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2020年06月07日

テニミュの魅力

テニミュの魅力


 今回は私が思うテニミュの魅力について話したいと思います。

 まず簡単に言うと以下の通りです。

@キャラの再現率

A各学校に合った曲と歌詞

B光と音で表現するテニスの試合

C演じる人によって変わるキャラ

D卒業のシステム



@キャラの再現率


 見た目はもちろんのこと、仕草や雰囲気、声までもキャラを再現するキャストたち。写真でも再現率が高いことは分かりますが、実際に動いているのをみるとキャラが実在しているという気持ちになります。

 アクロバットなキャラは本当にアクロバットがすごいし、目を閉じているキャラは踊っている時や話している時も目を閉じています。個人的には8代目菊丸英二役の本田礼生さんが凄いと思いました。アクロバットは凄すぎて重力を無視しているし、菊丸の声が高い為舞台ではそのトーンに合わせて演技をしていて、バクステなどの素の喋りを見た時にあまりのギャップに驚きました。

 イベントなどでもキャスト自身が話すことがあるのですが、みんなテニプリ特有の細かいキャラのプロフィールを読み込んで、それを演技などに活かしているようです。

(原作のプロフィールはとても細かい。身長や体重のみならず、家族構成、出身小学校、所属委員会、使用ラケットやシューズのメーカーなど、挙げたらきりがないです。)

 ここまで細かいからこそ、細部に至るまでキャラを再現できるのかなと思います。

 ダンスもそれぞれのキャラに合ったもので、フォーム1つとっても個性が出るのでじっくり見ることをお勧めします。

 また、ただ再現しているだけではなく、見たことはないけど確かにこのキャラこういうことをしそう!と思わせることができるのも魅力です。これに関してはほぼアドリブになる運動会や本公演の日替わりシーンでみることが出来ます。(私がちょろいせいなのか、キャストがやることは正解と思っている節があるので、大体すごい、キャラがやりそう、もはや本人??ってなることが多いです)。



A各学校に合った曲と歌詞


 青学は主役校なのでとにかくキラキラしています。青学だけを見ても代によって雰囲気が変わってくるので、そこもポイントです。例えば3rdシーズン初めを飾り、空席もあったという8代目は「オール・フォア・テニス」というテニスにすべてを懸けた曲、家族のように仲が良い9代目は「ウィ・アー・ザ・ウィナー」という明るくみんなで諦めない曲、フレッシュで前に進む10代目は「ガンガン・ドンドン」というとにかく未来に向かっていく若さの曲、曲名だけみるとピンと来ないかもしれませんが、曲を聞いたら何となく分かるかと思います。とにかく聞いてほしい。

 他校に関しては、ミッション系学校の聖ルドルフは教会のような曲、私立のお金持ち学校の氷帝は気品とプライドを感じるような曲、お笑いテニスの四天宝寺は底抜けに明るく楽しい曲、負けは許さない王者立海は低音が響く重厚な曲などというように、学校によって雰囲気がガラっと変わります。

 他校に関してもシーズンによって雰囲気が変わるので、そこも注目すると面白いかもしれません。

 歌詞についても、上記に書いたような雰囲気に合わせた歌詞であったり、原作のセリフと合わさっていたりと、漫画をみてさらに楽しめるようになっています。

 個人的には歌詞がストレート過ぎるところが好きです。例えば、私が推している幸村というキャラはあまりにも強いことから作中から神の子と称されます。それを歌った曲のタイトルは「奇跡の神の子」、しかも始まりが「あー神の子」。すごいストレート。讃美歌のような曲調も相まって幸村を称えるような歌となっています。



B光と音で表現するテニスの試合


 タイトルは「テニスの王子様」、もちろんテニスの試合をします。その表現方法が観る人を舞台の観客から試合の観客に変えていくのだと思います。

 まず選手が打つタイミングでボールを打った音「パコンッ」となります。テニスの王子様は何といっても技の応酬がすごいので、大技を出した時の音は「ドゴン」というようにその状況に応じて、打球音が変化していきます。その音で技の威力などを実感することが出来るので、ぜひ耳を澄ませてみてほしいです。

