ且つスムースに進めることができるよう努めました。
また、次代を担っていく職員の教育も常に意識し、更なるスキルアップのための講習会の開催ややる気アップにつながるような研修等への参加促進、コミュニケーションを通じての精神的サポートなどを上司とも密に連携を図りつつ行いました。
そして他の職員ともユニットの垣根を越えて協力し合うことで、やる気を失わず前向きに仕事を行う職員が増えたとともに、離職率の低下にもつながるという良い結果を生み出すことが出来ました。
その甲斐もあり、ご利用者様、ご家族様からの安心の声をいただけたことが私の最大の成果と思っております。
【資格】
現在取得している資格はなるべくすべて記入するようにしましょう。特に他の業種から転職する方は、自分が必要ないと思うような資格でも、良い評価を受ける場合もありますので記入しておきましょう。運転免許や英会話、パソコンの資格などは評価される傾向にあります。
(記入例)
平成〇年〇月 普通自動車第1種免許取得
平成〇年〇月 介護職員初任者研修資格取得
平成〇年〇月 社会福祉主事任用資格取得
平成〇年〇月 介護職員実務者研修資格取得
平成〇年〇月 介護福祉士国家資格取得
平成〇年〇月 社会福祉士国家資格取得
平成〇年〇月 介護支援専門員資格取得
【自己アピール】
履歴書よりも具体的に記入しましょう。自分の得意とすることや、趣味を活かしたボランティア活動など、この書面上であなた自身を知ってもらう最大のアピールポイントです。
(記入例)
「分析力」と「行動力」
そのどちらも私は持っています。それが活かされ、これまでも様々な提案やより良い改善に向けた計画、そしてそれを必ず実現するという高い行動力を持って、ご家族様・ご利用者様・各職員からの信頼をしていただけたことが私の自信です。何でも1人で行おうとするのではなく、他の職員と協力し共に成長していくことが出来たことは、これまでの職場で出会った仲間のひとりひとりに本当に感謝しています。「どんな状況も楽しむこと」を念頭に置き、時には励まし合いながら1歩ずつ着実に前進することができたことは、その職場の仲間あってのものだと信じています。そんな頼りになるチームとしての仲間作りを今後も行っていけたらと思います。
今後は新しいステージでこれまでのノウハウを活かしつつ、さらに専門性の高い知識を身につけ、貴社に貢献できるよう尽力致します。
職務経歴書はすべての項目がアピールを兼ねた書類だと思ってください。誤字脱字に気をつけながら、「〇〇です、〇〇します」の表現で丁寧な言葉遣いで書くことが望ましいです。
これまでの自分の経歴、成果などを、書類を通して企業側に見てもらうことで、「この人に興味を持った」「ぜひ一度会ってみたい」と思ってもらえるような文章になるように心がけましょう。
次は転職に向けて、実際に転職サイトに登録してみましょう。
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なぜ、今また介護の転職や資格が注目されているのか
職務経歴書は必要ない場合もありますが、企業によっては履歴書とは別に職務経歴書の提出も求められることがあります。
直前になって「準備していなかった」と焦ることのないように、履歴書と職務経歴書はセットで準備しておくようにしましょう。
なぜ職務経歴書は必要なのか
転職をする際に履歴書を出すのは当然ですが、なぜ職務経歴書が必要になってくるのでしょうか。
そもそも職務経歴書とはどのようなものなのかをまずはご説明します。
職務経歴書とは、過去に自分が従事した職務や役職などを具体的にわかりやすく、時系列や経験(キャリア)に沿って記入するものです。
名前の通り、「職務や、経歴を、書く書類」ですね。
履歴書にも卒業した学校や勤務した会社などを記入する欄はありますが、その欄だけでは記入しきれない場合や、具体的な職務の内容や成果をアピールする書類として使用されることも多い書類です。
書類の形式は特に決められたものはなく、ワードやエクセルなどで自由に作成可能となっています。
今は履歴書を買った際に一緒に入っている場合も多くなりましたし、インターネットで無料でダウンロードして使えるファイル形式のものも多く出回っていますので、わざわざ自分で作成する必要はありません。
書類は手書きでも構いませんが、パソコンがある程度は使えるというアピールの意味も込めて、パソコン入力で作成するほうが好ましいとされています。
履歴書に比べて文字数も多くなるため、誤字などを後で修正できるのもパソコン入力の利点です。
基本的な構成は、職務内容、業務内容、業務内容に対する成果・評価、資格、自己アピールとなっているものを使うのが一般的です。
職務経歴書の書き方
書類の書き方は様々ですが、どれが正解というものも特にありません。貴重な転職までの時間をムダにしないためにも、下記を参考に仕上げてしまいましょう。
職務経歴書(記入例)
【職務内容】
いつ、どこに勤めて、どんな仕事を経験したのか、退職の理由も簡単に記入しましょう。
(記入例)
