つぶやき

もし・・・
自分が余命宣告されたら　どうしますか？
家族が余命宣告されたら　どうしますか？

どうするかは・・・
余命宣告されるまでの　病気の進み具合にもよるだろうし
本人や家族の精神状態にもよるだろうし

家族に秘密にして　本人しか病気のこと知らない場合もあるだろうし
本人に秘密にして　家族しか病気のこと知らない場合もあるだろうし

いろんなケースがあるだろうから　
対応の仕方も　十人十色でしょうね

こんなことを書きながらも　もし　私がこういう状況になったとしても　どうするかは全く分からない
その時　その人にしか　どうするか分からないでしょうね・・・

今からお話しするのは　私の知り合いの話しです
先月の亡くなったご主人のお話しです

ご主人は何年も前に　大腸ガン　と診断されて　手術したり　治療していました
余命宣告も受けています
そのことは全て　ご主人は自分の耳で担当医から聞かされています
何年も治療を続けてきましたが　肺にもガンが転移
治る見込みもなく　通院しながら　自宅療養を続けていました
末期ガンですが　玄関まで歩いてきたり　意外と元気そうでした（今思えば元気にふるまっていたのかもしれません）
余命3か月　と言われて　3か月生きたから　もういつお迎えがきてもいい　と覚悟はできていたそうです
ただ　延命装置は希望しないのは本人の希望だったそうです

容態が悪化して　ついに入院することになったそうで・・・
でも本当に亡くなる数日前までは　入院先の看護師さんと写真撮ったり　本当に元気そうに見えました（いや　気丈にふるまっていたのかもしれません）

本当に本当に　危篤になった時　延命装置はつけないという本人の意思だったので
自宅で最期を迎えてあげようと　奥さんは危篤のご主人を自宅にタクシーで連れて帰る！と病院に言いましたが
病院側は反対したそうです
奥さんも喧嘩しながら　連れて帰る！とやり取りしたようです

本当に危ない状態だったのでしょうね・・・先生は帰りのタクシーの中で死んでしまう危険がある　と反対していたようです
自宅で亡くなった場合は　証明なども大変なようで　そういうことも踏まえて病院は反対したのでしょう
自宅で亡くなって　もし警察が来ることになったら「私が説明します」と奥さんは強い口調で話したようです
引かない奥さんをみて　やっと病院側が許可をやっと出してくれたそうです

許可をもらえましたが　自宅に着くまでのタクシーは　ご主人に医者1名・看護師1名が同乗する条件がつきました
それでお互い納得して　自宅へご主人を連れて帰ることになりました
無事　命がもったまま自宅へ帰れたそうです

ご主人　もう言葉も出ない状態
ベッドに寝かせて　奥さんと二人きりの自宅

「目を開けて！ほら！天井見て！家に帰って来たよ！」
と声をかけると　
目を開けたのか　天井を見たのか　それは分からないけれど
自宅に居るのが分かったのでしょうね・・・
ツーっと涙が出てきたそうです

その次の日かは分からないけれど　亡くなったそうです

今は　病気の場合　ほとんどの人が　病院で亡くなっていますが
こういう人もいるんだな　こういうことも出来るんだな
自分がこういう状況になった時　ここまで強い意志で　自宅に連れて帰ってあげようなんて　出来ないと思うし
本当に尊敬するというか　何と言ったらいいのか分からないけど
病院ではなく自宅で亡くなった　ご主人は幸せだったでしょうね

延命装置つけない選択は　良かったのかも
私も身近にガンで亡くなった親戚いるけど　
危篤になって　意識も何もなくなって　人工呼吸器つけて　とりあえず生かされている状態で1週間以上も・・・
訳も分からない状態で　延命装置で生かされるのってどうなんだろ？と思いました

もしかしたら良くなる病気なら　もちろん頑張って欲しいし
でも末期ガンなんかで　余命宣告されている状態で
危篤になって　
痛み感じないように薬で眠らせて
耳も聞こえない　反応もない　目を覚ますことのない
そんな状態になっても　まだ人って延命装置で生きなくてはならないのかな？

日本は医療が進んで　治る病気が増えているけど
治らない病気で　死の覚悟していても　危篤になっても
それでも人工呼吸器つけて　痰吸引して　どうにか心臓動いて　息をしている状態で　何日も生きなくてはならないのかな？
もちろん　病院側としては　殺す訳にはいかないから　そうしているのだろうけど
何だか　難しいね

私はここまでして欲しくないね

医療も進歩もいいのやら悪いのやら
考えさせられます・・・

治らない病気で　意識のない状態で　延命装置って　本当に必要なのかな？？？

誰にでもやってくる死　その時までに　ゆっくり考えたい・・・