 次に光。これは選手が打った方向に照明も動くので、ボールの軌道を追うことが出来ます。これは第2バルコニーや第3バルコニーなど上の方に座ると見やすいです。また技によって打球の動きが変わるのでぜひ注目してみてください。原作に沿った打球の動き、舞台という利点を活かした表現となっているので、座席が上の方でキャストが遠いと思っても、光などにも目を向けてみると違った楽しみができると思います。

 テニスの王子様は技が本当にすごくて現実で表現するには難しいですが、ボールを使わないことによって、音と光によってその技を表現することに成功していると思います。3rdシーズンにもなってくると、後ろの映像も進化してより一層世界に入り込めるので、そこにも注目です。



C演じる人によって変わるキャラ


 これは15年以上に渡って公演しているテニミュならではないでしょうか。同じキャラをシーズンが変わるごと、代が変わるごとによって演じる人が変わります。同じキャラなのである程度の枠は似ていますが(元気である、寡黙であるなど)、セリフの言い方、周りとのキャラとの絡み方などが違っていて、そのキャラの新しい魅力に気付けたり、違った印象の雰囲気を受けたりします。

 こういったのはベンチワーク(試合がない人たちがベンチで何かすること)で表われやすいかと思います。

 個人的にわかりやすいかなと思う例は、立海のプラチナペアと言われる丸井ブン太とジャッカル桑原です。2人のセリフが被るシーンがあるのですが、1stでは丸井が被ったジャッカルを叩くという少し喧嘩っぽい表現をしますが、3rdでは被った後に2人で顔を見合わせて「だよな」という感じで頷き合います。

 これはどちらが正しいということではなく、演じる2人がどのようにキャラを解釈しているかによって変わっていくものだと思います。中学生らしく喧嘩早いところがあるのか、3年間過ごしているから信頼が強いのかと言ったように、解釈の違いで2人の関係性や絡み方に影響しているのではないでしょうか(この文の解釈も私の解釈なので、キャストの解釈とは必ずしも一致しません)。

 

D卒業のシステム


 もう、これはどの代の卒業も泣ける。テニミュはテニスの合宿から始まり、何カ月も稽古をして何カ月も公演をし、地方にも公演で行くので、キャストの話を聞く限り、テニミュの期間はほとんどみんなで過ごしているようです。何年も一緒に過ごしてきて苦しいことも辛いことも楽しいこともみんなで経験して、そんなメンバーと別れ、それぞれの道に旅立って行きます。

 キャラ自身も大会が終われば3年生は卒業してしまうので、同じメンバーで大会に挑むことはありません。二度とこのメンバーでテニスをすることがないのです。そういったキャラと卒業するキャスト自身が被り、卒業は涙無しでは見ることが出来ません。

 ドリライで基本的に卒業という形になるのですが、キャラの歌と自分自身が被り、キャストが歌いながら感極まるということがあります。その時に見せる最後だから…と涙を堪え懸命に歌いきる姿、そんなメンバーを見ながら笑顔で歌う姿、色々なキャストの姿が私たちの涙を誘います。

 個人的に、ドリライ2014のダブルスみんなで歌う「誰にも見えない糸」、青学の海堂と乾が歌う「真逆な2人〜一直線の真逆」で見せるキャストの姿が好きです。

 そういったキャストの姿を見るたびに、キャストにとってはテニミュが青春だったのだなと温かい気持ちになります。



 魅力は知れば知るほどたくさんありますが、一言で表すなら「きらきらした青春」。悩んでもがいて、その先のきらきらとした世界。そのまばゆい青春の光をテニミュは魅せてくれます。

 あなたが思う魅力をぜひ見つけてみてください。
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私は地方に住んでいるミュージカル「テニスの王子様」のファン歴2年の「ユミ」と申します。 友人にファンがおらず、より魅力を知ってほしい、ファンの方と共感できる場がほしいと思い はじめさせていただきました。
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