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2018年10月15日

第7R〜ついに”あの”きのこが発生!?それとも・・・

必ずお読みください!

こんばんは。
前回ハタケシメジと思われるきのこをおいしくいただいた話をした。その後激しい下痢に見舞われでもすればだいぶ楽しい内容なのだが、そういうことは起こらなかった。後日ハタケシメジがぽこぽこ発生しているだろうと思って同じ場所に行ってみたが、ハタケシメジはぽつんと1本だけ出ていた。

それから3日置いて行ってみたのだが・・・まずは画像をご覧いただこう。それぞれ同じ個体の表裏の画像である。

ハタケシメジ.jpg
ハタケシメジ同個体.jpg

本来であれば生えた状態のまま写真に収めたかったのだが、何せくさむらで被写体が隠れてしまっており、また見つけたうれしさからついつい引っこ抜いてしまったという事情も半分くらいはあって、こういう画像になってしまった。なんとも中途半端である。

で、半径20mくらいのエリアで10本ほどのハタケシメジと思しききのこを採取したのだが、前回悩んだハタケシメジ以上に悩ましい発生の仕方であった。というのも、10本中2本×2組が「2本の株」の形であり、残りの6本は「イッポンシメジ」の体で発生していたからである。

見た目にもますますクサウラベニタケに似てきており、けっこうドキドキである・・・実はコイツら、まだ食べていないのだ。食べてみたらやっぱりハタケシメジでした、となる確率が極めて高いと思いつつも、食後もだえ苦しむ可能性もまだ残っているので、なんとなく生きた心地がしない。

まあクサウラベニタケなら死ぬことはないと思うが、先日こんなきのこが大発生しており、これもまたドキドキしながら近づいてみた。というのも、このあたりにもついに「あのきのこ」が大発生したかと思ったからだ・・・これが今日のテーマ。コイツだ。

DSC_0023.JPG

ここ、かなりの急斜面であり、その足下は谷になっていてかなりの危険を伴う地点である。したがってあまりのんびり撮影することはできなかった。毒きのこを食って死ぬならまだしも、食わずして転落死だけは避けなければならないと判断し、今回は1枚だけである。まあ無難な判断だったとは思う。

ヒラタケが発生しそうないい塩梅に腐りかかった広葉樹ではあるが、ひと目見てこれはヒラタケではないとわかった。ヒラタケが発生しそうな時期でヒラタケが発生しそうな腐り具合の木でありながら、ヒラタケではない大型のきのこ・・・そんなのもう限られているような気がしませんか?みなさんはこのきのこ、何だと思いますか?

ちなみに根本付近に大量発生しているのはナラタケモドキというきのこ。食べられるといえば食べられるがそこまでおいしくないきのこ。しかしダシ用きのことしては非常に優れている。ナラタケモドキのダシはかなり優秀で、個人的にはタマゴタケ、ヒラタケと並んで大好きなダシである。

では私の予想。

◎ ナラタケモドキ
○ オニナラタケモドキ
▲ ナラタケ
△ オニナラタケ
✕ ツキヨタケ

いやー正直これ、一瞬だけ「ツキヨタケか!?」と思いましたよ。ツキヨタケは死者が出るほどの強毒きのこなのだが、個人的には非常に好きなきのこである。もちろん食いはしない。食わないけれど、なんというか、とても風格のあるきのこで、見た目のフォルムがなんとも言えず味わい深いきのこなのだ。

以前山梨の山中で一度見たことがあるが、このあたりでは見たことはない。いくらタマゴタケやヒラタケがたくさんとれるとはいっても、やっぱりツキヨタケが発生すればそれだけ山にハクがつく・・・そんなふうに思わせてくれるのがツキヨタケなのだ。

まあそれはさておき、予想の根拠。急斜面だから木のそばでの撮影は控えたが、木のそばまでは行っている。だから下のつぶつぶがナラタケモドキであることに気づいたのだ。そして「これなんだぁ?ツキヨか?」と思いながら大きい傘のきのこを1本もぎとって、急いで安全な場所までよじ登り、そこでしっかりと観察してみると・・・

なんのことはない、柄の加減からデカいナラタケモドキであると容易に判断できた。大きなナラタケといえば、「オニナラタケ」が有名だが、ここに発生していたのはナラタケモドキの仲間である。ナラタケは明確なツバがあるが、ナラタケモドキにはツバがない。これが決め手になってすぐに判別はつく。

オニナラタケなら知っていたが、オニナラタケモドキなんていう大型のナラタケモドキがあるとは正直このときには思ってもみなかった。ところが「念のため」ということで家に帰ってから調べたら、オニナラタケモドキというきのこは実在したのだ。だから、画像のきのこは、可能性があるとするならナラタケモドキかオニナラタケモドキのどちらかである。

ではどうして「オニ」ではなく「ノーマル」であると判断したかというと、このちょっと奥の木にもナラタケモドキが大量発生していたから。とはいえこちらも通常のナラタケモドキよりも多少大ぶりだったので、依然オニナラタケモドキの可能性も捨てきれないでいる。

それより何より、なぜこんなバカでかいオニナラタケモドキ級のきのこをノーマルナラタケモドキと判断したのか・・・ここがポイント。そのヒントは、前回の「パドック0」の回ですでにお話している。今年の秋はとにかく降水量が多い。その雨の影響ではないか・・・これが判断の決め手である。

吸水体質のきのこは、大量の水分を吸水してときに信じられないくらいの相似拡大を見せることがある、という話を前回はした。前々回だったかもしれないが、いずれにしても「パドック0」のとこで考察したとおりだ。

これが画像のナラタケモドキにも起こっていたのではないか・・・という読みである。ちなみにちょっと奥のナラタケモドキのほうは、画像の木よりもうっそうと茂った場所にあり、雨が当たりにくいポイントにひっそりと発生していた。その関係も予想の考慮に入れている。

オニナラタケモドキは実物を目にしたことがないので、一度目にしてみたいものだが、残念ながら今回はナラタケモドキだと思う。ちなみにこいつらはほぼ腐っていたので、今回収穫は見送った。まあすでに今秋はナラタケモドキをたくさん収穫しているので、収穫できなかったことについてはそこまで残念ではない。
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