社会福祉法人 〇〇会 特別養護老人ホーム 〇〇 入社
デイサービスセンター職員として2年間勤務
その後特養へ副主任及びユニットリーダーとして配属
従来型の特養とユニットケアの両方を経験
平成〇年〇月 上司との人間関係に悩み退職
【業務内容】
自分の行っていた業務をすべて、できるだけ具体的に、箇条書きで記入しましょう。委員会の委員長などの経験もあれば、合わせて記入しておくといいでしょう。
(記入例)
・施設ご利用者の日常生活全般における介護(身体介護、生活援助)
・ご家族様からの相談受付及び支援報告
・関連業者との連絡調整(介護用物品の発注や勉強会打ち合わせ等)
・役職者としての部下の指導及び教育における人材育成計画の作成と実施及び評価
・ユニットリーダーとしてのユニット運営業務全般
・各委員会や会議等での司会進行と議事録作成及
・勉強会開催及びサポート
・エクセル等を使用した資料作成のサポート
・PDCAに沿った業務改善計画と実施及び評価
・施設における年度目標設定と進捗管理
・主任業務
・一部相談員業務補助
・一部ケアプラン作成補助
・OJT推進
・ユニット運営業務
・各委員会委員長
【業務内容に対する成果・評価】
自分なりの業務に対する成果や評価を具体的に記入しましょう。
(記入例)
役職者、ユニットリーダーとして人材育成やユニット運営においての目標達成、チームワーク向上、サービスの質向上、他職種との連携強化、コストカット等で毎年成果を出すことが出来ました。
特に目標設定においてはPDCAや5W1Hを活用し、ゴールまでの目標の細分化を図るとともに、目標達成までのプロセスを全ての職員が分かりやすいよう具体的に説明を行い明確にすることで、職員ひとりひとりに自覚が芽生えチーム力を向上させることが出来ました。
さらにモチベーション維持のためのコミュニケーションを図る時間も作り出すことで、目標達成をスピーディ且つスムースに進めることができるよう努めました。
また、次代を担っていく職員の教育も常に意識し、更なるスキルアップのための講習会の開催ややる気アップにつながるような研修等への参加促進、コミュニケーションを通じての精神的サポートなどを上司とも密に連携を図りつつ行いました。
そして他の職員ともユニットの垣根を越えて協力し合うことで、やる気を失わず前向きに仕事を行う職員が増えたとともに、離職率の低下にもつながるという良い結果を生み出すことが出来ました。
その甲斐もあり、ご利用者様、ご家族様からの安心の声をいただけたことが私の最大の成果と思っております。
【資格】
現在取得している資格はなるべくすべて記入するようにしましょう。特に他の業種から転職する方は、自分が必要ないと思うような資格でも、良い評価を受ける場合もありますので記入しておきましょう。運転免許や英会話、パソコンの資格などは評価される傾向にあります。
(記入例)
平成〇年〇月 普通自動車第1種免許取得
平成〇年〇月 介護職員初任者研修資格取得
平成〇年〇月 社会福祉主事任用資格取得
平成〇年〇月 介護職員実務者研修資格取得
平成〇年〇月 介護福祉士国家資格取得
平成〇年〇月 社会福祉士国家資格取得
平成〇年〇月 介護支援専門員資格取得
【自己アピール】
履歴書よりも具体的に記入しましょう。自分の得意とすることや、趣味を活かしたボランティア活動など、この書面上であなた自身を知ってもらう最大のアピールポイントです。
(記入例)
「分析力」と「行動力」
そのどちらも私は持っています。それが活かされ、これまでも様々な提案やより良い改善に向けた計画、そしてそれを必ず実現するという高い行動力を持って、ご家族様・ご利用者様・各職員からの信頼をしていただけたことが私の自信です。何でも1人で行おうとするのではなく、他の職員と協力し共に成長していくことが出来たことは、これまでの職場で出会った仲間のひとりひとりに本当に感謝しています。「どんな状況も楽しむこと」を念頭に置き、時には励まし合いながら1歩ずつ着実に前進することができたことは、その職場の仲間あってのものだと信じています。そんな頼りになるチームとしての仲間作りを今後も行っていけたらと思います。
今後は新しいステージでこれまでのノウハウを活かしつつ、さらに専門性の高い知識を身につけ、貴社に貢献できるよう尽力致します。
職務経歴書はすべての項目がアピールを兼ねた書類だと思ってください。誤字脱字に気をつけながら、「〇〇です、〇〇します」の表現で丁寧な言葉遣いで書くことが望ましいです。
これまでの自分の経歴、成果などを、書類を通して企業側に見てもらうことで、「この人に興味を持った」「ぜひ一度会ってみたい」と思ってもらえるような文章になるように心がけましょう。
次は転職に向けて、実際に転職サイトに登録してみましょう。
絶対に登録しておきたい介護の転職サイト
転職についてもっと知りたい方は、こちらもどうぞ。
なぜ、今また介護の転職や資格が注目されているのか
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